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「レッテル貼り」によって、誰もが魔女にされる危険性

たいていの人は、自分たちの生活を支配している秩序が想像上のものであることを受け容れたがらない(中略)中世の貴族は個人主義を信奉していなかった。人の価値は社会のヒエラルキーにその人が占める位置や、他の人々がその人についてどう言っているかで決まった。笑われるのは恐ろしい不名誉だった。貴族は自分の子供たちに、どんな犠牲を払っても評判を守るように教えた(中略)このような状況で育った人は当然ながら、人間の真価は社会的ヒエラルキーにその人が占める位置と、他の人々がその人についてどう言っているかで決まると結論した(中略)ヴォルテールは神についてこう言っている。「神などいないが、私の召使いには教えないでくれ。さもないと、彼に夜中に殺されかねないから」と。ハンムラビも自分のヒエラルキーの原理について同じことを言ってもおかしくないし、独立宣言の大部分を起草したトマス・ジェファーソンにしても然りだ───著書名失念

パーティー大好き人間ヒース(中略)(※無神論者のヒース博士)はテニスとゴルフが大好きだった(中略)ヒースが名プレーを見せたそのコート(※ヒースの別荘内の)は、夜でもテニスができるように照明設備付きだった(中略)父のテニスの腕前はプロ並みでした。父が高齢になってからでさえ、私は父に勝ったことがありません」と息子のロブは言った(中略)ハーロウの研究とその明白な結果は、さまざまな方面に衝撃を与えた(中略)中でも特にそれを高く評価したのは精神分析家たちだった。ついに、とフロイトの弟子たちは考えた。ついに、明らかな証拠をあげることができるようになったのだ。「精神病的行動は母親のせいだ」と言う古典的な学説は正しかったのだ。統合失調症の原因は、冷たく無関心な「冷蔵庫マザー」の育て方にあったのだ。しかし、その熱狂は長くは続かなかった(※さらなるハーロウの研究により母親や母親の愛情ではなく、社会性一般であることに、さらには心理学者ウィリアム・メーソンは、単なる社会性以上に乳幼児期の運動が不可欠。さらにはロバート・ヒースは「それには小脳が関係している」と)※引用者加筆.

ホワイト博士(ロバート・ヒース)はすでに批判者たちの画策によって研究資金を断たれてしまっている。ホワイト博士はアロンに、自分のような「突然変異」は、科学が必死になって維持しようとしている現状を驚かす存在なのだと言う(中略)「ラドの説は物議を醸しましたが、彼のまわりには信奉者も多くいました。しかし、のちに彼の説が正しいと判明したときには、それが元々誰のものだったか忘れられかけていました。その結果、彼の新しい創造的アプローチの多くはその後も発展し続けたのに、彼の名前は次第にそこから切り離されてしまいました。今では、ラドはほとんど忘れられた存在です」ヒースは落ち着いた表情を保っていたが、その目にはかすかに興奮の色が見えた。彼は話を続け「もちろん、こういうことは才能あふれる創造的人物にはよくある現象です。その人が愛想よくて人好きのする、政治家タイプなら話は別かもしれませんが。ラドはそういうタイプの人間ではなかった。創造的人物は自分が思ったままを口にするし、従来の考え方に逆らうことが多いのです」(中略)「歴史は往々にして年月の経過とともに訂正されるものです」とトムリンソンは言った。「そして、不当な評価を受けていた人も日の目を見ることになります。サンドル・ラドも、いずれきっと正しく評価されることになるでしょう」(中略)ホワイト博士(ヒース)は、「人類が生きのびるために、中枢神経系の操作が必要となる日が来るだろう」と言う。『心と脳の関係性を探求して』の末尾にも、同じことが述べられている。「いつの日にか、共通の道徳律が発達し、その道徳律の記憶を生物学的方法によってしっかりと脳に刻み込むことができれば、人類は人間同士だけでなく他種とも調和して生きることができるようになるだろう」(中略)境界性パーソナリティ障害の患者四百五十九名の血液サンプルを検査し、その結果を健常対照群二百三十名と比較(中略)注目を浴びる脳梁部刺激療法。

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情緒不安定パーソナリティ障害(EUPD)(中略)これは境界性パーソナリティ障害(BPD)の別称でも知られる疾患で、特徴としては情動のコントロールが難しくなるという症状(中略)ほとんどの医療機関は、身体と心を完全に別個のものとして扱う「二元的思考」に陥っている。この考え方は最新の痛みの科学によって否定されているだけではない。それは単純に不適切であるばかりか、持続痛に苦しむ大勢の(大多数の国でおよそ五人に一人を占める)患者さんにとって侮蔑的でさえある。人々の生活をむしばんでいるのはこういった考え方なのだ(中略)痛みは感覚的なものであると同時に情動的なものでもある(中略)このような痛みの情動的な成り立ちは最近、ある型破りな神経外科医のグループによって活用されている。脳深部刺激療法(DBS)とはいろいろな症状の改善を目的に施される神経外科的な処置だが、特定の周波数で作動するごく小さいペースメーカーのような電極を脳内の決まった場所に慎重に埋め込む。これがある種の痛みを和らげるために最初に用いられたのは一九五〇年代のことで、現在でも、多くは脳卒中後疼痛──脳卒中のダメージによって痛みを処理する脳の領域に引き起こされる痛み──を含め、さまざまな難治性の慢性痛に対する「最後の賭け」として施術されている。

