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「すみません」をやめたら、世界が少し優しくなった

こんにちは!いつも読んで頂き、ありがとうございます。

10代の頃、僕の口癖は「ごめん」でした。

クラスマッチでバレーボールをしていたとき、スパイクが決まっても、つい「ごめん」と言ってしまう。
友達に「なんで謝るの?」と不思議そうに聞かれても、自分でも理由はわかりませんでした。
ただ、「もしかしたら迷惑をかけているかもしれない」と思い込んでいたのかもしれません。何も起こっていなくても、つい謝ってしまう。そんな性格でした。

「すみません」が増えた社会人生活

社会人になり、営業の仕事を始めてからは、「ごめん」が「すみません」に変わりました。
お客様への対応でも、社内のちょっとしたやり取りでも「すみません」を何度も口にする自分がいました。
報告のとき、質問のとき、手伝いを頼むときも、まず「すみません」が出てしまう。相手を気遣っているつもりでしたが、気づけばそれが習慣になっていたのです。

最初は「丁寧でいいことだ」と思っていましたが、いつの間にか自分自身を追い込んでいるような気がしてきました。
何でも謝ってばかりだと、自信をなくしてしまうんですね。

気づかされた同僚の一言

そんなとき、先輩に「そんなに謝らなくてもいいよ」と言われたことがありました。
その言葉に、少し心が軽くなったのを覚えていますが、それでもすぐには癖を直せませんでした。つい「すみません」と言ってしまう。

ある日、同僚が軽い調子でこう言いました。
「山下さん、どうしてそんなに“すみません”ばかり言うんですか?」

その一言で、ハッとしました。
僕は何に対してそんなに謝っているんだろう、と。
何も悪いことをしていないのに謝る必要はないのではないか、と初めて考えたのです。

小さな挑戦:「すみません」を「ありがとう」に

その日を境に、「次は“すみません”じゃなくて“ありがとう”を言ってみよう」と思い立ちました。
具体的に、いつだったかは正直覚えていませんが、「どうせなら、感謝を伝えよう」という思いが湧いてきたのです。
意識して変えたことを今も覚えています。
最初はぎこちなく、慣れませんでしたが、それでも少しずつ続けてみました。

例えば、「遅れてごめんね」ではなく、「待っていてくれてありがとう」。
「お手数おかけしてすみません」ではなく、「助けてくれてありがとう」。
そんなふうに言葉を置き換えていくと、不思議と会話の空気が柔らかくなり、相手との距離が縮まるのを感じました。

言葉がもたらす心の変化

「ありがとう」を使い始めてから、仕事も驚くほどスムーズに進むようになりました。
お客様とのやり取りも和やかになり、同僚との会話も自然に弾むようになりました。
そして何より、自分自身の気持ちが前向きになり、仕事が楽しくなっていったのです。

もちろん、謝るべき場面では、しっかりと謝ります。
「ありがとう」を使うことは、謝罪を避けることではありません。
むしろ、誠実に謝るべき場面では謝ることで、感謝の言葉がさらに心に響くのだと思います。
自分が間違えていたら、部下に対しても素直に「ごめんなさい」と言うようにしてきました。
(そうは言いながらも、いま思い出すと、2回きちんと謝れなかったこともありました。本当に申し訳ありませんでした。)
大事なのは、適切な場面で適切な言葉を使うこと。
そして感謝を伝えることで、相手との関係がより豊かになることです。

言葉が持つ不思議な力

言葉には、心を変える不思議な力があります。「すみません」から「ありがとう」に変えただけで、こんなにも人間関係が変わるなんて、自分でも驚きでした。小さな言葉の違いが、大きな変化を生むのだと実感しています。

「ありがとう」を伝える日々

もし、あなたも「すみません」をつい口にしてしまうなら、今日から「ありがとう」に置き換えてみませんか?
謝るべきときには誠実に謝りつつ、それ以外の場面では「ありがとう」と伝えることで、人との距離がぐっと近づくはずです。

僕自身、この小さな挑戦が思っていた以上に大きな効果をもたらしてくれました。
言葉の力を借りて、今日も誰かに「ありがとう」を伝えることで、きっと素敵な一日が増えますよ🐾

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