〝学校システム〟に対する疑問。~竹細工をやりながら~
今年の夏、2か月間のコースで竹細工を習った。
正確には『竹細工をするための、竹ひごづくり』。
専用の包丁を振り落として竹を割り、はいで
最終的に、幅5ミリ程度の竹ひごをつくることを目標に置いたコースだ。
しかし、自慢じゃないが
手先が器用ではない。キリッ
いや、超不器用だ。キリッ
だから、子どもの発熱で欠席した回を除き
毎回せっせと参加して、真面目に取り組んだ…にも関わらず
回を重ねるごとに、他の受講者との差は開いた。
そして、みるみる周回遅れとなった。(笑)
でも、先生やアシスタントさん達を含めて
そんな私を誰も咎めなかった。
むしろ、寄り添って教えてくれた。
わたしも、自分の作業ペースが速くないことや
コツをつかむまでに時間が掛かることを、十分過ぎるほど知っているので
「やっぱり、周回遅れになったなあ~ ゚∀゚)ヘラヘラ」
くらいに感じるだけだった。
我ながら、図太くなったもんだな~。( ゚∀゚)ヘラヘラ
でも、こうして図太くなるまでに、結構傷ついてきた。
中学2年生の時、技術家庭の科目で
木材を使った本棚づくりの授業があった。
ほかの授業も同じだったけれど
先生の一方的な説明が、いつも全然耳に入ってこず( ゚д゚)ポカーン
何からどう手を付けていいか、わからなかった。( ゚д゚)ポカーン
先生にもクラスメイトにも、話し掛けられないタチだったので
本当に( ゚д゚)ポカーンとしていた。
それでも、モノをつくるのは好きだったから
まごつき、ゆっくりながらも
組み立てていく工程に夢中になった。
しかし、授業時間は決まっている。
毎度45分×2コマ=90分経つと、強制終了。
そして規定のコマ数を消化したとき、この実習そのものも強制終了となった。
当然、のろまなわたしの本棚は完成していない。
その期の技術家庭の5段階評価は、『2』だった。
時間内に、本棚を完成させられなかったことが大きく影響したと思う。
残ったのは、作りかけの本棚と
『相対的に低い評価をくだされた』という実感。
「わたしは、手先が不器用なんだな」。
まあまあ好きだと思っていたモノづくりに対して、苦手意識がはっきり芽生えた。
もちろん、得意だなんて思ったことはなかったけれど
「好き」でいちゃいけないんだ、と思うようになった。
今でこそ
作業ペースが遅いのは、性質であって悪いわけじゃない。
そもそも、周りと比べる必要がない。
誰かに何らかの『評価』をくだされても、特に気にする必要もない(笑)。
…などなど、大事なことを知っているけれど
世界が極端に狭かった当時は、ただただ自信を無くしていくだけだった気がする。
そうであるなら、この一連の出来事って
わたしが成長していく過程で、必要なかったんじゃないかなあ??って思う。
もちろん、先生のやり方がどうの…と言いたいわけじゃない。
そうではなくて
子どもだちが学び、育ち合う環境の在り方
現行の学校教育システムについて
それでいいのかな?と思うところが、今のわたしには正直たくさんある。
例えば、皆で同じ作業に、一斉に取り組ませること。
速さや出来を、評価の基準にすること。
そもそも、子どもたちに評価をくだすこと。
これらが、システムに組み込まれているがために
学齢期を過ごす子どもたちの中には
過去のわたしと同じような経験・思いをする子が
結構いるんだじゃないだろうか。
竹ひごづくりは、今も自主的に細々、続けている。
が、『竹細工』に到達する気配はまったくない。(笑)
でも、いずれ子どもたちと
竹でなにか作れたらいいなあと夢見ている。(〃ノдノ)ポワーン
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