コミック版世界の伝記「ショパン」 ネーム&下描きちょっと出し
「ショパン」は初めてネームから仕上げまでCLIP STUDIO PAINT EXで制作しました。
プロットはWindows10のメモ帳で、それをクリスタのストーリーエディターにぶち込みます。プロットの段階で大まかなページ割りはしているんですが、ちゃんとしたページ割りはここでします。
私はプロットにセリフをほとんど書いているので、打ち直す手間がすごく省けました。
今までは線画までアナログで、背景との合成や仕上げだけクリスタでやっていました。
するとどうなるかというと、下描きは消しゴムで消しちゃう。
スキャンしていることもあるけれど、していないこともある。
つまりこの世から消滅…。
儚い……。
人のネームや下描きってあまりみる機会ないじゃないですか。
生々しくて私は見たい。
なので私のをちょっと出してみることにしました。
せっかくあるんだし。
まずはP31、ショパンがワルシャワから旅立とうか悩んでいるシーンです。
私のネームはこんな感じ。
クリスタだと拡大縮小移動できるのがものすごく便利!(←今更)
アナログ時代は原稿用紙に直接ネームを描いていたので(そのまま下描きにできる)、大きさ変えたりコマをずらしたりする時は描き直してたから…。
オレンジ色はアシスタントさんへのトーン指示です。
パァァって。
私はこれを霧点って呼んでたんですが、アシさんによっていろいろなので通じなくて、パァァって書いてます。パァァのが意味は合ってる。
ほら、あの、しあわせそうなやつ!
完成がこちら。
これはネーム用の仮フォントなので、これは書き出さず印刷所で本物を入れてもらいます。
あと2ページ出しますよ。
次はP37、親友ティトゥスがショパンに「ワルシャワに帰るな」と説得するシーンです。
最後はP39、ショパンがウィーンから出ていく決心をするシーンです。
私の好きなシーン。
地方から大人の世界に漕ぎ出したばかりの普通の青年らしくって、ショパンが身近に感じられたシーンです。ティトゥスは帰っちゃうし心細かったろうに、がんばったよね。
以上、ネーム&下描きちょっと出しでした。
他の作品もネームはあるはずだから出してみようと思います。
では、また!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?