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4時間、合計12冊の英語の絵本と児童書を読んだ日。

英語多読(5)

英語多読、2か月で100万語をめざし1日3時間の読書を続けて3日目。前日、2時間しか読めなかったので、1時間の遅れを挽回するために4時間読むぞ!と決めて、eBookをタブレットにためて、準備満タンで挑んだのが功を奏したようで、4時間、読むことに成功。

12冊を読んでの多読についての感想は一番下に。まずは、12冊の本の紹介から。今回も長くなりそうだ…。

絵本をまずは2冊。

"The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore"

YL1(?)/743語(from SSS書評検索)読書時間:10分。

YLに?をつけたのは、YL1.0~1.9の間のことで、1.0ではないとは思う。SSS書評検索には1としかないので、わからないけど、私はYL1.8くらいに感じた。『英語多読完全ブックガイド』のリストには入っていないが同じ作者の他の本はYL0.4~3.3と幅があり、同等の語数の本はYL1.5以上。これまで読んだ他のYL1.5にも劣らないと思うから。(ちなみに、"A Day with Wilbur Robinson"がYL1.5~2.0/701語、"The Leaf Mean and the Brave Good Bugs"はYL2.5~3.0/792語。どちらもまだ手元にはないが、アマゾンのショッピングカートにいれて保留にしてある)

挿絵画家 William Joyce (1957生まれ)の作品。ディズニー映画『トイストーリー』のコンセプト・アーティストディレクターとしても関わっている有名な絵本作家。ドリームワークス映画『Rise of the Guardians/ガーディアンズ 伝説の勇者たち』(日本は劇場未公開らしい、知らなかった…)の原作者だった。どうりで絵柄がとっても美しいわけだ…と納得。

絵本のタッチも残しながらなんとなく3Dみたいだなと不思議に思ってググったら、どっちが先に制作されたのかはまでは調べていないが、同タイトルでショートフィルムが作られていて、なんとアカデミー賞を受賞している。

ファンタジー色がかなり濃いのに、日常的な物語として捉えたくなる不思議な物語。

ある日、世界がめちゃくちゃになり、本の文字すらとっちらかった混沌とした世界になる。一人の男性絵本作家が、本を風船みたいに束ねて宙を浮いている女性に出会う。彼女から動く本をプレゼントされる。鳥のように飛べるこの本の後について行くと本たちの巣をみつける。本を修復し、整頓しながら長い年月をこの場所で過ごすことになった男の話…。

自分で書いておきながら、かなりつまらないあらすじを書いてしまった…と思う。私に面白い文章にできるほどの文才がないのが残念でならない。心になんとも言えない感情を残してくれる絵本なんだけど…それをあらすじで簡単に伝えることは難しい。

ページのあちらこちらに散りばめられたイラストがかわいい。絵だけの文字がないページが見開きで2ページあるのだけど、その絵がすごく印象に残る。私が本が好きだから感動したのかもしれない。William Joyceの他の絵本も気になる。ハードカバーで集めたくなるようなきっかけをくれた。


"Curious George Votes"

YL0.4~1.2/600語(?)。読書時間:8分。

「おさるのジョージ」。『英語多読完全ブックガイド』によるとオリジナルはYL1.0~2.0、新作はYL0.4~1.2。この"votes"は2020年に発行されているので新作版。YL1.0くらいかと私は思うけど、どうだろう。語数は『英語多読完全ブックガイド』で紹介されている新作の平均値にしてみた。