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境界性パーソナリティ障害(※BPD)は女性で診断されることが多い(中略)この本で説明しているプレデターと情緒不安定の人格に見られる言動の特徴とたくさんの共通点をもっている(中略)この人格は社会のあらゆる階層で見つかるが、一番高い位置にいた人物が戦争を勃発させて住民を皆殺しにした歴史の残酷な記録も残っている。ただしこの人格の持ち主は、同じ職場にも、バーの隣の席にも、家庭やスポーツチームや教室にも、スピリチュアル系の団体にさえいる(中略)この人格に関わる人々はいつも気を張りつめ、リラックスすることも楽しむこともないまま、ただ悪いことが起きるのを恐れて過ごす。これらの人物の機嫌を心配しながら生きるばかりで、自分の人生を生きることはできないのだ。何がきっかけになるだろうか? また爆発するだろうか?(中略)この人格は自分の非をほとんど認めず、自尊心の高い自分を尊重してくれない相手は人とも思わずに、容赦なく中傷したり苦しめたりする(中略)結婚した相手だから、家族の一員だから、または仕事をくれた人だからと、このような人物に対しても責任を感じてしまうかもしれない。それでも気づいてほしい(中略)プレデターの特徴は微妙なもので、何を探せばよいかわかっていないと、見分けるのは難しい(中略)成功しているから、友だちがいるから、地位が高いからといって、プレデターでないとは言い切れない(中略)プレデターは人の人生をめちゃくちゃにし、夢や願いを打ち砕いてしまう。彼らは自分が一番大切で、誰かに邪魔されるのを嫌うからだ(中略)これらの危険な人格は、自分の言動によって家族や友人が危険にさらされることなど、なんとも思っていない(中略)プレデターは書類上ではいい人に見えるかもしれないが、プレデターであることに変わりはない(中略)被害を受けた人から話を聞くと、これと同じことを何度も耳にした。「何が起きているか気づいたときには手遅れでした」(中略)大変な苦労をして私が思い知ったのは、危険な人格は見かけにはよらないことがあるという事実だ。表面的には姿も態度もごくふつうかもしれない。知性的で、好感がもて、チャーミングで、魅力的なことさえある。それでも彼らは常に危険であることに変わりはない ※引用者加筆.

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高い機能性を示す成人のBPDの人たちの場合、仕事で成功をおさめ、家庭人としての務めを果たし、友人や仲間などの温かい支えもあるかもしれません(中略)BPDの人たちはつねに自分の演じる「完璧」な「いい役」を求めつづけています(中略)BPDの人の大部分は、自分ですべきことが明確に規定される、体系化された環境においては、すばらしい活躍を見せています(中略)家族の全員がBPDの対人様式に従っていることもめずらしくありません(中略)BPDの人たちは、体系化された職場環境や専門家として腕をふるう場面では、すばらしい活躍を見せることもありますが、その裏では強い自己不信、疑念や恐れを抱いています(中略)自分を受け入れ、導いてくれるものを切望するBPDの人たちは、強力な指導者や規律を重んじる集団に惹きつけられることがあります(中略)他人を責めることで、BPD(※精神病と神経症の境界に位置する境界性人格障害)の人たちは自分自身の行動に責任をとることを避けようとします(中略)BPDははしかのように感染力のあるものではありません。しかしながら、長い間BPD行動にさらされた人々は、意図せずして、BPDをもつ人の病の中核部になってしまう(中略)一般に私たちは、セラピストがBPD診断を非常に頻繁に隠蔽すると考えています(中略)BPDの治療に成功するには、たぐいまれなる人が必要です。自己抑制、規律、正直さ、率直さ、共感、忍耐、そして逆境に直面しても不屈の楽観主義を有する人です。※引用者加筆

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高機能で見た目にはわからないボーダーラインの人たちは、ほとんどの時間、正常に行動しています。少なくとも家族以外の人の前では(中略)高機能のボーダーラインの人たちは、きっかけとなるようなことがなければ、全く正常にふるまうことができます。障害をもっているとは思えないほどです。

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BPDは人格に深刻な問題を抱えた状態である。BPDと診断された人には、自殺企図、情緒不安定、険悪な感情の抑制不能がよく見られる

