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子どもにはマジックワードが有効

小学生の施設を10年運営してまいりましたので、多様化(わがまま化)している子どもたちには苦労もありました。
その中の一つ。
これは、ご家庭でも一緒だとは思いますが、自分で使ったものを元に戻してくれないという悩み。
「使ったもの、出したものは元に(所定の位置に)戻してください」
これ何万回言ったことか(笑)。
でも、だめなんですね。言うことを聞いてくれる子は少ない。
だからと言って、怒ってもだめ。

一つ有効だったのが、
ぱなし禁止

ぱなし? なに? と思わせる。
使いっぱなし、出しっぱなしの「ぱなし」です。
子どもは、一度こういう謎のフィルターを通すとモチベーションが上がるようで、出しっぱなしに気づくと、「いけね、ぱなしになるところだった」とか、誰かが誰かに「ぱなしだよ!」と教えてあげたり、ということがあった。
自分は謎に気づいた、というのが子どもには効果的なのです。

静かにしてほしい時。
「うるさい! 静かにしろ!」と怒鳴っても意味はなく、すぐまたうるさくなります。私は黙って小さなプラカードを掲げました。
それには「これから大事な話をします。静かにしてください」と書いてある。
そうすると、そのプラカードの存在に気づいた子から静かになります。早く気づいた子はほかの子へ教えます。大人の注意より子どもどうしの注意のほうが子どもは聞きますね。
自分はいち早く気づいた、というのが優越感になる。

タレントのダイ語ふうな暗号も、子どもは好きです。
KOD・・・今日のおやつは駄菓子です、とか。
のりまるきり・・・のりを着けてから丸く切る、みたいな。
呪文のように唱えます(笑)。

分かる人だけ分かる。自分は分かった。
という気持ちに働きかけるのです。
一種のゲーミフィケーションですね。
子どもはゲーム、謎解き、クイズが大好きですから。


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