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かずやくんはノンフィクション

早く寒くならないですかね!

バイトで「こそそめスープ」というエッセイを読みました。
内容としては、筆者の村田さんが「コンソメスープ」を「コソソメスープ」だとまじで勘違いしていたってとこから始まって

世間がそれを「こんそめ」と呼んでいるのは気づいていたけど
村田さんはみんながあえてそう呼んでいると思い込んでいたみたい感じで、詳しくは高校の時の教科書見てもらえたら載ってます!

後に村田さんはコソソメスープは存在しないことを悟るんだけど、その存在が彼女の世界から消えることは無く「こんそめ」は「こそそめ」であり続けたという話です。なるほど、、

たぶん、自覚してないだけで、僕らもそういうのいっぱいあるんだと思います。
その思い込みと一緒に何十年も生活してるから、もうそれがそいつにとっての現実になるみたいな

そんなどうでも良いことを考えながら、久しぶりに実家に帰って、色んな人に会いました。
両親、ばあちゃん、旧友などいろいろ

やんちゃしてた友達はウソみたいにまともになってて、
ばあちゃんは少し老けて、
僕に数学と社会を教えてくれてた家庭教師の先生は、なんとヨガの先生になっていました。
ものすごい変わりようです。
変わっているのは自分もなのかもしれないけどね。
市役所も、田園風景に似合わないほど
モダンでカッコよくなっていました。


そんな転変する世の中にあっても、
20年前から景色がほとんど変わらない或る田舎は、僕が10歳まで暮らした場所でした。その変わんない街並みを支える、昔からずっとあるカフェに、
今日は訪れてみました。



入ったらすごい歓迎してくれました。
いつも「大きくなったね」と言ってくれます。
4歳から通っている僕も、気づけばもう23歳になろうとしているので、確かに大きくなってます。僕から見たマスターは全然変わらず元気でした

ただ1番変わらないのは、お店の内装でもマスターの雰囲気でもなくて、
マスターが僕を呼ぶ時の呼び名でして

なんかぜったいに、「かずやくん」なんです。
今まで幾度となく訂正を試みたけれど、
必ずかずやくんにリセットです。
19年もかずやくんなので、いまになって訂正しようとは思いません😂
仮になんとか、かずきくんだと認識してもらえてそう呼んでくれたとしても、
かずきくんには、かずやくん程の情は乗らないんだと思います。

理由はたぶん、マスターの中では、かずき君は存在しないからです。
呼び名を変えられちゃったら、また新たに人間関係を始めなきゃいけないような、なんかそんな気がして

だから僕も、マスターにはかずやくんと呼ばれたいとどっかで思ってたのかもです。

マスターだけじゃなくて、僕自身もまた、彼女との関係の中では、かずやくんだったのだと思いました。

またそんなどうでも良いことを考えながら、
東京に戻ってきました。

地元は何もない田舎だけど、たまには帰ってゆっくりしてみるのも良いなって思った今回の帰省(2日)でした。

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