僕の心を支えてくれる3つの言葉
小学生の頃、たまたま手に取った野球漫画が、僕の人生に大きな影響を与えることになるなんて、その時は思いもしませんでした。
登場人物の一人が
「人事を尽くして天命を待つ」
と言ったシーンが妙に心に残ったんです。
「やるだけやって、あとはなるようになる」という考え方が、幼いながらも、何か安心感を与えてくれました。
それ以来、この言葉はずっと僕の心の中にあって、困った時にそっと背中を押してくれる存在になりました。
働きはじめて、何度も「今やっていることに意味はあるのか」と自問自答しました。
そんな時に、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉を思い出し、結果がどうであれ、今できることを精一杯やろうと自分に言い聞かせました。
結果として、その努力は少しずつかたちになり、道が開けていったと感じています。
もともと怖がりで気弱なところがあるのですが、それでも30代の頃には、仕事でもプライベートでも、少しずつ自分の意志で何かを選び取っていく場面が増えました。
30代の頃、リクルートで働いていた僕は、創業者の江副浩正さんの言葉に出会いました。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
当時の僕は、まだまだ受け身で、自分から積極的に動くことができなかったんです。
でもこの言葉に触れてからは、「ちょっと勇気を出してやってみようかな」という気持ちが芽生えました。
例えば、思い切って新しいタスクに取り組む際にも、正直なところ、怖かったですし、失敗するんじゃないかって不安もありました。
でも、チャレンジしてみたことで、結果的には自分のスキルも成長し、信頼も得られました。
起業する際にも、リスクを恐れて一歩踏み出すのをためらったこともありました。
しかし、江副さんの言葉を胸に、勇気を出してその機会を掴みました。
その結果、サラリーマンの頃の自分が想像もしなかったような成長実感を感じる瞬間に巡りあうことがあります。
そして起業した今、僕を支えてくれているのは、
マルティン・ルターの
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える」
という言葉です。
2020年のコロナで不安な中で起業の準備をすすめましたが、その道は予想以上に険しく、思い通りにいかないこともありました。
そんな時、ふと思い出すのがこの言葉。未来がどうなるかなんて誰にもわからないけど、今日できることをコツコツと続けることが、きっと未来に繋がるんだと信じています。
例えば、一人で静かなリビングに座って、次の日の準備をしていた時のこと。将来の不安に押しつぶされそうになりながらも、「今、自分にできることは何だろう」と自問自答していました。
そんな時に、このリンゴの木の話を思い出し、小さなことでも続けることが大切だと、自分を励ましました。
みなさんには、心の支えになる言葉がありますか?
僕には、いつもそばにいてくれる3つの言葉があります。
時には優しく、時には背中をそっと押してくれたり、少し厳しくも感じることもありますが、そのおかげで前に進む勇気をもらっています。
この文章を読んでくださった方が、少しでも共感してくれたら、とても嬉しいです。
そして、皆さんもご自身の「心を支えてくれる言葉」を見つけて、日々の小さな励みとして、大切にしていただけたらと思います。