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BPDが自然に起こることはめったにないといっても過言ではありません(中略)BPDの症状は主に五つのカテゴリーに分類されます。感情、人間関係、認識、同一性(自我) 、そして行動です。BPDをもつほとんどの人は、これらすべての面で苦しんでいます。つまり、感情、考え方や人間関係に問題がある(中略)たくさんの異なった要因が複雑に入り混じってお互いに反応し合うことで、BPDが引き起こされ長引いてしまいます(中略)BPDから回復するには積極的に問題解決に取り組むことが大切なので、どんな回避でも快方を妨げる(中略)BPDをもっている場合、ストレスを受けると乖離が起こります。実は乖離は苦痛から逃れる手段でもあります(中略)「認知調整不全」をもつ人がストレスをためこむと、否定的な考えをもったり、自分や現実からの解離を経験することがあります。ここで注意しなければならないのは、この種の問題はいつもあるわけではなく、主にBPDをもつ人が多大なストレスを感じたり非常に動揺している場合に起きるということ(中略)認知調整不全の問題の一つは、人の動機を疑う、否定的または誇大妄想的な考え(中略)認知調整不全のもう一つの側面は解離です。「解離」とは、心がそこにない、現実から離れたような、もうろうとした状態(中略)解離の問題点は、もちろん何も解決されないということと、解離状態のときには危険なことやあとになって覚えていないようなことをするかもしれないということです。

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「セルフイメージが不安定な人」に見られる特徴(中略)この極端なかたちは、境界性(ボーダーライン)パーソナリティー障害(BPD)だろう。『精神疾患の診断・統計マニュアル(DMS)』の最新版が挙げるBPDの特徴は、「発達が不良な、または不安定な自己像」「慢性的な空虚感」「不信、困窮、および現実のまたは想像の中で見捨てられるという不安に満ちたとらわれによって特徴づけられる、激しく、不安定で、かつ葛藤を抱えた親密な関係」「重要な他者からの拒絶および/または別離についての恐怖」「低い自尊心」など(中略)なぜ「自分がない人」ほど依存に陥るのか?(中略)彼らは暮らしを安定させようと、すべてをその関係性に注ぎ込む(中略)一歩引いて相手の視点から正しい現実を見つめようとしない(中略)別の言い方をするなら、BPDの人は過去の報酬学習に問題があり、人間関係における出来事を予測するのが困難なのだ(中略)BPDの人は混乱し、激しく何かを求め続け、そのことに疲れ果ててしまう。これはすべて、単純な学習プロセスのねじれから生じている(中略)自分の行為の結果を見るという即座のフィードバックを得られなければ、まったく違う学習をしてしまう ※引用者加筆.

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BPDの人の怒りは、他の怒りの表現とは対照的に、感情の自然発火と表現できるような、突然で予測ができないものと特徴づけられます。BPDの人は一見、表面上何の理由もなく感情を爆発させるようにみえるかもしれませんが、怒りは常に存在(中略)BPDの人は、気分変動、怒りの爆発、自己破壊性を示すのが特徴(中略)BPDの人の世界は混乱と不可解さに満ちています。その行動にまわりの大切な人たちが混乱させられるのと同様、BPDの人自身にとってもさらにうんざりさせられるものなのです。こうしたらこう来るという反応は、BPDの人には容易に予測できないかもしれませんが、まわりの人には簡単に予測できます(中略)BPDの人の怒りが永遠に続き、手の施しようがないと思うようなこともあるかもしれません。そういう場合は、ときにはパートナーからも二人の関係からも手を引くことです(中略)怒り、情動不安、罪の意識、そして自殺願望はBPDの衝動性の特異的要素(中略)BPDとの共存で最も一般的なのがうつ(中略)ほぼ九〇%が大うつ病(MDD)にかかっている(中略)極端な気分変動は、多くの精神疾患でみられる症状です。BPDの気分変動は、うつ病、双極性障害、衝動性障害のような他の診断の陰に隠れていたり、合併している場合もあります(中略)すぐに訴訟だと騒ぐのがこのBPDの人たち(中略)多くの専門家にとって、BPDの人は最も恐ろしい存在(中略)(PTSD)もまた、BPDと合併していることが多く、それゆえ混乱(中略)なんらかの方法でこの動揺から解放されなければ、文字どおりに爆発するだろうと感じているBPDの人も(中略)BPDの人は他者の微妙な差異に敏感に反応的(中略)BPDは危険な病気、それも死をもたらすかもしれない病気(中略)およそ八〜一〇%のBPD患者が自殺(中略)BPDの人の行動をあなたが医学的に解釈すると、BPDの人はコントロールされていると見なし、怒るか、またはより防御的に(中略)多くのBPDの人にとっては、今以降のことは、特に不愉快な思いをするイベントは、レーダースクリーンには映りません。BPDの人の希望は、まだ起きていないことは将来も決しておこらないだろう、です。しかし、 それを無視していて、もしそれが起きると、想像以上に激しく傷つくか怒りを覚える(中略)混沌とした対人関係のゴタゴタが継続することが、BPDの最も際立った特徴(中略)BPDの人は傷つくと、自分を傷つけた相手に対する怒りがフツフツとわき上がり、残酷になり、相手への配慮や理解をまったく欠くようになります(中略)解離は、他の障害、特にうつにおいても生じますが、BPDや女性ではより出現しやすい症状(中略)多くのBPDの人はカオスに支配されています(中略)パーソナリティ障害、特にBPDは、大うつ病などの第Ⅰ軸に分類される障害より、ずっと重篤な日常生活上の機能障害(中略)「境界例」という用語がはじめてしようされたのは六十年以上も前のことです。精神病と神経症の境界に位置し、どちらの分類もピッタリとは合わない患者をさすのに使われました。慢性的に現実離れしている精神病の患者と異なり、あるいは近しい関係の者や精神療法に対してもっときちんと反応を示す神経症の患者とも異なり、BPDの人はその中間あたりに位置していました。BPDの人は精神病様の錯乱した状態に陥ることがあることを医師らは観察しましたが、通常それはほんの短時間で終わります。また、BPDの人は一見、神経症のような特徴をいくつか示します(中略)「私は、近頃、ああ・・・・・・、なぜかは知らないが、ことごとく歓喜というものを失ってしまい、趣味も習いごともすべてを棄ててしまった。 胸の奥に憂いが澱のようにたまり、耐えがたい。地球というこのすばらしき広大なる大地も、今の私にとっては荒れ果てた岬も同然」シェイクスピアの悲劇の主人公ハムレットは「空虚」を、世界中のどんなものも入り込めないと表現し嘆くのです。この症状は、最も直面化するのが難しい症状の一つです。それはBPDの人にとってだけでなく、親密な関係にある人や、治療者についてもいえるでしょう(中略)恐れと痛みを常に友としたBPDの人は、表面上何の訳も理由もないまま、いつ何時も爆発しかねません。 感情的な意味での破壊とは、中西部の竜巻のように速攻で猛烈なものだったりします(中略)BPDの人は、皮肉や自分があざ笑われるようなタイプのユーモアについてはとても敏感

