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最近ヨルダンでの考古学発掘調査で、かまどと1万4000年前の黒焦げのパンのかけらが見つかった

すべての人が、自分の能力を養い、磨くための機会を同じだけ得られるわけではない。そうした機会があるかどうかは普通、社会の想像上のヒエラルキーのどの位置にいるかで決まる。ハリー・ポッターはその良い例だ。

スーパーフードというのは面白い考えに思えるかもしれないが、詐欺同然のマーケティングとも言える。新鮮な果物や野菜は、ほぼ何でもスーパーフードだからだ(中略)菜食主義の定義は前よりもあいまいになっているし、フレキシタリアン〔穏やかなベジタリアンの意味で、ときどき肉も食べる〕という用語も漠然としすぎている。そこで私たちが今後目指すべきは「リデュースタリアン」になることだ───仮にそれが健康のためにならなくても

情報分析官

動物は喜びや痛みを感じ、嬉しいときもあれば悲しいときもある(中略)肉の味は私たちの食文化のなかにしっかりと根づいているし、食習慣はそう簡単に変えられるものではない。そんな私にも食習慣を大きく変えるようになった契機が二〇〇四年に訪れた。髪の毛を虹色に染めた風変わりな英国の心理学者スーザン・ブラックモアから受けたインタビューがきっかけだった。インタビューのなかで私はマウスの意識について語り、この動物を扱う多くの研究者がしているように、実験でマウスを軽々しく殺すべきではないと訴えた。するとスーザンはだしぬけに、肉を食べる習慣はあるかと私に尋ねた。私たちはしばらく、言葉を口にせずに顔を見合わせた。そして私は、自分の偽善に気づいた後ろめたさを隠すようにため息をついた。この一件は、私を心の底から悩ませることになった。その一年後、愛犬ノージーが死んだあとに私は行動を開始した(中略)その夜から、私は哺乳類と鳥の肉を食べるのをやめた。一貫性にいくぶん欠けると思われるかもしれないが、魚は今でも食べる。

ビーガンのベジタリアンに対する偏見は、ベジタリアンのビーガンに対する偏見に比較して三倍も多かった。より過激なビーガンたちの目には、主流を占めているベジタリアンは「モドキ」に映ったということである(中略)過激なグループと強い一体感を覚えるほど、みずからの価値観の脅威となる節度あるグループとの差をつけようとやっきになる(中略)実験によると、『ハリー・ポッター』を読むことで、社会的なマイノリティの人たちに対する子どもたちの姿勢が向上するとのことだ。登場人物のハリーやハーマイオニーが、純血の魔法使いではないために差別を受ける様子を目の当たりにすると、子どもたちは同情し、現実に存在するマイノリティたちに対しても偏見を持つことが少なくなるのだ

ホグワーツには四つの寮があり、生徒はいずれかで生活します。それぞれの寮は、独自の〝徳目〟を掲げています。たとえば、スリザリン寮のそれは狡猾さと野心です。主人公のハリーが所属するのはグリフィンドール寮で、その徳目はずばり、勇気です。

目的が達成できる可能性よりも、リスクの方が少しだけ上回っているとき、人はそれを「勇気」「勇気ある行動」と呼ぶ

「ベジタリアン」という語は当時のピタゴラス主義者らによって、「健康な生を送る」という意味のラテン語 vegetus をもとにつくられた。「ビーガン」という語は一九四四年に、ドナルド・ワトソンとその妻ドロシーが、より徹底したベジタリアニズムを指す言葉としてつくった。二人は vegetarian の最初と最後の音節をとって vegan とし、これによって正当な流派の名が生まれた

