POLYGLOTに学ぼう vol.1
やろうやろうと思っていたちっちゃなひとりプロジェクトをひっそりと始めることにする。
Matthew Youlden from TED*talks in 2016
つきまとう思いこみ
まずはこれを捨てることが必要だという。
1.難しすぎて無理
言葉を学ぶのにタイムリミットはない。実際、大人になってから学び始めて、(もしかしたら母語より)流暢になっている人もいる。たしかに子供は習得がはやいけど、大人はより効率的に勉強することができる。物事の学び方をすでに知っているのだから。
2.必要がない
話せれば得することはたくさんある。仕事面や健康面、また旅先で言葉が話せたためにホテルがアップグレードされたという例もある。さらに、ある研究では、2つまたはそれ以上の言葉が話せる人は、仕事において非常に有能だということが明らかになっている。適応性や問題解決能力、マルチタスキングや優先順位の付け方に優れているそうだ。
3.その国に行かないと習得できない
パーフェクトを求めなければ、自分の国にいながらでも、短期間である程度話せるようになる。ポイントは3つ
・母語との共通点を見つけよう
・基本的な簡単なことから始めよう
・自分に関係があることを勉強しよう
英語の場合、ヨーロッパからインドにかけて、単語や文法が似ている言葉が多い。そこに注目して勉強すること。また、言葉を単純化して勉強することもポイントの一つ。例えば、時制は過去、現在、未来があれば十分だし、単語も基本語彙を覚えたら、その派生語を覚えればいい。あとは、必ず自分に関係のあることから勉強すること。
どのくらいの勉強時間が必要か
1日30分から、と考えたらどうだろう。それくらいは誰でも確保できる。自分の生活の中に、この30分を組み込んでしまおう。週に2、3回まとめてたくさん勉強するより、少しずつでも毎日続けるほうが効果的だ。
ただし、この30分は「勉強するぞ」というアクティブラーニングであり、実はこれにパッシブラーニングの時間をプラスしたい。朝食の時、ラジオをかけて音楽を聞いたり、仕事から帰ってきて、自分の好きな映画やテレビ番組を字幕で見たりね。
勉強をはじめたら、3つルール
言葉を習得したかったら必ず守るべき3つのルール
・生活の中で使う
・たくさん間違える
・勉強を楽しむ!
まず、生活の中で、その言葉を使うこと。聞いたり、読んだり、書いたり、話したり。携帯電話を勉強中の言葉に設定するのもいい。そして、間違いをたくさん経験すること。人は間違いからしか学べないから。最後に、勉強そのものを楽しむこと。これが何より大切。
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「バイリンガル、マルチリンガルは、仕事のおいて優れた能力を発揮する」ということだけど、「これは卵が先か鶏が先か」的なことだよね。能力があるから言葉を習得できるのか、言葉を習得することで能力が磨かれたのか。私はどうも前者だという気がしてならない。そして、関係ないが、どうも文章が[訳した日本語]みたいになるから不思議。何かにしばられて、自分の文にならない。
*要約しただけで訳しているわけではない。自分の理解のために解釈もかなり入っている。
追記* プロジェクトを始める理由
たぶん英語の勉強にYouTube を使い始めた頃。Language Learning 系の動画をよく見るようになって、驚いた。世界には10以上も言葉を操るPolyglot と呼ばれる人々が、なんとたくさんいることか。彼らのビデオを見ているうちに、ばかばかしくなってきた。教室で20人の学生に直接法でちまちまと日本語を教えていることが。この達人たちのビデオを見て、オンラインで自由に勉強すれば、簡単に安く楽しくマスターできちゃうんじゃないでしょうかーもしかして。
これはそのときの率直な気持ちでちょっと極論かもしれないが、でも、かなりのパーセンテージで、その通りだと思う。自分自身、いろいろな言葉が話せる人を尊敬するし、どうやって勉強したのか教えてほしい。そう考えて震撼。外国語一つまともにマスターできていない教師ってどうなんだ。すでに私より学生のほうが断然いろいろ役に立つし。ノンネイティブの日本語教師のほうが、かゆいところに手が届く説明ができるし。これからもいろいろな国へ働きに行きたいし、そこで言葉が話せないと不便(この字では表現しきれないくらい)だし。
Polyglot になりたいとは言わないけれど、自分の住んでいる国の言葉くらいは話せるようになりたい、行った先々で。
まずはやれることからやろう、というプロジェクトです。