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BPDの人たちは自己像が非常に移ろいやすい(中略)ある特定の状況でクライアントは見かけ上非常に有能に見え、しかしながらその後、周囲の人たちが当惑する程の陰性感情を表出したりする(中略)BPDが、彼らの困難は周囲の他者によって解決されるべきだと考える傾向を指す。彼らの消極性は、良い対処法を身につけてこなかったことや、強い否定的感情を回避することができないことからくる無力感に由来(中略)認知療法の1つの目標は、抱いている信念を点検し、望むような変化を起こすことができるように、それらの信念を修正するようクライアントを援助(中略)認知の転換は、機能不全の原因となる信念を変化に必要な不安の状態へと移行させ、そうして究極的にはより機能的な信念体系へと移行(中略)認知療法によれば、BPDの非機能的信念体系を変化させることは、その信念が極端で堅固なために、不安障害の人たちのそれらを変化させることよりも困難(中略)BPDが、彼らの困難は周囲の他者によって解決されるべきだと考える傾向を指す。彼らの消極性は、良い対処法を身につけてこなかったことや、強い否定的感情を回避することができないことからくる無力感に由来

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BPDをもつ人の考え方によってはほかの人に理解しにくい部分もあるかもしれませんが、実際はその考え方は非常にわかりやすく、道理にかなったもの(中略)BPDをもつ人の多くは怒りの表現を恐れ、いかなる犠牲をはらっても怒りの体験や表現を避けようとする

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職場ではたいへん有能で成績も良い者が多いし、頭が良く、創造的で、芸術肌である。ある状況では自信に満ちあふれ、別の状況ではなぜ取り乱すのか、家族にはわけがわからないかもしれない(中略)はれものにさわるように誰かの機嫌をとり続けなければならないとしたら、後に残るのは表面的な会話と不自然な沈黙、そして緊張の連続です(中略)ボーダーラインの人は、強力な、よくある防衛機制を用います。否認がそれです。明らかにおかしいところがあっても、自分には何もおかしなところなどないと言い張るかもしれません(中略)否認は極端に強力なものになることがあります。ボーダーラインの人にとって、恐怖心は途方もなく大きく、包括的、圧倒的であるため、否認は徹底的なものにもなりえます(中略)ボーダーラインの人たちは、他の人が向き合ってほしいと考えている問題に直面しようとはしないかもしれません(中略)事態が明るみに出ないので、ノン・ボーダーラインの人はボーダーラインの人との問題に自分だけで対応しなければならなくなるのです(中略)このように、ボーダーラインの人は、ノン・ボーダーラインの人をジェットコースターに引きずり込んでしまうのです(中略)ボーダーラインの人は、この恐怖とパニックを抱えて24時間生きている(中略)彼らが実際にカウンセリングに行くとすれば、それはおそらく、誰かが最後通牒を渡したからです。

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子どもの高機能BP(※高機能BPD=ソシオパス)はオールAの成績をとり、陸上競技の代表選手になり、学校のバンドでトランペットを吹いたりする優等生です。教師たち全員が、完璧だと考えています。※引用者加筆.

