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ネパールの弁護士を雇う時の心構え

ネパールの弁護士。
怪しさとぼったくり感しかありませんでした。(失礼)

私の弁護士さんはサプコタ先生。
年の頃は50前後。いやもう少し若いかもしれません。
髪の毛を薄っすらワイン色に染めています。(怪しい)
登記所のあるDillbazar(ディリバザール)の近くの裏道の裏に小さな事務所をもっています。事務所前にフルーツを売りに来る行商さんと楽しく掛け合いながらぶどうを買うお茶目なおっさんでもあります。

サプコタ弁護士との出会いは、もちろん紹介です。
何事もコネと伝手以外は信用ならないのはネパールの常識ですから。
信頼しているネパールのお姉さまの店子で若いビジネスマンのアニル君の紹介でした。アニル君はディリバザールで日本語学校を経営し、カトマンズの中心地で日本料理店を経営するやり手です。日本語も堪能なので(N1)、渡ネの前から日本語でこれからの打ち合わせをしていました。法律用語等私のネパール語の能力では追いつかない言葉を助けてくれていました。

ぼったくりに警戒心満々の私は相談の途中で現金を請求された時、
払うもの払いますが領収書をお願いしますと
当たり前の要求をしてみました。この時まだ私は日本で、信頼しているお姉さまに預けてある現金から支払うことにしたんですが、
領収書について、

ネパールではそんなもん出す習慣はないんだけど…というぼったくり警報が鳴り響くお返事をアニル君を通してもらいました。

予想はしていましたが、ネパールらしすぎて呆れても、当然という気分でした。アニル君は日本に留学経験もあり日本人の常識をよく理解しているので私がどうかもらってくれないか、という頼みをうけて
なんとかもらって来てくれました。

しかし、この後何度もサプコタ弁護士に現金を何度も支払うこととなるわけですが、この領収書が最初で最後になったのでした…。

サプコタ弁護士は自身の任務果たして私の仕事も完了したわけなので、領収書があろうとなかろうと結果オーライなんですが、日本の常識ではあり得ない、でしょう。
日本の常識では あり得ないことがネパールではあり得ます。

ネパールで弁護士を使うようなことに巻き込まれることが日本人の何割に発生するかわかりません。しかし、昨今の在日ネパール人の増加による、日本人ネパール人の間の結婚、それに限らず様々な関係の増加で増えることは間違いないのではないでしょうか。事実、アニル君は私以外の日本人とネパール人間でのトラブル案件をいくつもサポートしていました。

あり得ないことを受け入れて、払うもんを払って(例えば、今日は新年最初の打ち合わせだからちょっと多めにくれ、と要求されてもニコリとして払うメンタル)仕事を完了させるというのがネパールで弁護士を使う時に必要な心構えではないかと思います。










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