情報分析官

パレオダイエット(旧石器時代の食生活)を基準とする前提には数多くの問題がある〔旧石器時代のような食事法を提唱する「パレオダイエット」が米国でブームとなっている〕。まず、今日購入する肉は、旧石器時代のサバンナで祖先が手にいれていた種類のものと同じではない(中略)マクロビオティックの食事法や、ロバート・アトキンスやピエール・デュカンが提唱した食事法と同じように危険を招く恐れがある(中略)コメディアン、A・ホイットニー・ブラウンのジョークにこういうものがある。「俺がベジタリアンなのは、動物を愛しているからじゃない。植物を憎んでいるから、ベジタリアンなんだ」(中略)一六五〇年頃のパリや一八三〇年代のロンドンに住んでいて、肉を断つと決めても、ベジタリアンになると友人たちに宣言しなかっただろう。おそらく。ピタゴリアンになると言うはずだ。十九世紀にベジタリアンという用語が作られるまで、動物の肉を食べない食事を表すために用いられたのは、ピタゴラスの名前だった(中略)クムランの巻物には、「義人ヤコブ」、すなわち「イエス・キリストの兄弟」と言われている人物(本当の兄弟であった可能性もある)が、肉を厳格に断ち、クムランとエルサレムにあったベジタリアンの教会信徒を率いていたと書かれているらしい(中略)六八年、エルサレムのユダヤ人たちが起こした「ユダヤ戦争」を鎮圧するために進軍したローマ軍は、反乱を支援したとしてクムランの町を破壊した。これで、ベジタリアンの一派は途絶えてしまった。

情報分析官

過熱するダイエット論争と最新の科学的知見(中略)狩猟採集時代の祖先の食事について自信をもって語るのは、この分野の教育をほとんど受けていないか、知識がほとんどない人々だ(中略)ベストセラー『「いつものパン」があなたを殺す』(白澤卓二訳、三笠書房)の著者デイビッド・パールマスターは───何の証拠も示さずに───私たちの祖先の食事は5%が炭水化物で、75%が脂肪だったと論じる! 今日のパレオダイエットの伝道者の多くが、狩猟採集社会の「自然な」食事は低炭水化物、高脂肪だったと主張するのはなぜだろう。その理由の1つはマードックの『Ethnographic Atlas(民族学アトラス)』にある。現在のパレオダイエットの基礎は1990年代末にローレン・コーデインによって築かれた(中略)(※ローレン・コーデイン)は人類学者ではなく運動生理学者として教育を受けていた。そのため、現地調査に行って、狩猟採集民の食事がどのようなものか自分で観察することはせず、協力者とともにマードックの本からデータを集めた(中略)この分析が多数の査読つき論文を生み、『The Paleo Diet(パレオダイエット)』の執筆につながった。コーデインの同書は大きな影響力を持ち、これがきっかけで現在のような流れとなった。これらの研究はよかれと思ってなされたものだ。しかし、肝心なところで行き届いていなかった。まず、マードックのデータから食物摂取に関する正確な情報を得ることはできない。彼は脂肪、炭水化物、タンパク質については何のデータも示していない(中略)おおざっぱに推定し、0から9までのスコアをつけただけだ。スコアの判定方法についてもほとんど述べていない。だが、炭水化物を含む食物の多くが見落とされているようだ(中略)また、マードックのデータにはハチミツが入っていない。ハチミツはハッザ族をはじめとする多くの狩猟採集民にとって重要な品目だ(中略)北極圏に住む集団では肉食中心の食事への適応が生じた。しかし、それはパレオダイエットの支持者が考えるようなものではない(中略)パレオダイエットの実践者は、古くから高脂肪のケトン食が存在し、多くの利点をもたらしたと主張するが、このような食事を何世代にもわたってとり続けた集団では、自然選択はケトン体合成を強く押し返す方向にはたらいてきたのだ(※FADS遺伝子やCPT1A遺伝子が変化しケトン体の合成を妨げる)(中略)過去の典型的な食事は、今日のような肉食のパレオダイエットや動物性食品を一切とらない菜食主義とはまったく異なっていた(中略)最近ヨルダンでの考古学発掘調査で、かまどと1万4000年前の黒焦げのパンのかけらが見つかった。農業が始まる数千年前である。粉には何種類かの穀物が使われていた(中略)同じようなことは農耕開始以前から広く行われていたのだろう。たとえばオーストラリアの先住民アボリジニは、ヨーロッパから小麦粉が入ってくる以前から野生の穀物を使ってパンを焼いていたことがわかっている(中略)定期的に運動をしていると、脳が食欲をカロリーの必要量にうまく合わせることができる。※引用者加筆.