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実際、それまではまったく「正常」に見えていた人の思いがけない突然の怒りの爆発や、奇妙な振る舞い、危険な気分の落ち込みといった行動が、BPDの代表的な特徴のひとつ(中略)反社会性パーソナリティにもBPDとおなじように、衝動性、フラストレーションに対する弱さ、操作的な対人関係といった特徴はありますが、反社会性パーソナリティのほうは、良心や罪悪感を欠き、周りに対する関心が薄く、意識して自己破壊的な行為に及ぶことはありません(中略)BPDの人の感情の爆発は、本人にとっても近しい人にとっても、恐ろしい、わけのわからないものです。特徴的な症状も、その唐突なあらわれ方と極端な内容のせいで、その場にいる人たちはそれをBPDのあらわれとは考えずに、べつの一時的な疾患と捉えてしまいがちです(中略)BPDの人の行動に接するというのは、彼らと日常に接触している人たちには誰にとっても楽なことではありません(中略)BPDの人の内的な思考形態は驚くほど原始的なもので、学習によって身につけた、さりげない、揺るぎのない外観をまとうことで、それをつくろっているだけかもしれません。そうした防壁を突き破るような状況が生じたときには、隠されていた混乱した激情が噴き出してくる場合が(中略)足を痛めた人がそうするように、BPDの人たちは足を引きずって歩くことを学ばなくてはいけません(中略)高い機能性を示す成人のBPDの人たちの場合、仕事で成功をおさめ、家庭人としての務めを果たし、友人や仲間などの温かい支えもあるかもしれません(中略)PTSDと診断された患者の約半数にBPDの病理

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会社がやることに間違いない」「証拠を集めているのは会社を裏切るような気がする」という気持ちもあるだろう(中略)「会社と闘うこと」は、みんなが、「企業の業績」と一蓮托生で頑張っていることへの「裏切り」だと思ってしまうのである(中略)ブラック化とは、その国の未来を考慮せず、近視眼的に資源を食い潰してしまうような経済運営(中略)「企業に入ったら法律など関係ない。とにかく言われた通りに頑張るべきだ」という発想

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ブラック企業にとって重要なことは、自社の利益を上げることだけである。そのためならば、いかに反社会的であろうと、自社のリスクを最小化し、利益を最大化させる方法を最大限に追求(中略)これがいかに非道なものであっても、彼らにとって「合理的」である以上は進化し続ける(中略)社会全体が引き受けるコストは、鬱病に罹患した際の医療費などのコスト(中略)ブラック企業はこれらのコストを日本全体に押し付けることで急成長(中略)ブラック企業による疾病の治療費は、私たち日本社会の成員が全体として負担することになる(中略)医療費の負担増や、生活保護の受給を減らしたいのであれば、本当はブラック企業を規制すべき(中略)ブラック企業による社会へのコスト転嫁は、医療費や生活保護費といった直接的なものにとどまらない(中略)将来ある日本の若者を鬱病にさせ、少子化を惹起し、さらに労働モチベーションの低下や医療費の増大、社会サービスの劣悪化を招く一方で、ブラック企業は急激に成長(中略)日本を食いつぶすブラック企業に対処できなければ、日本社会は滅びてしまう(中略)使い捨てられた若者が横たわる(中略)もっとも重要なのは泣き寝入りせずに闘うこと(中略)本書を通じて、一人でも多くの方が泣き寝入りせず闘うための知識と力を持ってくださることを祈っています(中略)よくある誤解に、こっそりと録音することは違法だというものがあります。しかし、自分の会話を録音するのは合法です。むしろ、裁判などの場では、とても有力な証拠として重宝されます(中略)他の客観的な証拠も集められるように心がけるとよいでしょう(中略)根源的な問題として、ブラック企業の被害に遭ったとして、闘ったほうが得なのかどうか、という問題があります。この点、社会全体のことを考えれば争った方がいいに決まっています(中略)とはいっても、個人としてはどうなのか、となると、これはなかなか難しい問題があります(中略)すでにデメリットのある状況から始まります。これをどこまで回復できるか、という問題ですから、やらなければマイナスが確定するだけですので、争ったほうが得であると言えるでしょう(中略)何もしなければ泣き寝入りですので、少しでも争った方がいいでしょう

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境界性パーソナリティ障害は複雑で深刻な精神障害です。この障害は一般人口の1〜2パーセントに認められると推定

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境界性パーソナリティ障害は複雑で深刻な精神障害です。この障害は一般人口の1〜2パーセントに認められると推定(中略)境界性という名称は、この障害が精神病性精神障害と神経症性精神障害の間、もしくは境界線上に位置するという初期の概念に由来(中略)境界性という用語は、「品行のよくない」患者、もしくは治療が困難な患者を表現する際に軽蔑的に用いられる(中略)ある人がBPDと診断されるときにはその先駆けとなるような出来事があります。

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前帯状皮質は大脳皮質の下側にあって、注意力を働かせ、思考を集中させる。この領域は退屈なこと、むずかしいこと、不快なことに集中する能力に関連していて、境界性パーソナリティ障害やそれに類する障害ではここに障害があるため、聞きたくない話に集中することができない(中略)反社会性パーソナリティ障害や境界性パーソナリティ障害とは双子の姉妹のように見分けがつきにくいこの障害は、邪悪な成功者によくある他者操作と嘘の原因となることがある(中略)ほとんどすべての集団で、しばしば、邪悪な行いをする人々がおどろくほどの多数派を占めており、具体的な対策が必要だとだれかが感じたときにはすでに遅いのである(中略)真剣で利他主義的な人々さえ、自分自身や愛する人々の安全のために沈黙してしまう。これらの原因によって「邪悪なシステム」が安定的に維持される(中略)高い地位になれば邪悪な成功者がいる割合は高く、そのような社会での相互作用がかなり異なったものになることはたしかだ。邪悪な戦略をまったく用いずに生き残ることはむずかしい。邪悪な成功者のあくどい手口は、倫理というシステムがときにおどろくほど無力で、さらには逆効果でさえある理由を説明してくれる。法律やルールを作って邪悪な行動を阻止しようとする利他主義者は、その方針がねじ曲げられ邪悪な目的に利用されることにおどろく。