幼稚園(だか、保育園だか、うるおぼえ…)で、学校のマスコットをトラとフクロウどっちにするかを投票で決める選挙期間中に、ジョージが黄色の帽子のおじさんと一緒にやってくる。好奇心いっぱいでいろんなものを触ってしまうジョージ。本人はいたずらしているつもりはなく単なる好奇心のままに動いているだけなのに…人間にとってはトラブルに。あぁ、切ない…と思ってしまう。この日、児童書の"Albert Einstein: A Curious Mind (I Can Read! Level 2)"(このページの下のほうで紹介しています)でアインシュタインの伝記を読んだばかりだったので、「いやいや、好奇心旺盛なのはいいことなんだよ。アインシュタインも同じなんだよ」とジョージに伝えてあげたくなる。小さいころから、投票(vote)に興味を持つような絵本を子供に読ませるなんて、さすがアメリカ。去年の9月に発行されているから、トランプVSバイデンの大統領選挙の一歩手前に発売されている。あの時期にこの本を本屋で見かけた親なら子どもに読ませているかも、とも思った。小さい子に選挙って何?ってきかれたら、ジョージがやっているこれよ、と言えばだいたいニュアンスはあっている。学校のマスコットを決めるか、政治家を決めるか、やっていること自体は変わらないしね…。最後のオチにちょっとだけクスリとするストーリー。

私の姪っ子はジョージが大嫌いだったそう。いたずらばかりするから。あぁ、ジョージ、猿だから仕方のに。猿なのに人間の生活をさせられちゃってかわいそう。こないだHBO MAXでチンパンジーの手話して一躍有名になったルーシーのその後の話のドキュメンタリー(Lucy, the Human Chimp)を観たばかりなので動物虐待なんじゃ…とか思いながら読んでしまった。このHBOのドキュメンタリーのレビューはNew York Timesにも載っているので、HBO MAXで視聴できない方はぜひ一読をしてほしい。バラエティー「志村動物園」のパン君に思い浮かべてしまう…。パン君は引退しているからルーシーみたいにはならないといいなと思う。

ジョージの絵柄について

日本語だと「オリジナル」となっているけど英語だとClassicとして区分されている。アニメ版のジョージの絵がモダンすぎて私はあまり好きではない。なので、古風な絵柄の絵本はすべて「オリジナル」になるのかと思っていた。そうではなかった。オリジナルは数冊しかなく、ほとんどの作品は新作版に該当するっぽい。オリジナルと新作で、ぱっとみただけでは絵柄の差はないように思う。

アニメ版のジョージの本は、出版元のHMH Booksのウェブサイトでカタログをダウンロードしたところ「TV TIE-IN SERIES(テレビ版)」と書いてあってきちんと区分されている。


のこりは10冊は児童書(かなり絵本寄りの児童書も含む)


"Mercy Watson: Something Wonky this Way Comes"

YL1.8~2.4/2197語。読書時間:20分。

『英語多読完全ブックガイド』のリストにあった本。

ブタのお話。めずらしく擬人化されていない。ペットとして飼われているMercy。絵本寄りの児童書で挿絵というよりも絵本っぽく、どのページにもイラストが描いてある。イラストレーターはChris Van Dusen。カラフルでコメディータッチなのに、絵画から醸し出すオーラがすごくて(いい意味で)圧倒される。心を奪われる。このイラストレーターも速攻で好きになる。彼のホームページから、手がけた本の一覧をみることができる。この作者の本もハードカバーで集めたくなる。

豚(子豚ではない。Mercy Watsonシーズンの最初のころは子豚だったっぽい)のMercyが、飼い主と一緒にオープンカーでドライブインシアターへ行き、好物のバターのにおいにつられて騒動を起こすというもの。あらすじも単純だけど、文章も単純。登場人物の名前が読みにくい…オリジナルはフランス語かイタリア語なのかな?と思うほどに読みずらいのだけど、何度も何度も繰り返されるので、韻を踏んでるみたいになって、癖になる。ぱっと見てわからない単語が4つ出てきた。そのうちの1つのlassoという単語を最初に目にしたときは「ふんわり」しか意味をとらえることができなかった。が、しかし、数ページ後にまたlassoが出てくる。そのページの挿絵と文章のおかげで、「あ~、あのことね!」と閃くことができた。閃きの瞬間、とても嬉しかった。ので、lassoってなんぞや?と思った方で閃く瞬間を経験してみたい方にはぜひ読んでもらいたい。笑。



