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おばあちゃんはお味噌汁の中に

色々が重なって、今月の初め頃から長々と胃の調子が悪かった。
胃の調子が悪くなるなんて私の人生ではまず無かったのに、お姉さん世代になると色々不具合が出てくるなぁと思う(笑)

昨年から緩めの16時間ダイエットを続けているのでだいたい1日1食生活だったのだけど、さすがにそれは胃に負担かかりそうだな〜と思い、野菜をたっぷり入れてクタクタに煮込んだお味噌汁を作ってお昼に食べるようにした。

野菜室をのぞいて、目についた野菜を1つ1つ刻む。
いつもより一回り大きなお鍋にじゃんじゃん入れてコトコト煮込む。

そんなことをしていたら、ふとおばあちゃんの事を思い出した。

おばあちゃんのお味噌汁はとにかく具沢山だった。
手際よく次々に野菜を刻み、もりもり入れていく。
そして野菜たちをとてもきれいに薄く切る。
にんじんの薄切りとその早さに驚いてその事を言うと『長くやってたらみんな出来る様になるよ』とニコニコしながら言っていた。

実は若い頃はその具沢山のお味噌汁が私は苦手だった。
何がどうしてなのかよくわからないけれど、お味噌汁を汁として飲みたいと思っていて(笑)するする飲めないおばあちゃんのお味噌汁をいつも具少なめに盛っていた。

そんな事を思い出しながら丁寧に作ったお味噌汁。
一口飲んだら体にじんわりとすみずみまで染み込んで行った。
なんだかおばあちゃんに包み込まれた様な気持ちだった。

料理が上手で、色んなことを教えてくれたおばあちゃん。
お味噌汁からまた大切なことを教えてくれたんだなぁ。
おばあちゃんの域にはまだまだだけど、あのにんじんの薄さに追いつくまで思いを込めて具沢山のお味噌汁を作ろう。

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