#468 一度絶望を味わってみる
最近、仲の良い同業者と話す機会があり、コロナ禍での飲食業界の大変さと苦労したことについて今改めて意見の交換をしました。長い隔離生活や、不要不急の外出自粛などで飲食店が受けたダメージは計り知れないですが、失くしたものも多かったですが、得られたものも決して小さくありませんでした。この経験から学んだことも踏まえながら、今回は「一度絶望を味わってみる」ことの重要性と、その先にあるものについてお話ししてみようと思います。
絶望と聞くと少し恐ろしいイメージがありますが、僕自身も、今までの人生で絶望感を味わう機会がいくつもありました。しかし、絶望という感情に触れることには意義があると僕は感じています。人はどうしても順風満帆な時だけでは学べないことがあるものです。絶望を味わうことで、自分の限界を知り、自分がどれだけ脆く、また弱い存在なのかを見つめ直すことができます。飲食業においても、突然の売上低下や予想外のトラブルに直面することがあります。その時、絶望に向き合うことで、本当に大切なものが見えてくると思います。
#絶望感と向き合う
絶望が生む新たな視点
絶望を味わうという経験は、新たな視点をもたらします。たとえば、飲食店を運営していると、忙しい日々に追われて大切なことを見失いがちです。でも、失敗や絶望に直面することで「何が足りなかったのか」「何を変えればもっと良くなるのか」を真剣に考えるチャンスが生まれます。それは苦しい経験ではあるけれど、その後の再起においてとても重要なプロセスではないかと思うんです。
#大切なことを見失いがち
絶望に向き合う際のメンタルの持ち方
ここでは絶望を味わったとき、どんなメンタルでいるべきかについて少し触れてみたいと思います。まず、絶望の瞬間はとても苦しく、何もかもがうまくいかないように感じるものです。そんなときこそ、無理にポジティブになろうとせず、まずはその苦しい感情をしっかりと受け止めることが大切です。「今は辛いけど、それは自分が成長するための過程なんだ」と自分に言い聞かせることができれば、少しだけ気持ちが楽になるかもしれません。
また、一人で抱え込まずに信頼できる人に話すことで、心の負担が軽くなることもあります。飲食業の仲間や友人、家族と話すことで、新たな視点や気づきを得られることも多いのです。そして、絶望の中にも小さな希望を見つけることを心がけてください。どんなに小さな進展でも、それを見逃さずに喜ぶことで、次の一歩を踏み出すエネルギーに変えることができます。
#仲間の存在は大事だよね
絶望を経験することは、心の強さを育むことにもつながります。絶望の底にいて、そこから這い上がるプロセスは決して生半可なものではありません。しかし、その経験を通じて得られる自信や覚悟は、どんなに難しい状況でも役立つものです。飲食業でも、例えばスタッフの問題や予期せぬ食材の高騰など、常に新たな挑戦が待ち受けています。そのたびに絶望を感じることもありますが、乗り越えたときには以前よりも少し強くなった自分を感じることができるのです。
#鋼のメンタル
絶望を味わうことの価値
絶望を避けてばかりいると、実は自分の可能性も狭めてしまいます。リスクを取らずに安全な道ばかりを選ぶのは、確かに安定感があって安心ですが、大きな飛躍や成長は難しいです。絶望を一度でも経験することで、「失敗してもいいんだ」と思えるようになり、もっと大胆に新しいことに挑戦する勇気が湧いてきます。それは飲食業だけでなく、人生全般においてとても大きな価値を持つのだと思います。
#挑戦する勇気
まとめ
絶望を味わうことは、決して無駄なことではありません。それは苦しくて、時には挫けそうになるけれど、その経験があったからこそ見える景色があります。そして、その景色の中にこそ、自分らしい道や、これから進むべき方向が見つかることがあるのです。絶望を避けずに受け入れ、そこから何かを学び取ることで、僕たちは一歩ずつ前に進んでいくことができるのだと思います。
次回は、もう少し軽めの話題でリラックスした内容を書いてみたいと思いますが、今日はこの「絶望を味わう」ことについての考えを共有させていただきました。ぜひ、皆さん自身の経験とも照らし合わせてみてください。絶望は怖いものですが、それを乗り越えた先には、新たな可能性が広がっています。
#アフターコロナ