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オンライン授業の動画作成で頭の神経がつーんといっているという話
Google documents で教師や学生同士が作文を添削するということになって、Google documents の使い方から、どうやってお互いにチェックするかまでのビデオを作った。これが、悲惨な大晦日と元旦(モンゴル)の幕開けで、今ようやくチームの先生にビデオを送ったところで... きのうから24時間以上が経過。
使ってみたもの
・Keynote
・iMovie
・Movavi Video Editor Plus 2020
・Lightworks
・Power Point
・Real Player
・Windows10 画像キャプチャ機能(Windows+Gでできる)
Keynote とiMovie はMac 仕様のソフトで、Windowsでは使えない。iCloudでKeynote for Windows が使えると思ってはいけない(という結論にいたった)。24時間のうち、16時間くらいは、これを悟るのに使った。iCloud のアカウントを持っていれば、インターネット上でKeynote を使うことができるが、機能がかなり制限されている。この情報がネット上どこにもないのである。だからできるはずだと思ってさ、ひさびさに神経衰弱に陥った。
Keynote for Windows ができないこと
(以下KFW)
・アニメーションの一部が再現できない
・動画を読み込めない
・動画での出力ができない(KeynoteとPDFとPPTしか選択肢がない)
・アニメーション、スライド切り替えのタイミングが設定できない
iphone の Keynote アプリでは、手書きのアニメーションが付けられるのに、それを iCloud 上のKeynote で開くと、ふわっとしたフェイドのアニメーションになる。動画はそもそも読み込むコマンドがなく、画像コマンドから読み込むと、当然読み込めないんだけど
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このサインを見たとき、おおそうか、機能が制限されているのかと一気にあきらめがついた。出力も、コマンドが無いので、しかたなくダウンロードを選ぶと、上記のような選択肢しかなくなる。
ここまでは、iphone でならできることだから、パソコンと iphone を iCloud でつなぎつつ、両方で攻めたろうやないかとも思うんだけど、致命的なのは「アニメーションやスライド切り替えのタイミングを設定できない」こと。動画出力するときに、「スライド切り替えは〇秒、アニメーションは〇秒」という風に設定するだけなので、初めから終わりまで一律になる。もちろんアニメーションをつけるときに個別に設定すれば自由自在だけど
そんなことできるわけない
どのアニメーションで何秒の説明をする、なんて一つ一つ決められるわけがない。PPTのように、マウスクリックでスライドを動かしながら録画できるのが理想。
KeynoteからPPTに出力して作業を続けてみた
PPTにはない動きも再生可能だったのが意外。Keynoteにはタイプライターというアニメーションがあって(おしゃれ)、それはPPTでも再現できた。でも、再現できないものも多い。手書きアニメーションは無理だったし、スライド切り替え時のフリップもフェイドに変わってしまった(フェイド最強)。
やっぱりおしゃれはあきらめてPPTで作るか、と思ったけど、これはパソコンの能力の問題なのか、動画出力に恐ろしく時間がかかった(昨日から12時間以上悩み続けているので、もはや待てる時間でない)。
KeynoteからiMovieへバトンリレー
とりあえず、今回はGoogle documents の説明で、デスクトップの画像キャプチャー動画がメインだったので、アニメーションのタイミング設定の問題点を無視してKeynote での動画作成を強行。動画の挿入はパソコンではできないので(KFWができないこと参照)、iphone のKeynote アプリを使う。作業中のKeynote スライドも、画像キャプチャの動画も、iCloud を通してパソコンとiphoneでやったりとったり。大学のパソコンとプライベートのパソコンも駆使して、神経衰弱状態に。
だって、遅いんだもん!いちいちIDとパスワード聞いてくるし!!
Keynote を動画出力してiMovie にアップロード。ここからは完全に電話作業(iphone作業)。ただ、動画編集はけっこう楽にできる。動画をジョイントしたり分割したりはもちろんだけど、ターゲットの部分だけスピードを遅くしたり速くしたりもできるので、実はけっこうここで、KFWアニメーションのタイミングが自由に設定できない問題は、解決できたりもする。自分の説明に合わせて、その絵を長引かせたり、さっさと次に進んだりできるのである。ただ、文字入れはよろしくない。文字の挿入位置が変えられないし、フォントや色も変えられない(おしゃれなラインナップから選べるけど)。これだったらPPTで普通にダサい動画を作りますが? という感じである。
*Macで使う本家がどうなっているかはわからない。
使いやすくておしゃれだと思った動画編集ソフト
iMovie はMac のみという情報を得て、代替えのソフトを探したところ、Moviva Video Editor Plus 2020 というWindows 発信のソフトを発見。これが非常に使いやすかった。自由度も高くておしゃれ。このソフトでの動画作成に費やすこと数時間。出力の際になって、体験版にはバナーが入るということがわかった。それも右下隅にチョコンなんてかわいいもんじゃない。中央にどぉーんである。さすがにこれを学生に見せるわけにもいかず、放心状態。4000円程度で1年ライセンスが購入可能。あやうく買いそうになるのを思いとどまって、次にlighworks を使ってみた。結局使わなかったという結論だが、もし体力気力十分のときだったら、違っていたかもしれない。
Real Player で拡張子変換
動画作成完了。iMovieから出したら、拡張子がMOVだったので、これを変換する必要にせまられ、最近ポップアップがうるさくて削除しようかと思っていたReal Player がようやく役に立つ日がきた。MP4へ無事変換して、先生方との共有フォルダにアップし、終了。
作り終わってみて
心底Mac がほしいと思った。今回の流れをまとめると
① 使用する動画をiCloud にアップロード
② スライドをiCloud 上のKeynote で作成
③ ①と②を使い iphone のアプリでスライドを仕上げる
④ iMovie で読み込み編集・音入れをして保存
⑤ Real Player で拡張子を変換
この、iCloud での作業やアップロードに時間がかかり、かなりのストレス。それから、Keynoteで動画上に文字も入れたかったけど、このデバイスの範囲内ではもう無理(やろうと思えばやれるんだろうけど、あまりの大変さに無駄骨感がある。ソフト変えなさいって話)。今後のために、顔出しのビデオも挑戦してみたかったけど、このトラウマが消えるまで絶対やだ。
もし見落としている機能や、おすすめがあったら教えて下さい。