”Franny K. Stein, Mad Scientist:The Fran That Time Forgot (4)”

YL2.4~3.0/3779語。読書時間:30分。

これも、"Mercy Watson: Something Wonky this Way Comes"と同じく『英語多読完全ブックガイド』のリストにあった本。『英語多読完全ブックガイド』に記載されているシリーズは図書館アプリで発見できるのだけど、同じ本、特にebooksを見つけることが困難なので、すごく嬉しい。

Mercy Watsonシリーズと同じく児童書だけど、どのページにも挿絵がある。でも、Mercy Watsonシリーズと異なりカラーではなく白黒。Mercy Watsonほど絵本寄りでもない、どちらかというと児童書寄り。

Frannyという女の子が、幼いながらにもマッド・サイエンティストという設定。自宅の自分の部屋でなんでも開発してしまう。サイエンティストではなく、マッド・サイエンティスト。悪者っぽい雰囲気をイラストから感じるな~と読み進めていたら、本当に悪者のFrannyが出てくる。Frannyが自力でタイムマシーンを作って、過去と未来に飛ぶのだけど、未来の10代の自分がものすごい悪者になってしまってて、バトルをする展開に。この10代の未来のFrannyが誰かに雰囲気が似てるなぁ…と思ってたんだけど、わかった、バイキンマンだ。バイキンマンって、今まで気づかなかったけど、マッド・サイエンティスト。モンスターも変な装置もなんでも自力で開発してる。タイムトラベル系は「自分と出会ってはいけない」が定説なのにね…時空がゆがむのではないのだろうか…とか思いつつ。この後どうするんだろう?とオチが児童書なのに気になって若干ハラハラした。自分の内面と向き合うことができるオチになっている。クラスメイトからバカにされること、笑われることって、学生時代にどっかで体験すると思うんだけど、そんなときにどうしたらいいのか教えてくれる本。小学生の時に私は転校を2回したのだけど、転校生って新しい学校の独自のルールを知らないから、よく笑われていた。あの頃、この本に出合っていれば…と思わずにはいられなかった。ちなみに、Frannyのミドルネームも判明する。他の本も読んでみようと思う。



"Flat Stanley's Worldwide Adventures #12: Escape to California"

YL2.5~3.5/6000語(?)読書時間:60分。

2日目に読んだシリーズの本。YLと語数は2日目の"Flat Stanley's Worldwide Adventures #13: The Midnight Ride of Flat Revere"同様、『英語多読完全ブックガイド』のリストに載っていないので同シリーズの平均値。

今回は、カリフォルニア州が舞台。特にサンフランシスコがメイン。Stanleyが車いすの女の子の野望をかなえるために、アルカトラズからの脱出を手助けする話。ハリウッドで日本人の Oda Nobuというアクション俳優の力を借りることになる。このサブのキャラクターは、Worldwide Adventuresシリーズ#3の" The Japanese Ninja Surprise Teaching Guide"で出てくるキャラクターらしく、ここではStanleyの大人の友達という設定。織田信長が、Nobunaga OdaじゃなくてOda Nobu(Odaがファーストネーム、Nobuがラストネーム)になっているのが斬新、というか斬新すぎて私は気になる。Nobu Odaって頃より、Oda Nobuのほうが、織田信長っぽい響きだからこの語順なのだろうけど、Odaがファーストネームと思うネイティブの子がいるんじゃないか、と心配になる。でも、この本はどの本にも巻末に物語に登場した実際の事柄のトリビアが記載されてあるので、きっとそこで織田信長のことを解説しているのだろう…日本人としては、そう願いたい。

