見出し画像

惚れれば芋づる式で勉強できるという話

抜きんでて日本語が上手な学生というはいるものである。いわば、私はいつも外国語学習におけるロールモデルが目の前にいる、ということになる。ついでに言えば、同僚のモンゴル人の日本語のうまさは半端ない。先生に向かって「うまい」というのは失礼だが、ネイティブ並みに話す上に、それが外国語として習得したものなので、知識が深い。「これこれこういうわけで」という説明ができるのである。

当然「どうして?ねえねえ、どうしてそんなに上手なの?どうやって勉強したの?」と聞く。たいていは「アニメ」という答えが返ってくるんだけど、それ以上、わたしを満足させる答えは出てこない。いろいろな捉え方があると思うが、最近「特に何も考えていないのでは...」と思い始めた。

勉強を意識した途端、それは楽しくなくなる

外国語学習には「FUN」が必要という話はよく聞く。楽しくなければ続かない、続かなければ習得できない、という図式。楽しく勉強しよう!という教材は溢れているし、楽しく勉強するアイデアもたくさん紹介されている。映画やドラマで勉強するというのも、その一つ。よくおすすめされているのは

 ・FRIENDS *おすすめしていないサイトがないくらい王道
 ・SEX AND THE CITY
 ・GLEE
 ・FULLER HOUSE

SFやアクション、時代物はあまりおすすめしないと言われる。アニメで「おぬし」などと覚えて使っちゃうのと同じ現象が起こる。

私はAlly McBeal が好きだったので、英語字幕のDVDを買って毎日リスニングやシャドウイングをやった。まったく続かなかったけど

どんなに楽しそうな方法でも、選んだ時点でそれは「勉強」になってしまうのかもしれない。そこで二手に分かれる。勉強が比較的好きな人(姉がそう)と比較的嫌いな人。後者にとっては、もうそれは楽しくないのである。

私のロールモデルは、おそらく好きなことをやっているだけで、何も考えていないのだろう。毎日やるぞ!とか、セリフが聞き取れないとか、知らない単語を覚えようとか、何も考えていないに決まっている!!(嫉妬)

THE HOBBIT

画像1

もう何回も見た。3部作でそれぞれ3時間越えの大作なんだけど、何度も見た。とにかくThorin がかっこいい。かっこよくて、強くて、責任感があって、笑顔がえらく素敵で、セクシーで、声が良くて、でも人間の弱いところもしっかり持っていて

かっこいいーーーー!

言いたいのは、好きだから何度も見られるということ。回数見ることが大切というけれど(私のロールモデルも何度も見ると言う)、見たいと思ってみるのと、勉強のために見るのとでは雲泥の差がある。そもそもホビットは休日の一人ビール映画祭りで、純粋に娯楽として見た。その後、アホみたいに何回も見たのは、「また見たい!」と思ったからで、映像と字幕に全神経を集中させているので、英語なんて聞いてない。それでも、アホみたいに何回も見れば、アホでも耳慣れた言葉や表現ができるというものである。さらに言えば、その耳慣れたフレーズが、他の映画やドラマで出てきたりもする。

芋づる式

Youtube でThe Hobbit を検索したら、プロダクションビデオを発見。

結構な長さ、結構な本数。聞き取れない会話もたくさんあるけど、気にしない、好きだから。見てるだけで楽しい。まあ、好きだからこそ何て言っているのか知りたくなって、字幕を表示させたり、単語を調べたりもするけど。

Thorin 役のRichard Armitage のインタビュー動画ももちろんチェック。

トークショーもチェック。

ついでに主役のビルボ(Ian Mckellen)が出ているSherlock もチェック。
*シャーロックはだいぶ前に見ていたけど、もう一回

という風に芋づる式にリスニングの時間が増えていくぞ、という話。