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ありがとう、と伝えたい

「おばあちゃん、また会いに来るからね」

今年のお正月休み,特別養護施設(以下、特養)に入所する祖母へ別れ際にかけた言葉。

認知症以外には基礎疾患がない祖母でしたが、5月に肺炎にかかり急激に弱った結果、翌月に亡くなりました。

私はまた会えるって本当に思ってたんですよね。

でも自分の出産や予想外のコロナで会いに帰れなかった。

それは仕方がないこと。

でもいつもありがとうとか大好きだよとか…最後に会ったときに言いたかったなって毎日悔やんでいます。

祖母は我が家で唯一
「○○ちゃんは可愛いねぇ。」とか周りの友人に「○○ちゃんのことが大好き」と自慢したり愛情を言葉で伝える人でした。

なかなか家族間じゃ言いにくい言葉もサラッというタイプ。

認知症によるもの取られ妄想(被害妄想みたいなもの)などが出て、少し性格は変わってしまったけど、これだけは変わらず伝えてくれました。

そんな祖母だからこそ、ちゃんとこちらからも伝えたかった。

最期を迎える前、まだ耳が聞こえているときに、母から私が録音したメッセージを流してもらいました。

「あー」と反応してくれたそうです。

ちゃんと聞こえてたかな?私の顔思い浮かべてくれたかな?もう分かりません。

いくら元気でもお別れのときはタイミングを選べないという当たり前のことを痛感しました。

それからは息子に毎日「大好きだよ」「今日も元気にミルクを飲んでくれてありがとう」と伝えるようにしています。

もちろんいつも一緒に生活している夫にも、なかなか会えなくなってしまった家族にも「ありがとう」と意識的に使うようになりました。

当たり前のことがわかっていない孫に最期まで教えてくれてありがとう。

約10年、認知症と闘ったおばあちゃん。
天国というものがあるなら、認知症になる前に戻っておじいちゃんや家族と再会していて欲しいです!

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