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【エンジニア/データサイエンティスト離職率抑制のカギ】キャリアマップと組織力向上

初めに

こんにちは!ワミィの小宮です。
今回は、「人材定着のためのキャリアマップ」をテーマにお伝えします。

人材の育成を行う際に、キャリアパス、キャリアマップ、両方とも人材育成、定着の意味合いで大事な要素となりますが
人事やマネージャーの方で部署のキャリアパス、キャリアマップの構築について頭を悩ませている方も多いかと思います。
今回はキャリアマップにフォーカスしていきます。

キャリアマップとは

従業員が現在のポジションから将来的に望むポジションまでの経路を示す地図のようなものです。
一般的に、キャリアマップは、従業員が企業での成長を促進し、その能力や興味に合った仕事を見つけることを支援するために使用されます。
従業員がどのようなスキルや資格を必要とするか、どのような経験を積む必要があるかを示します。
厚生労働省のホームページに詳細が掲載されております。
参照)https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_07792.html

キャリアパスとは

一方、キャリアパスは、従業員が選択した職業において、時間の経過とともにどのような役割や責任を持つことができるかを示すものです。
従業員が将来的にどのようなポジションに就けるか、どのようなスキルや経験が必要かを示します。
また、従業員が将来的にどのような役割を持つことができるかを示すために使用されます。

キャリアマップとキャリアパスの違い

キャリアマップとキャリアパスの最大の違いは、キャリアマップが従業員の希望や目標に基づいて作成され、
キャリアパスは特定の職業における役割や責任に基づいて作成されることです。

企業内でキャリアマップを作成するメリット

キャリアマップを作成する目的は主に下記4つがあげられます

  1. 社員のモチベーション向上: キャリアマップによって、社員が将来のキャリアパスを明確に理解し、自身のキャリア目標に向けて努力することができます。これにより、社員のモチベーションが向上し、企業の生産性や業績に貢献することができます。

  2. 従業員の定着率向上: キャリアマップには、社員が昇進や異動を通じて成長するためのスキルや知識の獲得方法が明確に示されています。これによって、社員が自己成長の機会を持ち、自身の能力を活かすことができるため、企業に長期間勤める意欲が高まります。

  3. 従業員の育成: キャリアマップは、社員がどのようなスキルや経験を身につければ良いかを明確に示すため、企業は社員の育成に力を入れることができます。また、キャリアマップを作成することで、企業自体も従業員の能力や経験を把握することができるため、効果的な育成プログラムの策定や人材マネジメントが可能になります。

  4. 組織の戦略的計画: キャリアマップは、企業が将来の人材需要や人材の配置について考えるための貴重な情報源となります。これによって、企業は人材戦略を策定することができ、長期的な組織の戦略的計画を立てることができます。

キャリアマップ作成手順

では実際に社内でキャリアマップの作成、運用するには、どのような手順を踏めばよいでしょうか。
一般的なものとなりますが、下記のような手順が考えられます。

  1. 目的を明確にする:キャリアマップを作成する目的を明確にすることが重要です。自社の目的やビジョン、従業員の成長や発展に対する期待などを考慮して、目的を定めます。

  2. 役割・職種を洗い出す:自社のビジネスモデルや事業戦略に基づいて、必要な役割や職種を洗い出します。各役割・職種の業務内容、役割に求められるスキルや知識、キャリアパスなどを考慮して、詳細なリストを作成します。

  3. スキルセットを定義する:各役割・職種に必要なスキルセットを定義します。従業員が習得する必要のあるスキルや知識、開発すべき行動、業務遂行に必要なツールや技術などを列挙します。

  4. 成長プランを作成する:各役割・職種に対して、成長プランを作成します。スキルの習得やキャリアパスに沿った成長プランを策定し、従業員の成長と発展を促進するための目標や取り組みを明確にします。

  5. 評価指標を設定する:各役割・職種に対して、達成すべき評価指標を設定します。業務成果やスキル習得度、業務遂行能力など、評価指標を定義し、評価に基づく報酬や昇進の基準を明確にします。

  6. フィードバックを定期的に行う:キャリアマップは定期的に見直し、評価やフィードバックを行うことが重要です。従業員の成長や発展に合わせて、キャリアマップを調整し、適切な支援を提供することで、従業員のモチベーションや生産性を向上させることができます。

ここまで、一般的なキャリアマップを作成するメリット、作成手順についてご説明してきました。

ITエンジニア・データサイエンティストのキャリアマップ作成について

ここでITエンジニア、データサイエンティスト職のキャリアマップ作成例を以下に提示します。

  1. 目的を明確にする:データサイエンティストの場合は社会課題解決を目的として働いている方もいれば、ITエンジニアの場合はお金を稼ぐよりも、技術を磨く目的で働いている人も多いかと思います。そういった個々の働く目的を明確にすることから始めていきます。

  2. 役割・職種を洗い出す:企業としてどのようなITエンジニアの組織、データサイエンティストの組織を作っていきたいのか、経営者側がどのように関わっていくか決めていく必要があります。またキャリアパスと連携し、ジェネラリスト、スペシャリストとどのように紐づけていくか決めていく必要があります。

  3. スキルセットを定義する:スキルと言ってもポータブルスキルだけではなく、ビジネススキル、社内の業務に関するスキルでどのようなスキルが必要なのか検討していきます。

  4. 成長プランを作成する:スキルセットが明確になったら、どのようにスキルを習得していくかを計画します。例えばロールモデルを提示するのか、誰のもとでスキルを身につけるのかを計画していきます。

  5. 評価指標を設定する:例えばデータサイエンティストであればデータサイエンティスト協会の指標を参考に、ITエンジニアであればIPAが提供しているスキル一覧の指標を参考に設定していきます。

  6. フィードバックを定期的に行う:第三者機関を使用し、客観的にフィードバックをするのも一つ手段としてあります。

事業内容、各プロジェクトによって求められるスキルやキャリアパスは異なるため、個々のスキル・キャリアパスを明確にしたうえで作成する必要があります。

キャリアマップフレームワーク_イメージ図

最後に

ワミィでは、ITエンジニア/データサイエンティストのキャリアパス制度構築、キャリアマップ作成のお手伝いをしております。
キャリアパス制度、キャリアマップのご相談を承りますので、ご興味ある方は是非下記問い合わせ窓口よりお問い合わせください。

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