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西山朋佳女流、不合格

 西山朋佳さんの棋士編入試験が終わりました。相手は写真の柵木幹太四段。なんという表情でしょう。
 ちなみに、柵木四段は勝っても負けても何もありません。しかし、相手の西山さんは勝てば至上初の女性プロ棋士。負けたら、もうチャンスは無いかも?という大一番。私でも1カ月前からドキドキしてましたから、ご本人の心情たるや如何ばかりか。

 戦前の予想では、対戦成績では西山さんが分が悪いものの、柵木四段の勝率や成績を鑑みると西山さんの勝利が十分期待できるのではと思いました。そして、西山さんに勝ってほしい、初の女性棋士の誕生が見たい。これは、将棋ファンの総意。そして、西山さん自身追い風みたいなものも感じていたはず。編入試験過去2勝2敗の中には、柵木四段より強い(強いという言い方が語弊があるとしたら、活躍してる)棋士もいた。フリークラスの柵木四段なら、という期待と慢心が、西山さんにはなくても世間にはあった。世間の慢心なんて本人の勝負には無関係とは思うのですが、少なからず勝負にも影響したのではないか。そして、そう見られていることへの柵木四段の反発。
 
 この運命の最終局の相手が柵木四段というのが、西山さんの何かを狂わせてしまったような気がしないでもない。

 しかし、西山さんの無念は想像できない。私の日本語教員試験不合格者なんて屁みたいなもんだ。

 とりあえず、西山さんの健闘を称えて、疲労をねぎらいたい。最大の賛辞を送りたい。目の前に西山さんがいたら、なんでも奢ってあげる。そんな気分です。

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