土【問題あれこれ】39/53
毎週土曜日は、
杖作りのためのテーマメモ。
8月は 全体を通して「夏休みと地球の危機」というテーマで進めていきたいと思います。
土曜日は、
主に最近気になったことや
社会問題などに関しての内容になります。
まほうの杖を作りながら
やはり30年後の子どもたちが暮らす世の中を考えた時に、
安心して暮らしていくことが出来る状態を保てるかの
一番の根本は「自国からイノベーション」が生まれる状態か否かであると思います。
とにかく「イノベーション」というものが何なのかを、
老若男女が考える機会を作る必要があると最近すごく感じています。
そのため、今月はあと土曜日が3回あるので
2024年中に「イノベーションの授業」の下準備を行うために、
少し整理してまとめていきたいと思います。
8月17日:2種類のイノベーション
8月24日:グローバルイノベーション
8月31日:ローカルイノベーション
で進めていきたいと思います。
今日は、
グローバルイノベーションに関して考えていきます。
以前の記事でも書いたのですが、
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/MK57RX32P8/
↑
2024私たちの選択 -AI×専門家による“6つの未来”-
初回放送日:2024年1月4日
NHKの番組で上記のような未来予想の回がありました。
まあ、そうだよなと思う最もな部分は、
何はなくとも「イノベーション」が盛んでない未来には、希望はあまりないな。
という点です。
上記の番組では6つの未来像が提示されますが、
幸福度が高い経済低成長のマイペース型(1番)
または
幸福度は低いが多様性があり経済高成長の型(5番)
がいい未来じゃないかという話しになっています。
ただ、
よくよく見てみると
都市集中格差社会(4番)で経済に対して高評価がついていますが、
結局は超格差社会であれば労働集約型の二極化なので、
なんとかうまく奴隷を使って、既得権益者が旨みを吸おう、
その構造を維持するために政治をしよう。
1番と5番以外の4つの未来は、
概ねそのような様相が強い社会になると思います。
要するに、
効率に走ることで生き残りをかけると言うことの終着点は
「どうやって自分の優位を守るか」に終始することになるからです。
これは、
面白くない未来だと思っています。
1番 と 5番 に共通することは
「イノベーション」が盛んであること。
たぶん、
この要素を伸ばすことがキーで、
この部分を伸ばすこと以外は
労多くして益なしと言う状況になると考えています。
イノベーションが盛ん
つまり、
イノベーションを作る人も
その周辺にいる人も皆に「それが大切だ」という理解があり
支え合うこと。
それだけが、
「みんなである程度は均等に幸福に生きられるシステム」を作る基盤になると感じています。
その上で、
グローバルイノベーションに関しては、
やはりアメリカなどが抜きん出ていると思います。
上記の番組でも紹介されていましたが、
そもそも
1980年代から
国をあげてグローバルイノベーションを生み出すための仕組みを作っています。
(SBIR:スモール ビジネス イノベーション リサーチ)
要するに、
公的な資金を使って、
社会的なインパクトを起こす技術開発をする意思を持った小企業を支援する仕組みです。
支援というよりは、
企画、資金、開発のためのハブ、マッチング、社会実装まで
横断的にサポートしていく仕組みなので「プロデュース」に近いと思います。
そして、
何よりトライして失敗した人間に対しての社会的評価が高い風土も重要です。
これは
失われた30年の少し前から始まった取り組みですが、
もしかしたら、
効率化と品質の向上に対して「日本」はものすごい強さがあった為、
同じ土俵で戦わず勝てる方法を考えていくと
自ら「土俵を作る」ことに特化して利権の元締めになってしまう方が賢い
という考え方がある気がします。
IT 業界で確立している「ライセンス」という考え方は、
イノベーションと合わせて
もっと学ぶ場があってもいい気がします。
独占というよりは、
どのように生み出した対価を回収できるかという部分は大事です。
グローバルイノベーションの例としては、
エネルギーや
新素材、
医療、
様々なものがありますが、
もうすでに文章が長くなったので手短にします。
ここ最近調べている中で
これができたら本当に素晴らしいと思うのは、
やはり「海水の利用」になると思います。
究極的に生活が変わるからです。
すでに実証実験まで来ている。
https://www.nhk.jp/p/zero/ts/XK5VKV7V98/episode/te/JR8GN97Z7P/
↑
サイエンスゼロのこれですね。
ただ、
ある技術単体で何か人間の課題解決ができるように
思わない方がいいと
グローバルイノベーションを考えるときに感じています。
石油が無尽蔵に使えなかったように
フロンに弊害があったように
プラスチックで水俣病が起こったように
海洋プラスチックで汚染が止まらないように
DDT は夢の殺虫剤・農薬でノーベル賞を取りましたが、
沈黙の春で生命を危機的状況に追い込む薬剤となりました。
あくまで、
「一つの道具で全ての物事に有効であるなどということはない」という
当たり前のことを念頭に、
日本人はもっとイノベーションを作るということに対して
力を合わせていく必要があると思います。
来週はローカルイノベーションに関して、調べます。