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睡眠不足では、病原体や異物の最強の殺し屋、ナチュラルキラー(NK)細胞もパワーダウン

生まれ持った免疫力がいちばん強いのはO型、ナンバーツーはB型、スリーがA型、フォーがAB型(中略)リンパ球は、免疫システムの中心を担う細胞です。私たちの体から病気を守っているのが免疫システムで、それを主に担当するのが免疫細胞たち。免疫細胞にはいくつか種類があり、その総称が「白血球」(中略)免疫で、もっとも強い力で敵を倒していくグループが「リンパ球」です。リンパ球の力が、免疫力を決定づけるといっても過言ではありません(中略)末梢血の「リンパ球」の割合を調べたところ、O型39パーセント、B型37パーセント、A型36パーセント、AB型34パーセント(中略)コルチゾールというホルモンは、免疫細胞のリンパ球のグループに細胞死(アポトーシス)を誘導することで、体内の炎症を抑える働きがあります。リンパ球のなかで、コルチゾールの影響をもっとも受けるのは、ナチュラルキラー(NK)細胞です。NK細胞もリンパ球の一種です。T細胞やB細胞などのリンパ球は獲得免疫の仲間ですが、NK細胞は自然免疫の一部です(中略)不快なストレスにさらされると、コルチゾールの働きでNK細胞の活性は弱まります。しかも、数を大幅に減らしてしまう

増殖した細菌が全身に回ると、やはり心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすことにつながります。また、増殖した細菌を攻撃するために、白血球の中に顆粒球という細胞が大量に作られます。顆粒球が大量につくられるとどうなるか? がん細胞を攻撃する「ナチュラルキラー細胞」というリンパ球が減ってしまうのです。結果としてがん細胞が増殖し、がんを引き起こすことにもつながる(中略)なぜこうなってしまうのか?それは、抗生物質は「いいことをする菌」まで殺してしまうから

ビタミンDが不足すると、適切に細胞の分化誘導が行われないため、がんなどの疾病が増加(中略)リンパ球などの免疫担当細胞にもビタミンDのレセプター(受容体)

情報分析官

少なくとも1日おきに激しくない運動を取り入れること。定期的な運動は、規則的な腸の動きを維持するのに役立つからです。

情報分析官

単球は、白血球の別のクラスを指す。そのタイプの一つにマクロファージがある(中略)腫瘍壊死因子(TNF)は、おもに活性化されたマクロファージ、T細胞、ナチュラルキラー細胞によって生成される複数のタンパク質から成る。TNFは免疫反応や炎症を促進する。ある種の細胞シグナリングタンパク質(サイトカイン)として作用する

頼みの綱は制御免疫(中略)制御免疫も、機能するには一定量が必要(中略)すべての免疫細胞のおおもとは「多能性造血細胞」(中略)大事なのは免疫を「制御」する力(中略)じつは割合で言うと、免疫細胞の制御役はたった1割程度しかいません(中略)制御役は圧倒的に少数ながら、いないと体はブレーキの壊れた車のような状態になります(中略)この制御役の中心的存在が「制御性T細胞」です。分類としては白血球のなかのリンパ球、リンパ球のなかのT細胞、そのT細胞がさらに分かれていき、そのうちの1つが制御性T細胞(中略)攻撃免疫でも、がん細胞を攻撃できるのはナチュラルキラー細胞(NK細胞)とキラーT細胞(樹状細胞とヘルパーT細胞も協力)だけです

情報分析官

腸内環境をきちんと整える食生活を送っていると、キラーT細胞は胸腺に代わって腸管のパイエルドームで多く作られるようになる(中略)がんに対して強い効果を発揮するのは、キラーT細胞を含むT細胞(中略)パイエルドームを直接刺激してくれるのが水溶性食物繊維(中略)パイエルドームの表面には、M細胞という表面を粘液で覆われた細胞がいます。このM細胞は粘液にくっついたさまざまな病原体をパイエルドームのなかに取り込みます。パイエルドームのなかには図16にもあるように、マクロファージやNK細胞、B細胞、ヘルパーT細胞、キラーT細胞など多くの免疫細胞が集まっています。これらの免疫細胞は、パイエルドーム内のリンパ節で大量に作られている

情報分析官

人間が普段歩くとき、脚の筋肉が収縮して血管を圧迫し、血液が心臓に戻るのを助けている

ふくらはぎの筋肉は、脚にある静脈と、体中の廃棄物を運ぶ排水路の役目をしているリンパ系に、血液などの液体を滞留させないようにするポンプとして働く。

情報分析官

卵巣がんは「サイレント・キラー」と呼ばれ、発見されたときには後期ですでに広がっていることが多い(中略)身体の動き(運動)によってリンパ管内のリンパ液を動かし、不要ながん細胞を体外に排出(中略)このように、運動はがん細胞を識別して、体外に排出するというリンパ系の日々の仕事をサポートする重要な役割を担っている

