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「そうですねぇ」のほんとうの意味

 あ、なんか嫌味なタイトルつけてしまいました。釣ってる感じで。すみません。
 「そうですねぇ」・・・よく聞くけど、なに?意味ないんじゃね?と思いますよね?
 インタビューなどでよく聞かれますね。
「監督、振り返ってみて勝因はどんなところにあったんでしょうか?」
「そうですねぇ」とまず一回返しますよね。この「そうですねぇ」は何なのか? べつに何かを肯定している「そうですねぇ」ではありませんね。ある種の接遇表現、クッション言葉です。さらに「そうですねぇ」と言いながら、次に言うことを考えている、そういう時間稼ぎの表現です。

 では、この「そうですねぇ」に文法的な意味はないかというと、ある。「そうですねぇ」に変化する前は「それはですね」だったと思います。「勝因は何ですか?」「勝因はですね」の「勝因」を指示代名詞に変えて「それ」になり、「それはですね」が「そうですねぇ」に変わったのだと思います。なので、まったく意味のない、繋いでいるだけの言葉ではない。
 相手の質問を指示代名詞を用いて反芻しているわけですから、とても丁寧な受け答えの表現だと思います。
 と合点が行ったので、これからは堂々と使ってみたいと思います。

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