カリフォルニアに歴史を絡めることは難しかったのか”The Midnight Ride of Flat Revere”ほど歴史と絡めた話はでてこなかった。物語自体よりも、巻末のトリビアが一番楽しめた。アルカトラズから脱獄に成功したという証拠がある囚人は実は一人もいない、全部、自称らしい。…そうなんだ、知らなかった…と驚く。

障害をもつことについて考えさせられる本。周りが、ではなくて障害を持った本人が。Stanley自体、2日目で書いたけど、体がぺらぺらになってしまったので、ある意味、障害をもってることになる。車いすの女の子と二人で人と違うことについて語り合う場面はじーんとする。Worldwide Adventuresシリーズをpaperbackで購入することに決める。何度も読み返したくなる本。



"Rainbow Magic #2: Amber the Orange Fairy"

YL2.0~2.5/4022語。読書時間:35分。

1日目に読んだシリーズの別の本。文字数が気になっているので、比較のために『英語多読完全ブックガイド』のリストに記載されている本を必死に探した。これが4022語ということは、1日目のUS版の"Rainbow Magic: Belle the Birthday Fairyは、やっぱり4000語ではなかった、もっと多くないといけなかった。

あいにく、やっぱり私は好きに離れないストーリーだった。子供向けすぎる。挿絵のイラストも。悪役ジャック・フロスト(雪男的な存在)によって妖精の世界を追放されて人間の世界にバラバラに飛ばされた7人の虹色の妖精を人間の姉妹が2人で手助けするというのがRainbow Magicのオリジナルのあらすじだということが分かった。今回のはシリーズの2作目。なので2人目の行方不明のオレンジ色の妖精を少女たち2人が発見し、執事のカエルの助けを借りながら、ジャック・フロストの手下のゴブリンたちに見つからないようにAmberをかくまう。特にオチもなく、教訓になるようなものもなく、かといって「読書って面白い!」とおもわせる何かきらりと光るような要素もなく、大人にとっては苦行になるストーリー。単なるうわべだけのファンタジーに思えてしまう。(ファンの方、ごめんなさい)小学生の女の子が読めば楽しいのだろうけど…大人が英語学習のためにだけに読むのはかなりキツイ。



"Cam Jansen and the Spaghetti Max Mystery"

YL2.2~2.9/4000語(?)。読書時間:33分。

『英語多読完全ブックガイド』に記載がない。Rainbow Magic同様、文字数の確認でCam Jansenシリーズも『英語多読完全ブックガイド』のリストにある本を選ぼうとおもったのだけど図書館アプリ上で速攻ダウンロードできるebookという狭い選択肢の中ではでてこなかった。ので、レベルと語数は『英語多読完全ブックガイド』に記載されているシリーズの他の本の平均値を参照にしている。Rainbow Magicと同じく、1日目で読んだ "Can Jansen : The Summer Camp Mysteries"(以下、Sumer Camp Mysteries)よりも短く、読書時間もやっぱり約半分の時間で終えることができた。あ~、やっぱりSumer Camp Mysteriesは4000語ではなく8000~10,000語くらいだったかぁ、と気づく。Cam Jansenも、Flat Steinlyと同じく別シリーズが何個かあるのかもしれないと思いぐぐってみたら、シリーズば1つしかなかった。が、Sumer Camp Mysteriesは3つのストーリーが詰まっているスペシャル版だということがわかった。スペシャル版を一番最初に選んでしまうという奇跡。

空港で迷子になった女の子をCamの瞬間記録力を使って探しだす、という話。今回は、Sumer Camp MysteriesのCamほど能力を最大限引き出している感じがしなかった。ミステリー要素がほぼない。読み足りないなぁ…と読書中に思っていたけど、こっちが通常版ということは、この感じが主流になるのか。すごくいいシリーズを見つけたと思っていただけに残念。特別版はもう1冊あるようなので、それだけ読んで、とりあえずCam Jansenシリーズは一旦保留にしようと思う。