情報分析官

骨の内部にある骨髄で、赤血球や白血球などは生産されています(中略)「リンパ球」は、白血球の一部です。リンパ球は血液の中だけでなく、リンパ管を通じて、リンパ節や扁桃腺、脾臓、腸管、胸腺などをめぐっています。リンパ球はリンパ液と血液中を行き来しながら、病原体や異物の侵入に備えています(中略)リンパ球は、後天的に身につく獲得免疫に大きく関わっています(中略)B細胞はリンパ球の約20〜40%を占め、体内に侵入した病原体を排除するための「抗体」をつくり出す役割を持っています(中略)一方のT細胞は、血中リンパ球の60〜80%を占めています。胸腺(Thymus)という臓器で成熟するので、頭文字をとってT細胞と呼ばれます(中略)T細胞やB細胞は、夜間の早い時期に生成はピークに達し、その後夜間を通じて減少して、胸腺や骨髄、脾臓など抹消のリンパ系臓器に移動していきます。睡眠不足は、リンパ球のT細胞の増殖を低下させます。また、T細胞におけるサイトカインIL-1やIL-2の産生も低下させます。さらに、ヘルパーT細胞におけるサイトカインの活性も低下します。ほかにも睡眠不足では、病原体や異物の最強の殺し屋、ナチュラルキラー(NK)細胞もパワーダウンしてしまう(中略)サイトカインは一言で言うと、白血球など免疫系の細胞から分泌されるタンパク質(中略)風邪を引いたらだるくて眠くなるのは、サイトカインの活性化によるもの(中略)もっとも眠気に与える影響の大きいサイトカインは、IL-1(インターロイキン1)やTNF(腫瘍壊死因子)(中略)腫瘍壊死因子(TNF:Tumor Necrosis Factor)は、文字通りがんを壊死させるサイトカイン(中略)IL-1の作用は、炎症時における発熱やリンパ球などの免疫細胞の増殖促進、血管内皮細胞への接着促進、破骨細胞(骨を破壊、吸収する細胞)の活性化など、多岐にわたっている。

副交感神経優位のときはウィルスやがん細胞と闘うリンパ球が増えます

免疫力が向上するのは副交感神経が優位になったときです。 副交感神経が優位になると、免疫細胞をつくるリンパ球が増える(中略)がん細胞を攻撃する中心的な役割をはたしている免疫細胞は、NK細胞(ナチュラルラー細胞)といいます。NK細胞はがん細胞をいち早く攻撃し、がん化するのを阻止しています。このNK細胞は、心の状態に大きく左右される性質(中略)このNK細胞は免疫細胞群のなかで最初に異物を攻撃する先兵の役割をしており、このNK細胞が異物との戦いに負けてしまうと、その役割がBリンパ球・Tリンパ球・マクロファージにバトンタッチされる(中略)精神状態が良くないと副交感神経の働きが低下───藤田紘一郎教授(著書名失念)

脳と体には血液脳関門があって脳には体の免疫は届かない、つまり免疫特権があると長い間信じられていたのですが、そのドグマに反し、体と脳の間を繋ぐリンパ管が発見されました。ここを通って化学信号や一部の細胞が行き来することがわかりました。つまり、脳の免疫システムと体の免疫システムがやり取りしていることがわかったのです。このことからは、体の炎症を引き起こすものは何であれ、脳の炎症を引き起こすということが導かれます

サッカーから習ったことは切りかえです。サッカー解説者の松木安太郎さんは、どんなに相手チームに点を入れられても「切りかえていきましょう。ここからです。まだ時間はあります」と言います。

直接的な「睡眠物質」があります。プロスタグランジンという物質です(中略)脳のクモ膜やグリア細胞で産生される、プロスタグランジンD2(PGD2)は、もっとも強力な催眠作用があることが知られています

半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)に含まれる他の生薬の総合的な作用がより効果を高めている(中略)半夏瀉心湯には腸管内プロスタグランジンE2(※起炎物質・発痛増強物質)の増加を抑制し、障害された腸管粘膜の修復を促進し、さらに腸管の水分吸収能を改善する効果(中略)単一の成分より複数の生薬の相乗効果を利用して効果を高める点が漢方薬の特徴 ※引用者加筆.

深呼吸が素晴らしい物質を出すこともわかっています。肺は横隔膜の上に乗っているのですが、腹式呼吸で横隔膜を十分動かして深呼吸すると、肺の下部のほうにある肺胞まで十分にふくらみ、その肺胞をとりまく毛細血管の壁でプロスタグランディンI2(アイツー)という物質が作られます(中略)点滴では1本約1万円もかかるのですが、じつは深呼吸することでこのホルモンを生み出すことができる

コンドームをつけない性交が、まぎれもなく女性の健康に良い(中略)コンドームを使うと、膣の酸素供給と血流が減り、気分を高めるプロスタグランジン分子を含む性液との接触がなされない(中略)コンドームをつけない性交は、気分の向上や精神的安定と関連があり、特に女性では免疫機能の改善につながる

グループラインに仲間を集めて、私のnoteを読んでもらい、治療法の抜けや漏れがないかをその都度チェックしてもらうことをお勧めする。

関連リンク↓

https://note.com/wandering_1234/n/ne83e76b42c31

https://note.com/wandering_1234/n/n2ce1db3082e8

https://note.com/wandering_1234/n/n7dca1226c49a

https://note.com/wandering_1234/n/n00a759b9d8ba