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小さな事務所が僕の秘密基地になった理由

秘密基地って、どんなイメージを持っていますか?
子どもの頃、友達と一緒に作った隠れ家や、部屋の片隅に作った段ボールの小屋。
自分と仲間だけの特別な空間で、誰にも邪魔されずに安心して過ごせる場所。
大人になった今でも、そんな「自分たちだけの場所」があるとホッとするものですよね。
僕にとって、その場所がまさに自分の会社の事務所なんです。
2021年4月に独立して最初にこの部屋を借りた時、何もない空っぽの空間にパソコン1台を持ち込んだだけでした

2021年4月 机も椅子もないので、
冷たい床に座って仕事してました

次に必要だったのは、電話とWi-Fi環境。さっそく光回線を引く手続きをしました。
回線工事の日、業者さんが来て「ここにモデムを置きますね」と説明されながら、電話線の場所やWi-Fiルーターをどこに設置するかを決めていく過程は、まるで何か大きなプロジェクトの一環のようで、わくわくしたのを覚えています。
接続テストを終え、ようやくWi-Fiが使えるようになった瞬間、「これでようやく仕事ができる!」と、ほっとした気持ちになったのを今でもはっきり覚えています。
次に電話機を購入したのですが、なんと届いた電話機がまったく動かず…。その日はどうにもならず、翌日、改めて近所の電気屋さんに出かけました。店員さんに「ネットショップで買った電話機が壊れてたんですよ」と話すと、「あら、それは大変でしたね」と笑顔で対応してくれました。
無事に新しい電話機を持ち帰り、事務所に設置した時は、「これで電話も準備万端!」と、ようやく少し事務所らしくなった気がして嬉しかったです。

その頃は机もなく、段ボール箱をひっくり返して机代わりにして作業を始めました椅子もなく、冷たい床に座ってパソコンに向かっていると腰が痛くなることも多く、休憩のたびにストレッチをしながら「早く椅子を買わなきゃな」と独り言を言っていたのが懐かしいです

そんな中、友達からサボテンをもらいました。

お祝いにいただいたサボテン

まだ何もない空間だったので、サボテンがあるだけで少し事務所が明るくなった気がして、僕はそのサボテンに毎日話しかけるようになりました。「今日はどんな感じ?」とか、「水、足りてる?」なんて感じで、完全に独り言ですけどね(笑)。
でも、サボテンがいてくれたおかげで、少しずつこの空間に温かみが生まれていったように思います。

少しずつ、机や椅子を購入し、本棚を設置しながら、今では本当に心地よい空間に仕上がりました

仲間と一緒に机や椅子を組み立てます
2021年5月 事務所を借りて1ヶ月後、椅子にすわれる喜びを感じました~
ミーティングできるようになった~
2021年10月 本棚が入りました
ほぼ今の事務所になってきた

本棚に並んだ本を眺めながら、ふと独立したばかりの自分を思い返すと「こんなに整った空間で仕事ができるなんて、あの頃の自分に教えてあげたいな」と、少し微笑んでしまいます。

少しづつ良い感じになっていく

事務所には、悩みを抱えた経営者さん、人事担当者さん、管理職や社員の方々が相談にくることもありますが、相談者さんたちにもくつろげる場所にしたいと思っています。

元部下さんにもらった
スヌーピーとチャーリーブラウンも飾ってみる
2024年春🌸 ブラインドをつけた

この小さな空間で、試行錯誤を繰り返しながら少しずつ成長してきた僕たち。事務所はただの仕事場ではなく、そんな僕たちをいつも静かに見守り、支えてくれている特別な場所です。
ここで過ごす時間が、自分らしくいられる瞬間を与えてくれる、まさに僕の「居場所」なのかもしれません。

事務所には、ちいかわたちもいます

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