I Can Read! シリーズ(5冊)

以前にも書いた通りReadersシリーズのebookを図書館アプリで探すのはすごく難しいのだけど、I Can Read!シリーズはたくさん出てきた。2日目のFlat Sttanleyの簡易版で偶然 I Can Read!シリーズを読んで、気に入ったLR(Leveled Readers)シリーズ。すぐに手に入るebookを手当たり次第にダウンロード。最後の Ranger Rickは間違ってレベル1だけど、その他の4冊は全部レベル2。レベル2は15分以下で読めてしまう絵本、もしくは絵本寄りの児童書が主のよう。この5冊は全部カラーでイラスト(最後のRanger Rick以外)つきだった。『英語多読完全ブックガイド』を参照にして本を選んだわけではないのでYLや総数がわからないものがほとんど。私の感覚でつけたものは(?)をつけてある。

"Albert Einstein: A Curious Mind (I Can Read! Level 2)"

YLも総数も不明。私の感覚的にはYL1.2~1.8/1500語(?)

アイン・シュタインの伝記。内容は期待以上に濃く、読書の喜びを純粋に味わえることができた私にとって貴重な本。相対性理論についても巻末に説明してあった。I Can Read! Level 2って小学低学年向けぽいのに相対性理論について教えるのか~と驚く。すごくシンプルに書いてあるが、とてもわかりやすい。私は文系で理数のことは全然ダメな人。日本語のアイン・シュタインの児童向けの伝記を読んだことがないから、比べようがないけど…英語のほうがすんなり理解できるような気もする。他のこのシリーズの伝記物が読んでみたくなった。


"Days with Frog and Toad (Frog and Toad I Can Read Stories Book 4, I Can Read! Level 2)"

YL1.2~1.6/2074語

小学校2年生の国語の教科書にでてきた『おてがみ』のあのカエルの友情物語の本。え、これってシリーズだったの?と驚く。しかも原書のタイトルを直訳すると「カエルとガマガエルの日々」。邦訳版は?とググったら「がまくんとかえるくん」となっていた。そうだよね、さすがにそのままじゃないよね…笑。4つの物語が1冊につまっている。『おてがみ』と同じくらい熱い友情のお話もあれば、だらだらがすることが好きながまくんの一日の描写があったり、周りのヤジ(鳥のrobbinが憎たらしいネガティブなことを言ってくる)に翻弄されながら凧揚げを諦めようとするがまくんを一生懸命はげますカエルくんの話だったり。ほんわかするものから、じ~んと心にくるものまで。他の本も読んでみようと思う。


"Splat the Cat Gets a Job! (I Can Read! Level 2)"

YLも総数も不明。私の感覚的にはYL0.9~1.2/800語(?) (『英語多読完全ブックガイド』にはI Can Read! Level1のSplat the CatシリーズがあるがI Can Read! Level 2のものは記載がない。ちなみにレベル1だとYL0.7~1.1/400~550語)

小学校に通う猫が新聞配達を始める話。失敗を改良するために友達を巻き込んで工夫する、というお話。わからない単語はゼロ。かわいい絵でこれもシリーズ化しているので何冊かすぐに図書館アプリでダウンロードできそうな雰囲気ではあるのだけど、他の本を読んでみたいとは思わなかった。


"Monster School: The Spooky Sleepover (I Can Read! Level 2)"

YLも総数も不明。私の感覚的にはYL1.2~1.5/1000語(?)

