ラオス・ルアンパバーンの薬草サウナに行ってきた(5年ぶり3回目)①
最近オープンさせたボディセラピーサロンでハーブサウナを提供するようになったわたしですが、そのルーツのひとつ、ラオスの古都ルアンパバーンにある薬草(ハーブ)サウナに行ってきたときのお話です。
25年前のラオスはバックパッカー界ではめちゃくちゃ人気の国
「今まで行った国や地域で一番よかったのはどこ?」
これはバックパッカーのような旅を何度もしていると、この質問をされない人はいないという定番質問。
まだスマホが普及してない時代、確かタイのクラビを旅していたときに、たまたま居合わせた旅人と「どこの国がお気に入りか」の話になり、そこで出てきたのがラオスという国だった。
まだ2000年になるかどうかの当時、ラオスという国はバックパッカーだけが知っている楽園みたいな国として知る人ぞ知る存在だった。「なんにもないけどとにかくいい」という評判で、それから後も何度か違う旅人から「ラオスいいよ」「ルアンパバーン最高」みたいな話を聞いた後、わたしは実際に未知の国、ラオスに行ってみることにしたのだった。
当時のラオスは、交通機関を使うにも根性を要する場所で、世界遺産のあるルアンパバーンに行くにも、首都ビエンチャンから3日かかるスローボート(川を遡る)か、数年前に外国人が山賊に襲われたと言う8時間くらいかかるバスか、機材が古くて(?)機内が水蒸気で煙る飛行機か、の究極の3択みたいな選択肢しかなく、すべてにおいて後々笑い話になるようなネタ満載の国だった。
ルアンパバーンで薬草サウナに出会う
そこで出会ったのがルアンパバーンの町外れにあった薬草サウナ。それがいったい何なのかもよく知らないまま、体験してみた。男女別の真っ暗な小屋みたいなところに、薄い布をからだに巻き付けて入ると、ものすごいハーブの香りがする熱い蒸気がムンムンと立ち込めていた。ラオス女子たちが中でラオ語でおしゃべりしていて、なんだかかわいらしいなあと思ったことを覚えている。
サウナから出ると、わたしが外国人であると知った世話焼きのオバチャンが、ゼスチャーで「ここにあるお茶飲んでいいよ」と親切に教えてくれた。旅先でずっとシャワーだけだったカラダも温まってすごくスッキリして気に入り、違う場所にある薬草サウナのお店に入りに行ったり、タイガーバームみたいな軟膏を塗りながら施術するラオマッサージを受けたりもした。
今思うと、あの頃すべてが冒険で、人に聞きながらじゃないと、あれこれ進んでいかない旅を体験できてよかったなあ、と改めて思う。
それから15年以上経った2017年に再訪したときには、だいたいのことはスマホの手の中で調べられて、すべてがスムーズで、赤土だらけだったルアンパバーンの道はほとんどが舗装され、観光客に溢れていて、すっかり変わってしまっていたから。
レッドクロス(赤十字)の薬草サウナを再び訪れる
初ラオスから15年以上経ち、欧米だけでなく、隣国タイや中国からも観光客が押し寄せて、すっかりオシャレに変貌を遂げたルアンパバーン。とはいえ、ビルがバンバン建ったわけでなく、まち全体がユネスコ世界遺産として保護されたこともあり、いい意味で変わらない部分もたくさん残っていて。
誰かラオスに一緒に行く人いる?と聞いて「行く行く!」と誘いに乗った友人2名とルアンパバーンに再訪した際にも、変わらず営業していた薬草サウナのお店に再び訪れたのだった。
初めてラオスを訪れた頃から変わらずそこにあった薬草サウナのお店。当然施設も古くなっているので、だいぶボロい感じはあるものの、清潔感は保たれていた。
過去のおぼろげな記憶の通り、サウナ小屋は真っ暗で何も見えず、ハーブの蒸気がすごくて、小さなその小屋と外の休憩スペースを行ったり来たりしながら久しぶりの薬草サウナ体験を楽しんだのだった。
そして3度目の薬草サウナ体験へ
そして2023年になって、今度は自分がタイの伝統医学療法のひとつであるハーブサウナに興味を持ったことがきっかけで、再びラオスへ。
自分の原点ともいえるルアンパバーンの薬草サウナに入って、どんなハーブを使っているか?どんな仕組みで蒸気送っているのか?を知りたくなったのだ。
まだ少し雨期が残る9月にルアンパバーンを訪れて、まちの中心から少し外れた場所にある赤十字薬草サウナへと向かったのだった。ー②につづく
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