ただひたすらに感想を
3ヶ月、ずっとずっと楽しみにしていた新曲『感電』が昨夜配信になった。テレビから流れるよりも、イヤホンで聴く音楽は最高にかっこよくて、お茶目で、きゅんと切なくなる。
米津玄師の曲はかっこよくて力強いくせに、必ずと言っていいほど優しさや切なさや儚さを忍ばせている。それはわざとというよりは、米津さんそのもの、米津さんの人間性そのものなんだなぁって思う。
だから、米津さんのどんなテイストの音楽も、急にふっと泣きたくなるような瞬間がある。
REISSUE公式サイトのコメントで、「自分が今暮らしている境遇と、ドラマの彼らが巻き込まれて行く物語に共通する部分をそのまま音楽にしました」と言っている。米津さんも、伊吹と志摩のような関係の良きライバルがいて、互いに感電しあいながら生きてるんだろうな。
それが誰なのかはわからないし、ひとりだけではないかもしれないけど、きっと彼の亡くなった親友もまたそのひとりなのかなって勝手に想像してぎゅっと胸が切なくなる。
「きっと永遠がどっかにあるんだと、(明後日を?)(腐っても?)探し回るのも悪くないでしょう」この歌詞がめちゃくちゃ好きなんだけど、永遠なんて無いとわかってるからこそ出てくる歌詞で、そんなことわかってるのに敢えて言葉にする米津さんが大好きだなぁって思う。
夜中にハイになって笑い合いながら、喧嘩しながら、仕事の話ししたり個人的な話ししたりって煌めくような時を過ごしている。そんなライバルとの時間なんて、どちらかに死がくれば終わっちゃうのかもしれない。だけど、「お前はどうしたい?返事はいらない」って、こんだけ感電仕合って生きてきたんだから、返事はなくても「きっとお前はこう言うだろう」ってわかるんだろうな。
友達も夫婦も家族もライバルも、死が来ておしまいではないのが「永遠」なんだろうか、と『感電』を聴きながら思った。
『感電』をずっとリピートしている今朝。
自分ってめちゃくちゃ暗い奴だし、日に当たる場所に行きたくても行く勇気もなけりゃ、自信も全然ない奴で。だから、米津さんの音楽は自分を日の当たる場所に連れていってくれる、そんな存在だ。みんなから「新曲かっこいいじゃん!」「声、めちゃくちゃいいよね」「ライブ行ったの?すごい」なんていろんな人から声かけられる。自分の作った音楽ではもちろんないけど、そんな天才的に素晴らしい米津さんを好きになっている自分のちょっとした優越感。「米津さんの話ししてるとき可愛いね」「いいなぁ私もそんなふうにキラキラ生きてみたい」なんてこれまでの人生、言われたことない言葉を言われて、嬉しくなってる自分が大好きだ。米津さんは、遠くに行きたい私を遠くに連れていってくれる。
ありがとう。