水【杖のレシピ】53/53
毎週水曜日は
杖を作ることを題材にしたお話です。
11月は 全体を通して
「今年 1年を振り返る」というテーマでいきます。
「精神と時の部屋」があればと
思う時がありますよね。
と言うか、よくあります。
工作をしていても、
楽しいのですが他にやることがあったり、
先に家事をやらないとなと思ったりしているうちに、
本当はもっとやりたいことがあるが
なかなか進みません。
でも、
もう少し若い頃は
短期的な欲求が高まることのみが
「自分が本心からやりたいこと」と捉えて
要するに
少しの空き時間でも
「手にしないこと」は自分の最後にやりたいようなことでは無いんだと
考えていた時期が長くあるのですが、
最近そう思わなくなりました。
どれだけ自分の人生のテーマであっても、
環境とのタイミングとか、
他のことをすることでバランスが取れたりとか
色々あるよなと最近は思います。
ゆっくりでも、
関わり続けることが大事だと思うようになりました。
成果が出るという言葉がありますが、
最終的には「自分の納得感」においての成果であって、
外部との比較では無いからです。
ふと思い出したのですが、
十代の頃に絵を教えてくれた先生がいて、
もう出会った時にはおばあちゃんだったのですが。
オーストラリアの方で、
旦那さんと商売をやって、アーティスト活動をしてと、
長く長く活動をし続けていた人でした。
「私は、長い時間をかけて大学に 3 回いってね。」と話していて、
すごいガッツだなと、単純に若い頃は思っていたのですが。
今にして思えば、
子育てをしながら仕事をして生活資金を蓄える時期がありながら、
学士
修士
の過程を時間をかけて、
継続してトライしていたんだなと思いました。
そういえば「マスターオブファインアーツ」と言っていたので、
これは「美術学修士」のことだったのですね。
調べてみて、今分かりました。
すごく計画的に、
ゆっくりでも諦めなかったということなのだと思います。
思うように進まなくても、
ゆっくりと地に足をつけて活動を続けることが
大切なのかなと。
ゆっくりやると言うことは、
腰を据えて臨むことなのだと思います。