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POLYGLOTに学ぼう vol.7

Lydia Machova from TED* talks

これまで見てきて思ったことが、ここに凝縮されている気がする。Polyglot である彼女自身が、Polyglot 仲間に秘訣を聞いてまとめたスピーチ。


過程を楽しむ

今までさんざん出てきていることだけど、彼女はスペイン語をはじめるにあたって、小説[Harry potter]を、ドイツ語をはじめるにあたっては、ドラマ[Friends]を使ったそうだ。もちろん、はじめるにあたって、だから最初は全くわからないけれども、好きだからいいんだって。そのうち、少しずつわかるようになってくる。

効果的な方法を知る

楽しむとはいえ、やはり効果的な方法というのは存在する。単語はどうしたって暗記しなければならないもの。暗記に効果的なのは Space repetition (前回わからなかったけど、これはメソッドのことらしい)、間隔を置きながら何回も繰り返して思いだし、短期記憶を長期記憶にするというもの。その他、Polyglot たちがYoutube で効果的な方法をたくさんアップしているから、それをチェックすればいい(と彼女がいった)。

日常生活に組み込む

少しずつでいい、毎日の生活とセットにして続ける仕組みを作ること。朝食を食べながらとか、通勤しながらとか、寝る前の10分とか。

気長に構えること

このように楽しみながら勉強していると、数か月で目に見える上達というわけにはいかない。そこで嫌にならないこと、楽しみながら続けることが大事。絶対にブレイクスルーはくるはずだから。

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言語習得のための方法は千差万別だという話。その人が楽しめる方法、その人に合った方法を見つけて、それを続けること、それが成功の鍵。Polyglot のビデオを見て、自分の学生たちを見て、本当にそう思う。たくさんのPolyglot たちが[楽しめ]という。それは楽しくなければ続かないから(メンタル状態によって吸収量が違うということもあるかもしれないけど)。楽しければ続けられるし、続けて蓄積が進めば使えるようになる。逆に言えば、言語習得するためには続ければいいだけ、ということだ。

とはいえ、この[続ければいいだけ]は色々ふくんでいて、続けるためにはモチベーションが必要だし、モチベーションを保つには達成感が必要で、その達成感を得るには、目的に合った方法で勉強することが必要で... と芋づる式に必要なことが出てくる。目的と自分のビリーフや性格に合っていれば、文法訳読法だって最も効果的な方法になりうる、と思うわけ。

日本語を教えてきて、かなりはじめのほうに持った[結局できる子はできるし、できない子は何をやっても(教師が)できない]という、身も蓋もない感想は今も変わっていない。そこに私の教師像がある気がする。