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解離は、他の障害、特にうつにおいても生じますが、BPDや女性ではより出現しやすい症状(中略)多くのBPDの人はカオスに支配されています(中略)患者は病気の悪化と悪化の合間には通常は症状が治まり、「正常な」機能に戻ります。パーソナリティ障害と診断された患者は、急性の問題が解決したあとでさえも、機能障害の特徴を示し続けるのが常です。半永久的に行ってきた行動パターンをがらりと変えるのですから、治療までにはより長い時間がかかります。パーソナリティ障害、特にBPDは、大うつ病などの第Ⅰ軸に分類される障害より、ずっと重篤な日常生活上の機能障害を示します。BPDの特徴のうちのいくつかは、特に演技性、自己愛性、反社会性、失調性、依存性といったパーソナリティ障害とも重なる部分があります。

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おそらくあなたは、自分の人生に関係している誰かが境界性人格障害であるという疑惑をもっているので、このワークブックを読んでいるのでしょう(中略)プロの人たちでも境界性人格障害が何であるのか、何が引きおこすのか、あるいはいかに治療するかについて、完全に理解するには至っていません(中略)ボーダーラインの人が言っていることを聞き、認知的な歪みを発見して特定してください。

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(※チェルノブイリ原発事故)当時ソ連政府の中には強力な原発ロビーの存在があり、情報は封印されてしまいました。当時のソ連のような独裁体制下と、現在の日本のような現代民主主義体制下と、情報隠蔽のプロセスは酷似しています。」───パンダジェフスキー博士 ※引用者加筆.

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旧ソ連では、精神科医たちが自分たちの専門的立場を組織的に悪用して、反体制派の人たちに「精神病」のレッテルをはり、真理と治療にではなく、国家の利益に奉仕していた(中略)隠ぺいというのは集団の大きな虚偽(中略)この集団凝集力として最も大きな力をもっているのが、おそらく集団ナルシシズム(中略)この集団ナルシシズムはその最も単純かつ最も心地よいかたちとしては、集団のプライドというかたちで表出される。グループの構成員が自分の所属するグループに誇りをいだくと同様に、グループ自体が自分自身にたいして誇りをいだくようになる。現実に広く見られる集団ナルシシズムのかたちが、「敵をつくる」こと、すなわち「外集団」にたいして憎しみをいだくこと(中略)集団の行動は、個人の行動にくらべて、想像以上に原始的かつ未成熟なレベル(中略)こう考えると、物事に失敗した集団が最も邪悪な行動に走りやすい集団だということが明らかとなる。失敗はわれわれの誇りを傷つける。また、傷を負った動物はどう猛になる。ところが、邪悪な人間は自己批判に耐えることができない。したがって、邪悪な人間がなんらかのかたちで攻撃的になるのは、自分が失敗したときである。これは集団にもあてはまる(中略)「敵」にたいする憎しみをあおることによって集団の凝集性をたかめようとするのがつね(中略)専門家した集団は、とくにナルシシズムに傾きがちとなる。すなわち、自分たちの集団は、他に類をみない正しい集団であり、ほかの同質的集団より優れていると思い込むようになる(中略)反社会性人格障害者の特徴としてあげられるのは、自分の不品行や不正行為に対する懺悔の情や自責の念を欠いていることである。また、この種の人間は「良心のガン」あるいは、「超自我の乾腐病」におかされている、などともいわれる。 彼らがうそにたけているのは、まさしくこの自分の行動に対する不安を欠いていることによる(中略)彼らはなぜ人を信じさせることができて、人を欺いたり操作したりすることがうまいのだろうか?なぜ私たちは彼らの発言に一貫性のなさを見抜くことができないのだろうか?(中略)その疑問に簡潔に答えるならば、一見まともな彼らの仮面のせいだということになる。 彼らの発言の奇妙さは、うっかりすると気づかないほど巧妙で、まんまとショーを演じきってしまう。私たちは彼らの言うことにだまされているだけでなく、そのしゃべりかたや、それを口にするときに彼らが選択している感情表現にだまされているのだ(中略)彼らは、自分が宇宙の中心にいると思っていて、己のルールに従って生きることが許されている優秀な人間だと思っている(中略)反社会的性格の女性版がヒステリーだと考えている研究者もいる ※引用者加筆.

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旧ソ連では反体制派の人間を精神病院に入院させ、ハロペリドール(※脳内のドーパミンを抑制する薬)を強制的に処方したことが知られている ※引用者加筆.