情報分析官

日本人が菜食主義、ベジタリアンになる必要性は、健康面だけでいえばほとんどなく、むしろ危険があるといわざるを得ません。その理由ですが、第一に肉のレバーや魚卵、うなぎなどに多く含まれる葉酸やビタミンB12などのビタミンB群の吸収障害のある人が、とても多いからです(中略)マクロビオティックなどを実践している方々からは、「野菜にも葉酸やビタミンBは、豊富に含まれているはずだ」という反論があると思います。それは確かにごもっともな意見ですが、正確には「含まれている」ではなく、「含まれていた」(中略)いま一般に流通している野菜を使って同じことをすれば、必要な栄養素が欠乏してしまう可能性も少なくありません

情報分析官

間接的な殺しの責任すら避けたいという倫理的選択から、菜食主義者となる人もいる。しかし、それでもその人は、自分が生きるために、生きている植物を根こそぎ掘り返し、それをオーブンで焼くという責任を逃れることはできない(中略)不必要な、明らかに非道徳的な殺しにつながる明白な要因がひとつある。ナルシシズムがそれである(中略)自分に似たものよりも自分とは違ったものを殺そうとする強い性向がある。菜食主義者は動物を殺すことに罪悪感を感じるが、植物を殺すことにたいして罪の意識をいだかない(中略)これと同じ原理が人間同士の殺しの場合にも働く。

情報分析官

当初、有機野菜を買う人たちは、この階段をかなり上まで登った余裕のある人であった(中略)本当に生活の苦しい人は、有機野菜の存在さえ知らなかった。そこでわれわれは、この安全な野菜はどうもおかしいと気づきはじめた───広瀬隆氏(著書名失念)

情報分析官

有機農法とは化学薬品を使わない農法です。もちろん化学肥料も使いませんから、肥料は堆肥や牛糞、鶏糞などが中心となります。ですがその元となる牛や鶏たちは、はたしてどんな食生活を送っていたのでしょうか?(中略)健康な動物は、体内に有害物質が入ってくると肝臓で分解するか、そのまま糞として排泄してしまいます。となると、牛糞や鶏糞にも、そうした物質が紛れ込んでいるのです。

私はマクロビと抗酸化で死にかけた(中略)玄米菜食ともいわれるマクロビオティックの手法に則った食生活(中略)いま振り返ると恐ろしい生活習慣を続けていて、がんになって当たり前だと自認(中略)その先に見えた風景こそが「信ずるものは殺される」という世界だったのです。多くのマクロビ実践者の肌が黒い理由(中略)みなさんは、マクロビオティックやビーガンを実践する多くの人の肌色がくすんでいることに気がつかれているでしょうか(中略)脂肪は燃えるときに酸素と結びつくことで酸化分解されますが、糖を燃やすときには酸素を必要としないので、「無酸素糖化結合」という現象が起こり、体は酸欠状態になります。つまり、エネルギー代謝の燃料が脂肪から糖に傾くほど、赤血球に酸素が乗らなくなるので、血液がどんどんドス黒くなるわけです。これがマクロビオティックやビーガンを実践する人の肌が、くすんで見える原因(中略)お名前は伏せますが、マクロビオティックの実践者で、食事法や環境問題についての著書も多い、ある著名なジャーナリストの方と2度ほどお会いしたことがありますが、日焼けもしていないのに顔色は真っ黒で暗く、私には一見して健康状態が悪いのがわかりました(中略)このジャーナリストの方は、「肉を食べると波動が悪くなる」といって、絶対に肉を食べないそうです

覚えていてほしい、「オーガニック」ラベルに意味はない(中略)アガベシロップを含む食品とは完全に手を切るべきだ。

(※イギリスのミルトン・キーンズにあるオープン大学のマシュー・コール)が「ヴィーガフォビア」と呼ぶもの───ヴィーガニズムおよびヴィーガンに対する嫌悪───に関する論文をいくつか書いている。ヴィーガンであることを隠そうとする多くの人に会って、私は彼の論文に興味をもった。メディアに広まるヴィーガンに対する型にはまった悪いイメージを、マシューは五つのカテゴリーに分類した。「ヴィーガンは、敵対的、感傷的、優柔不断、流行を追いかけているだけ、あるいは単なる愚か者と表現されています」(中略)私たちには、本当はセックスロボットもヴィーガンミートも必要ない(中略)回転ずしチェーン店「スシロー」などを傘下にもつフード&カンパニーズ社が、培養魚肉の商品化を目指すスタートアップ企業、ブルーナル社との提携を発表 ※引用者加筆.

