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法務AI活用の今: 準備書面をAIで読む
1.法務AI活用ウェビナーのアーカイブ配信のお知らせ
Business Lawyersさんの法務AI活用ウェビナーは650名の方にご登録いただきました!ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
アーカイブ配信の申し込みフォームはこちらです。契約書業務、リサーチ、文書作成にどうやってAIを使うかを解説しています。
https://biz.businesslawyers.jp/l/1024691/2024-08-29/wd5fwq
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2.AIに読んでもらうと先送りが減らせる(かも)
ウェビナーでは、GoogleのGeminiに契約書をサクッと読んでもらって要約を出してもらうという使い方を紹介しました。たしかに、契約書の作成にも使えるものの、業務のペインとしては、「長くて読む気がしない文書」をとりあえず(65点レベルでもいいから)サクッと「こんな感じの書類です!」と教えてほしい…!のほうが大きいのが個人的な実感です。
『世界一流エンジニアの思考法』にも、とりあえず仕事の難易度評価をして、自分でどこまでやるのかを決めるのが仕事の効率化には大事、というようなお話がありましたし、TEDの"Inside the mind of a master procrastinator"にもあるように、先送り癖は生産性の最大の敵です(なお、このTEDは、私が先送りをする度に見ている動画です。この動画で無理なときは、"Just Do It!!"を見ます。)
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3.Mapifyで準備書面をマインドマップ化
そして、先日、この投稿を拝見して「やはりAIは書く力よりも読む力のほうが仕事の効率化へのインパクトはありそうだなあ」と再認識した次第。
時間に追われている弁護士は全員「Mapify」を使うべき。裁判例のPDFをアップロードするだけで、裁判例をAIが構造的に分析して一瞬でマインドマップでまとめてくれるから、整理された状態でインプット可能。使ってない弁護士はガチで危機感持った方がいい。リプ欄に実例貼ったからまずは見てみて。
— Yasuta Arashiro@弁護士(美容医療・D2C) (@cbd_lawyer) August 19, 2024
裁判例のPDFをマインドマップにしてくれるってことは、訴状や準備書面もマインドマップにしてくれるよなあ…?
ということで、こちらの準備書面(124ページ)でMapifyをトライ。もう少し論理構造を理解した上でブレイクダウンしてくれると良いなあ。日本語だからなのか、日本の準備書面のスタイルが理由なのか。
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ということで、こちらの英語のComplaint(128ページ)でもトライしようと思ったらクレジットがなくなっていた…。(どなたか、こちらの紹介リンクからMapify登録してくださると、私に10クレジット来るのでよろしくお願いします笑)
4.Claudeで準備書面を要約&分析・反論検討
先ほどマインドマップにしたこちらの準備書面(124ページ)について、Claudeで要約してみます。ぱっと見、良さげです。
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これに続けて、「説得的な部分と論理に飛躍がある又はレトリックを用いている部分を特定して」とか「反論骨子を作成して」とか聞いてみると、Claudeなりに色々分析をしたり、反論骨子を作成してくれたりしますが、キャプチャは割愛します。
5.実際、訴訟実務にAIどこまで使うのかな…?
以下、独り言です。
秘密情報と個人情報の取扱いやセキュリティの観点をクリアすること自体は現状のAIでもそこまで難しい話ではない(ただコストはかかる)ものの、実際問題、訴訟にかかわる士業や法務部・知財部などが書類の読解と作成にAIを活用するかというと、「まだ不便だよなあ」感が強い。(なお、判例・文献検索は便利になっている。)
知財業務のほうがこの点は開発が進んでおり、サマリアや、Patentfiledなど、特許リサーチや出願業務サポートのAIツールはあり、そういう、UI/UXが良いものを選んで活用することになるのだろう。(商標もAI活用事例は増えているが多かったのでどれをピックアップすればいいかわからず。誰かおすすめ教えて下さい。)
訴訟実務に関わっている専門職の人口が限られているので、単に訴状や準備書面を読むだけに特化したツールは、それだけではビジネスにならなそう。Wordで書類作成している人たちにとっては、Microsoft Copilotで対応すれば足りるかな、にもなりそう。
となると、証拠の読み解きや構造化をしてくれるAIが出てくれば有償でも使うけど、書面プロパーのAIは、オープンソースで誰か作ってくれれば…みたいな感じなのかな。証拠についてはディープフェイク対策とかデータ改ざん対策とか色々ニーズはありそうだが、これはアメリカのLegaltechを待つことになるのかな。
この辺り、詳しい人にぜひお話を伺ってみたい。現行法でAI仲裁を行う場合にどこまでプロセスと費用を圧縮可能なのか、といった話も興味はあります。
(タイトル画像はGoogleのImageFXで作成した「Future image of lawyers」です。)