モンスター学校に通う普通の男の子が主人公。クラスメイトや先生までもがモンスター。学校の図書館でスリープオーバーする。スリープオーバーって合宿みたいな言葉にも使うのか、知らなかった。小規模な友達同士のお泊り会の事だけを指すと思っていた。クラスメイトのモンスターたちを紹介しながら、淡々と物語が進んでいく。これといったアクシデントもなく。ネイティブの小学生たちが合宿の前に心構えとして読むものなのかもしれない。そういえば…小5で初めて親から離れて、合宿に行ったことを思い出した。学校ではなく、キャンプ場にある宿泊施設でだったけど。学校での寝泊まりって怖そう。しかも同級生も先生もモンスターって…。と、いろいろ思いをはせる。"Franny K. Stein, Mad Scientist"シリーズと同じですべてのページに挿絵がある、こちらは全部カラー。"Mercy Watson"シリーズのような丁寧な色使いのカラーリングではなく、色鉛筆で塗ったような簡単な色付け。"Franny K. Stein, Mad Scientist"もそういえばモンスターがでてくるし、この年頃の子にはモンスターが人気なのかな。



"Ranger Rick: I Wish I Was a Wolf (I Can Read! Level 1)"

YLも総数も不明。私の感覚的にはYL0.9~1.2/500語(?)

イラストではなく写真が使われている。アインシュタインの伝記以外全部フィクションばかりで、飽きてきたのでノンフィクションのに飛びつきクリックしたけど、レベル1だった。「もし、君が狼になったら、どうなる?」という問いかけを元に、狼の生活や子狼の過ごし方、鳴き声など、単調な文体で書かれている。狼の生体なんて知っているし~、と思って読む前には思っていたけど、知らないことが結構あった。犬を飼っている人には当たり前のことなのかもしれないけど。フィクションばかりの本の中でノンフィクションは貴重に感じる。レベル1だけど、他の本も読んでみたいとおもう。題材によってはつまらないかもしれないので選ぶ際は注意したい。


12冊を読んだ感想

疲れる。1冊をぶっつづけて3時間読むほうが楽なんではないだろうか。でも、絵本の良さ、イラストや挿絵のパワーを改めて感じた。YL1あたりの本でも良い本が多々あるので、幅を広めてYL1の初めの数値の本も積極的に読んでいこうと思う。

YL/Yomiyasusas Levelにそんなに執着する必要はないのではないか、とやっと3日目に気付いた。どれを読んでもそれなりに学ぶことはあるのでレベルが高すぎたらギブアップをしなければいけないけど、低すぎたら気にすることはないのではなかろうか。無駄にするのはレベルが低い本は数十分の時間で読み終わる。
図書館の本を借りているからそう思える。もしも、本を購入していたら、レベルが合わない本を買ってしまうとかなり落胆してしまいそうではある。自分の英語力よりレベルが高い本はそのうち読めばいいけど、レベルが低いものをセットで大量に購入してしまっていたら、大惨事かもしれない。
でも、神経質にレベルにこだわらなくてもいいかもしれないと感じてきた。せっかくなので『英語多読完全ブックガイド』を元に、もう少し本の選別に時間をかけながら多読を続けようとは思う。

それと、「英語多読では辞書を使わない」の真の意味がやっと理解できたかもしれない。

単語がわからない、もしくはふんわり程度しかわからなくても、これってなんて意味?ってしばし思うこと自体、考える時間が大事っていうことなんだろう。結果よりプロセスが大事的な。

その場ですぐわからなくて後からわかった時の閃きのときは嬉しさが半端ない。こんな感じで閃いて分かった単語の意味は忘れにくい。

辞書を引いてしまうとこの閃きプロセスをスキップしてしまうことになる。だから、辞書を引かないように読む癖を磨けと英語多読の指南書にかかれてているのか…と、3日目に気づく。

2日目にさんざん辞書を引く回数について悩んだのもよかったのかもしれない。辞書を引くとその瞬間はスッキリするんだけど、記憶には定着しないことは、すでに経験済みなのでわかってはいる。

3ヶ月半、約2700もの単語を調べて自分に合わないレベルの高い原書と向かい合って、単語を調べて、記録してってせっせと時間を費やしたのに、たぶん1割以下しか覚えていないと思われる。

4時間の英語多読は長いや。これは習慣にはできなさそう。



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