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歴史を振り返ると、良心をもたない指導者が国民の良心に催眠術をかけて、大きな破局をもたらした例が何度もある(中略)なぜ人類はこの悲惨な事態を、壊れたレコードのように何度もくり返すのか(中略) ひとことで言えば、私たちは自分の良心にさからってまで権威にしたがうようプログラムされている(中略)「かなりの割合を占める人が、しかるべき権威からの命令だと了解したとき、その行為の内容にかかわりなく、また良心の制約もなしに、命じられたとおりのことをおこなう」(中略)ミルグラムは、権威が良心を眠らせることができるのは、服従心が「思考調整する」ためだとみなした。つまり「行動について自分に責任がない」と考えるようになるのだ。自分はもはや道徳的に責任ある行動をとるべき人間ではなく、絶対的権威者の代理人にすぎなくなる(中略)良心のない人びとは、自分がほかの人よりすぐれていると考えたがる(中略)精神医学専門の人類学者ジェーン・M・マーフィーは、イヌイットの〝クンランゲタ〟について触れている。 クンランゲタは 「 自分のすべきことを知っていながら、それを実行しない人 」 を指す言葉だ。 イヌイットは暗黙のうちに、クンランゲタは治らないと考えていた(中略)平然と嘘をつき、涙で同情を誘い、都合が悪くなると逆ギレをする(中略)良心なき人びとにたいして行動を起こすためには、まず彼らを見分ける必要がある。最高の目安になるのは、おそらく〝泣き落としだ〟(中略)相手に自分の正体がばれそうになったとき、とりわけ空涙を使う。だれかに追いつめられると、彼らは突然哀れっぽく変身して涙を流すので、道義心をもつ人はそれ以上追求できなくなってしまう。あるいは逆の出方をする(中略)逆恨みをして起こりだし、相手を脅して遠ざけようとする(中略)そして恐ろしいことをする人間は、外見的には恐ろしいことをしそうに見えない。私たちは相手の外見でその人柄を判断しようとするが、たいていの場合うまくいかない。現実の世界では、悪者がいかにもそれらしい顔をしていることはないのだ(中略)「なぜあの人が、こんな恐ろしいことを?」私たちは自問する。「あの人」というのは、一見ふつうに見える人、という意味だ。それは肩書きをもち、動物を愛し、親であったり配偶者であったりする人だ(中略)感情的破綻には、彼らには感情的知能がまったくないことが見てとれる。つまり人間の世界で生きていくうえでのかけがえのない指標、人の心の動きを理解する能力が欠けている(中略)行動はあまりに突飛で、あまりに理不尽なことが多いため、私たちにはそれが意図的なものだとは考えにくく、起きたということさえ信じられない(中略)まわりの人をたえず傷つけておきながら同情を買おうと大げさに働きかけてくる相手に、ついほろりとすることが多い(中略)あなたの家族や友人に、自分がなぜ特定の相手を避けようとするのかわからせようとしても、むだだろう

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この世にいるのが、謙虚で誠実で博愛精神に満ちた人間ばかりなら、たしかに世界はもっと美しく思いやりに満ちた場所になるだろう。だがそのような世界は存在しない(中略)権力者の周りには、気に入られようとしてお追従を言う輩が集まる。この連中は権力者に服従し、命令通りに動く

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彼らの説明で強調されたのが、状況的な要因が入り込んできて自分ではどうしようもなかったという点だ(中略)自分のせいではないので、あまり後悔を感じなかったということだ(中略)自分も被害者だったとごまかすのだ。私がこのからくりを「たちが悪い」と述べたわけは、もうおわかりだろう(中略)たとえ自覚がなくても、みな額によっては買収される(中略)階級の高い人びとのほうが、他者の犠牲によって自分の利益を増やす行動を容認(中略)裕福な社交界に片足を突っ込んだりすると───、性格が変わってしまう(中略)階級の高い人は、自分の目的を達成するためとあらば、立場の弱い人から寄せられる信頼を無視する可能性がかなり高い(中略)階級の高い人びとが恵まれた環境で育ってきたのは確かだが、彼らの信頼度が平均的に低いのは、それが原因ではない。原因は、彼らが今も恵まれた環境で暮らしているから、すなわち、この瞬間に消費できる資源を依然として持っているからだ(中略)この見方から論理的に結論を導き出すと、社会階級の低い人のほうが信頼できる(中略)おそらく最も厄介なのは、人は権力を得ると不誠実になるだけでなく、ぬけぬけと嘘をつけるようにもなることだ(中略)権力の増大によって、嘘をつくのがうまくなる権力の影響を予期していようといまいと、権力は私たちの誠実さを低下させると同時に、嘘をつく技能を向上させるのだ。

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セレブリティあるいは政治的権力に裏打ちされるほどの社会的成功を収めている人々は、自身のネガティブなパーソナリティ特性を認めるのが難しい(中略)自己愛性パーソナリティ障害は、名声、富、政治的権力、または他の並外れた成功と組合わさると、特に治療困難となる

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自分が利用されていることを、頑として信じない人たちもいる。現実をゆがめて自分の都合のいいように解釈してしまうと、真実はまったく見えなくなる。

