2018年11月/Steven Alanのカバーオール
突然だが、私の身長は152cmである。しかも、体重は40kgに満たない(2018年11月現在)。小さい、実に小さい……と自分ではまるで思っていないのだが、周りにそう言われる。かれこれ20年近く、このサイズ感である。
しかしながら、どうにもメンズアパレルが好きだ。
このギャップは、買いものする際に大きな障壁となる。まず試してみないと、どのくらいオーバーサイズになるかの判断がつきかねるため、購入には必ずフィッティングを要するのだが、なかなか試着させてはもらえないのだ。
「プレゼントをお探しですか?」
十中八九、店員さんからはこう声をかけられる。これに毎度毎度、「自分用です」と答えるのは、思った以上に結構悲しいものなのだ。なにせ、渡す相手がいないのだからね。もう数年このやり取りを繰り返していてもなお、つい恥ずかしそうな顔をしてしまう。聞かないで、お願いだから、聞、か、な、い、で!
さて、そんな恥ずかしい顔をほぼ初対面の店員さん(大抵の場合、男性)に見せたあと、ようやく試着へと進む……のだが、このあともやはりすんなりとは進まない。
「それだと、大きすぎる気がします」
アドバイスはありがたい、ありがたいのだよ。ひとりで買いものをしているわけなのでね、客観的に似合わない色や柄なんかについては教えてほしい。だけれども、サイズ感についてはね、私がメンズサイズを着てぴったりになることは絶対の絶対の絶対にないわけで……。
たまに、いちばん小さいサイズが欠品しているからと売ろうとしてくれない店員さんまでいる。私がMサイズでいいって言っているんだからさ、売ろうよ!ねえ、売ろうよ!
そんなある種の苦行のような行為の末に、毎度買っている私ってすごいな〜と、たまに思う。諦めて帰れよ。財布のヒモを締めろよ。
さて、先日もそんなやり取りを経て手に入れた、最新のメンズ服がこれである。Steven AlanのORGANIC O/D STAND COVERALL。メンズのS〜XLサイズ展開で、私はSサイズのダークグレイに。下記画像は、公式サイトより拝借。
コーデュロイタイプの8WALE CORDUROY STAND COVERALLもあり、そちらのほうがドレスライクで仕事でも着られそうだなと思ったのだが、しばらく誰にも相手にしてもらえなかった私に丁寧に対応してくれた店員さんが「こちらのほうがお似合いですし、オーガニックコットンなら年中使えますよ」と強く押してきた結果、こちらに。
案外、そういうところで弱い私。なぜなのだろうか。まあ、確かにここ数日好んで着ているから失敗ではないと思う。ただし、セールまで残っていたらば、コーデュロイタイプも買ってしまうような気はする。
あと、今回やはり購入を阻止されてしまったアイテムがあった。こちらの中綿入りのアウター、KOMA/SED FAT SKT JACKET。
軽めながらあたたかく、しかもモコモコしすぎていない。いい!と思ったのだが、全体的に小さいというのもさることながら、私は腕が特に短いためにまくり上げると裏地が見えて微妙だという店員さんの判断により、ストップがかかってしまった。
私には似合わない色だったが、オリーブも可愛い。すごく可愛い。こういうのが似合う男子は、本当に最高だよね〜!彼氏がいたら着てほしいし、あわよくば借りたいよね〜!まあ借りられないから、自分で買ってもいいよね〜!と、ひとり脳内で盛り上がったのに、断固として阻止されてしまった。悲しい。
明らかに大きかったこのコート、3WAY BAL COLLAR COATみたいなものはね、簡単に諦めがつくのだけど。光沢感といい、そのフォルムといい、襟とライナーが外せる(上、ライナーは単体でベストとして使える)ところといい、パーフェクトに好みだった。来世は男子に生まれたいと、心から思った。
しかしながら、中綿入りアウターは!違う!違うのだよ!!!
今年の買いたかったのに!オブ・ザ・イヤーを狙えそうである……などと言いつつも、今年残りひと月半でそれを更新してくるなにかに出会ってしまうのが、きっと私なのだとは思うのだが。
(本記事の画像はすべて、ユナイテッドアローズ公式通販サイトよりお借りしました!)
※なぜかリンクが消えてしまっていたところは、すべて修正済み。
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