子どもたちの居場所やオルタナティブ教育に、地域ごとに助成金が出たなら。
下記、6月28日に行われたトークライブより、【堀越けいにん】さんの言葉を一部書き起こしたものです。
多様な学び、子どもたちの居場所、オルタナティブ教育…などのキーワードに関心のある方々に、ご一読いただけたら嬉しいです。
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〇不登校(登校拒否)の子どもが、全国で少なくとも20万人いると言われる。
その子たちの教育の受け皿について、(現状では政治は)何もしていない。
これは、子どもの人権や権利がないがしろにされているということ。
もともと存在している問題だけれど、これを放置しちゃだめだと思っている。
〇学校教員だった人たちなどが立ち上げる形で、オルタナティブスクールや子どもたちの居場所が全国に出来始めているけれど、やっぱり存続していくのが大変。
政治の側からすれば、そこには『文句を言わず出すものだけ出せ』、というものをやろうと思っていて。
例えばオルタナティブスクールや、そういうアクションには地域で助成金を出すとか、そういう予算を取ってくることは出来ると思う。
そういうことがあるだけで、すごい楽になる人たちが、いるはず。
『自己負担が少ないなら、オルタナティブスクールに子どもを通わせてあげられるな』という家庭だって出てくるはず。そういうふうにやるべきだと思う。
最近【教育の無償化】ということが言われるけれど、学校に行っていない子どもたちがその恩恵をうけられないのはおかしいと僕は思っているんです。
〇これから大事なのは、間違いなく人間性を育てる教育。
文学、音楽、自然環境、美しいもの…そういうものに触れる時間を、増やしていかないと。
それなのに、例えばいまだにひらがなの『とめ』や『はね』が書けるようになるよう、めちゃくちゃ時間をかけている。現場の先生に責任はないけれど。
どうしてもこれからは、デジタルの時代に寄っていく。でも、人間性が生かされる仕事は間違いなく残る。
〇今年の4月から高校国語が変わった。
=【論理国語】と【文学国語】に分かれて、選択制になった。
論理国語とは、重要書類や契約書類が読める、というような能力。
じゃあ選択制になると、何が起きるか?
大学入試では、論理国語の方が採点しやすい。そうなると受験生たちは、「合格するためには論理国語を選択しよう」となるだろう。その結果、文学国語がおざなりになってしまう。
日本の教育がこのままいくと、あと10年後には、ルーティンワークなどを海外から引き受けるになってしまうかもしれない。
《【子ども】と【動物】分野はやめておけ。なぜなら、票を持たないから。》
本当かどうか知らないけれど、政治の世界では、新人議員に対してこんなアドバイスが送られるらしい。
本当であれば、それでもあえてこの分野に力を入れる政治家がいたなら、本気なんだろうとわたしは思う。
堀越けいにんさんは、今回の参議院選挙に全国比例区で立候補しています。
もし、投票先を迷っていたり、投票自体に気乗りしなかったりするひとがいたら
彼の言葉に一度、耳を傾けてほしいです。