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国益のためなら「国家の嘘」は許される(中略)現行の法律は、重大な国益のためなら「国が嘘をつく」ことを認めている(中略)極端な話をすれば、「国の重大な利害」という建前があれば、真相を追求せず、闇に葬ることすら許容しているわけです。情報統制をして情報の一部を公表せず、陰蔽することも許されます。少なくとも現行の法制度上は、そういう解釈が成り立ち得る(中略)なお国が嘘をつくというのは正確ではありません。刑事訴訟法では「国の重大な利益を害する場合」を判断するのは、各監督官庁、衆議院、参議院、内閣とされています。そうした官庁等を現実に動かすのは政治家や官僚。つまり国のためなら政治家や官僚の嘘は時として許される(中略)最も原始的な段階の嘘は「完全否定」(中略)自分を守ろうというのは本能的な行動ですが、一方で他人や組織をかばうという行為は非常に理性的な行動(中略)取調中に苦労した「擁護の嘘」(中略)典型的なのは、政治家のために秘書が罪をかぶる、経営陣のために平社員が責任をとる、組織のために下っ端が犠牲になるなどのケースでしょう。重要人物や巨大組織を守るため、その下にいる人間が犠牲になります(中略)この嘘を強いる原動力は、下の人間の嘘によってかばわれることとなった人(組織)の力の大きさ(中略)こうした理性的な嘘は、崩すのがなかなか難しい(中略)組織や重要人物をとりまく人間関係や利害関係、権力の構図などを理解できて、初めて全容がつかめる(中略)もし皆さんもこのような嘘の介在を感じ取ったら、そして不利益を被っているなら、多少踏み込んででも、人間関係や利害関係を洗い出したほうがよいでしょう(中略)嘘を見抜くには、まず嘘に勘づかなくてはいけません。このとき役に立つのが、嘘をついた人に表れる「嘘反応」(中略)嘘がうまい人に多いのが「話のすりかえ」(中略)無実の人間は、自分が疑われているということに本当に怒っているので、それがずっと持続する傾向にあります。逆に嘘をついている犯人は、演技として怒りの表情を一時的に作るにすぎない。内心は焦りや不安に満ちていますから、その演技をずっと続けることが難しいのです

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伝えたいのは、「直感的に正しく美しい」が正解の可能性が高いということです。例えば、トラブルに遭遇したら、とにかく一度シンプルに考える。そして、相手が物事を複雑にしようとしたら、先方に裏があることを意識して、なるべく単純に解決するよう動くのです。相手が煩雑な言い訳をしてきたら、疚(やま)しいことがあると認識し、裏にある嘘を見逃さないようにすることが大事(中略)コーポラティズムとは、国家と巨大企業が協力してあらゆる政策を推し進めいくシステムのことです(中略)「レッテル貼り」によって、誰もが魔女にされる危険性
───苫米地英人博士
(著書名失念)

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運は想定外のトラブルの中にあります(中略)「ド真ん中に運がある」という方程式を知っている人は、結果がわかっています。「来たよ。ここに来たら、こう行けばいいんだよ。前もこうだったんだよ」ということを経験した人は、どんどん行けます(中略)「あの人、勇気あるな」と言いますが、勇気ではありません。コツをつかんでいるだけなのです。

シミュレーション力のある人は、「なんでこれを事前に予測できたの?」と驚くような状況でも、「いや、そんなこともあるかと」と、平然としています(中略)単純作業にしない人は、「万が一そんなこともあろうかと」という物をきちんと持ってきます。「事前のシミュレーション力」がどれだけあるかが分かれ目(中略)万が一のことを考えた準備を続けることによって、その人はどんどん、「そんなこともあろうかと」と思い続ける力がついてきます(中略)大切なのは、ムダになってもいいから、コツコツ愚直にすることです。「運」と言われているものは、実際は運ではありません。

魔女狩り(集団ガスライティング・レッテル貼り)で魔女にされた状態が改造された仮面ライダー。魔女にされた人はサイコパシーとも呼ばれる。魔女狩りの魔女として改造を施した者らは反社会性人格障害と呼ばれるASPやソシオパス。状況を魔女にひっくり返されれば、ソシオパスらは高機能BPDと呼ばれ、その部下らは低機能BPDと呼ばれるものになる。下位5%らは、つまり4歳くらいから魔女になっている(されている)。そして数年ごとに、マイナーチェンジやフルモデルチェンジ的に再び魔女にされ続ける。ただしそのような状況はいつでも自分で作り出せる。そもそも原発の耐震強度は震度6弱であり、福島原発事故前に発生した新潟県中越沖地震でほぼ100%の地震の活動期に入ったことが判明していたのだから、原発事故が起きれば魔女狩りが始まるのが普通である。魔女でも美魔女でもない人へのアドバイスとしては、魔女狩りに遭った瞬間から魔女役を演じられる役者と脚本家の訓練をしておいたほうがいい。魔女(能力者)にされてから狩られるという時系列なので、魔女にされた瞬間に箒で飛ぶのがベスト(0・5秒くらいのタイミングで)。仮に飛べなくとも魔法は使える設定に切り替わる(先方らの要望に応じる)わけです。「この世は舞台、人はみな役者」(^_−)−☆

関連リンク↓

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https://note.com/wandering_1234/n/ncd2c559704a4

https://note.com/wandering_1234/n/n76f60c7da729

https://note.com/wandering_1234/n/n27a5c6156aa6