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イベントレポ『家父長制と○○』

先日2月21日、先輩たちにとっては卒業前最後となる(泣)オンラインイベント『家父長制と○○』を開催しました!

今回も高校生から大学生、院生、主婦、社会人までたくさんの方々に参加していただけて、チャットもすごく盛り上がってとても充実したイベントになりました!参加してくださった皆さん、ありがとうございました!

今回のイベントでは、家父長制と『家族』『地域社会』『キャリア』の3つのトピックについてお話しました。それでは早速それぞれのトピックを振り返っていきましょう!!

①家父長制と家族

このパートではまず、近年多様化している家族の在り方や、家制度が廃止されてからも家父長的な意識が社会に残っている例などを紹介しました。

「家族のイベントで違和感を覚えた出来事はありますか?」という問いに関して、結婚式でのファーストバイトに込められている意味や、式でのスピーチや座る場所の順番に関する事例を紹介し、チャットでも

正月などの親族での集まりで、男性陣は飲み食いしているだけだが、女性陣はほとんどずっと配膳に勤しんでいた。

・自分が姉であっても、『長男』だからという理由で弟が法事などの行事で特別な役割を担っていた。

などなど、多くの体験談を聞かせていただきました!

家制度は廃止され、家族の在り方に対する新しい価値観が広がりつつありますが、参加者の皆さんも経験しているように、根強く残った家父長制は家や学校など様々な場所で次世代に受け継がれ、この社会制度が変わらない限りなかなか家父長制の呪いを断ち切ることは難しいのだな…と考えさせられました。

②家父長制と地域社会

このパートでは、「自身が育った・暮らしている地域で家父長制を感じた・経験したことはありますか?」という質問に対して、チャットで以下のような回答が!

・共働き率が高い県で女性の社会進出はなされていることにはなるが、管理職や議員などは男性ばかり。家事育児もほとんど女性が行っている印象。

・親戚や家族からの男性に対する山・田んぼを継げという圧力が強い。

・引っ越しなどで地域社会に根付いていない場合、古い関係性は空洞化。

特に田舎では家父長制が根強く残っており、その理由として、引継ぎや管理をしなければならない土地があり長男への期待が高いことや、新たな価値観や若い世代が入ってきにくいこと、男性だけが参加できる伝統行事を進めるため男性が村の代表になることなどが挙げられました。

男性が代表になることが通例という当たり前が根付くことで、地域社会で男性家長以外が地域の代表になる機会やチャンスを失うとも考えられます。全国の女性首長の数も非常に少なく、そこには家父長制が影響している部分もあるのではないでしょうか。

https://www.gender.go.jp/policy/mieruka/pdf/map_josei_2021_color.pdf

③家父長制とキャリア

このパートではまず、「仕事ができる人ってどんな人?」と仕事ができる人のイメージを皆さんに訊いてみました!リーダーシップを取れる、場を仕切れる、企画立案ができる、コミュニケーション能力が高い、聞き上手などなど…ワナビーメンバーで話したときには出てこなかった意見も多く、訊いていて「確かに!なるほど!」と思わされました!

仕事での優秀さを測る際に注目される、物質的な成功やリーダーシップ、発言力といった要素と、家長に求められる経済力や威厳、発言力といった要素には共通点があるように思われませんか?

業績や成功、地位を重視する男性性と競争原理の中で弱者への思いやりや生活の質を重視する女性性を分析したホフステッドモデルによると、日本は飛び抜けて男性性が高く、性別を問わず「男性的な価値観」を示すことで高い評価を得る社会だと言えるようです。

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仕事をする上での優秀さには家父長制に基づく男性らしさが反映されており、男性性ばかりを重視した基準で優秀さを判断すると、その基準に沿わない人々は除外されてしまうことが考えられます。

さいごに

今回のイベントは先輩たちがスライドを作成してくださり、私たち後輩は主にトークの場面や裏方として参加したのですが、先輩方それぞれが自身の興味がある・造詣が深い分野を担当していて、主催者側として参加していながら私も「おもしろ!すご!(語彙力)」と新たな視点や学びを得られる最高のイベントでした!!

参加者の皆さんもチャットやビデオでたくさん意見や体験談を共有してくださって、相互のコミュニケーションがもたらす学びの広がりの素敵さを実感できました。

先輩方が卒業してしまうことに不安や寂しさもすごく感じますが…これからも先輩たちに負けないくらい、皆さんと一緒に楽しく真面目にフェミニズムを学べるコンテンツを発信していきたいです!

これからもWannaBeMEをよろしくお願いいたします!ぜひぜひ!またイベントでお会いしましょう!








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