情報分析官

ヴィーガン生活をつづけていた人間であっても、たくさんの「抗生物質」を摂取している可能性がある。というのも、除草剤「ラウンドアップ」の主成分であるグリホサポートは、農業生化学メーカー大手のモンサント社(現バイエル社)が抗生物質として特許を取得しており、ほぼすべての遺伝子組み換え作物や多くの従来の農作物に散布されているからだ。そしてグリホサポートは、処方された抗生物質を飲んだときと同じように腸壁を壊し、マイクリバイオームを荒廃させてしまう(中略)グリホサポートを摂取すると、細菌を殺すだけでなく、トリプトファンやフェニルアラニン(「幸せ」ホルモンと呼ばれるセロトニンや甲状腺ホルモンを構成する必須アミノ酸)の産生能力を阻害する(中略)グリホサポートは、肝臓でビタミンDを活性型に変換する能力を低下させる。つまり、カルシウムを吸収して健康な骨の成長を促すという役割を果たせなくなるのだ(中略)とくに前立腺がんの男性はビタミンD濃度が低い

衆参両院で強硬に裁決された特定秘密保護法も、条約が特定秘密になることが明記されており、まさにTPPとワンセット(中略)「住友化学は昨年10月、アメリカのモンサント社というバイオ会社と提携しています。このモンサント社は2013年3月、とんでもない法案を米国議会に承認させてしまいました。遺伝子組換え作物によって消費者に被害が出ても、因果関係を証明しない限りは種子の販売や、生産物の販売を差し止めることができないとする法律です。なんと、被害が出たら被害者側が因果関係を調査しろというのです。因果関係がはっきりするまで売り続けることができるし、それを阻止すると罰せられるという、相当デタラメな法律です。しかも、モンサント社はこれをTPPにも入れる意向で、すでに日本側は非公式な席で了承しているという恐ろしい話まであります(中略)実は米韓FTAを締結している韓国ではこの条項によって「これは遺伝子操作をしていない原料をしようしています」という表示を既に削除させられているのです。なぜなら、「この表示をすると、遺伝子操作した作物が売れなくなる。これは関税障壁にあたる」というアメリカ側の主張を飲まざるを得なかったからです。このように、人が病気になろうが、死のうがなんとも思わない人たちがTPPを推進する人々であり、住友化学と手を組む輩なのです───苫米地英人博士(著書名失念)

実験ではまず、寄生虫の分泌物の遺伝子を読み解きました。こうして遺伝子が決定すると、「遺伝子組み替え」という手法を使って、寄生虫の分泌物を大量生産できます。大腸菌にこの遺伝子を入れると、大腸菌が寄生虫の分泌物と同じ物質をいっぱいつくってくれるのです。いま、「遺伝子組み換え食品」が話題になっていますが、これもこういうやり方でつくられています(中略)次に、皮下の肥満細胞がどんどん破れてひどいアトピーになったネズミに、寄生虫の分泌物を注射しました。その結果、一回の注射でひどいアトピーがすっかり治ってしまいました(中略)結論から言えば〝新薬〟はアトピーを一発で治したのですが、これを薬として用いると、ウイルス感染やガンになりやすい体質になってしまうことが判明したのです。看過できない重大な副作用です───藤田紘一郎教授(著書名失念)

福島原発事故後、日本最大のオーガニック卸問屋グループが原発事故の甚大な被害を受けた地域の土地を、東京ドーム何個分という書かれ方で購入したことがヤフーニュースで報じられた。その大きさゆえにニュースになったが、ほとんどの人は気づかなかっただろうと私は思う。というのも、そこにいた人たちはすぐに復興庁のアンバサダーとなり、芸人の三浦春馬を「食べて応援リレー」の発起人のような立場に任命したからだ。三浦春馬は亡くなるその日まで、二種類の食べて応援ヴィーガンカフェリレーをさせられた。東京電力の番組ナレーターであった竹内結子氏、福島出身で復興イベントに参加していた芦名星氏。彼らはコロナ騒動を迎えたことで思うところがあったのではないだろうか。私自身、個別にお返事する時間がないのですが、「マインドウィスパリング スペース 調べたいワード」でnote内検索していただければ、詳しく検証した記事が見つかると思います。


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