#346 夏のかおり
こんにちは、皆さん。今回は「夏のかおり」というテーマで書いていきたいと思います。
季節の移り変わりを感じる方法は人それぞれです。気温の変化や空模様、景色から季節の変わり目を感じる人もいれば、「香り」から気付くという人もいます。特に夏は、その独特の香りが印象的です。
#夏のかおり
雨上がりの香り
僕が夏を感じる香りは、長い間日照りが続いた後の最初の雨。夏の夕方によく起こる夕立ち後の香りです。夕立ちはざっと雨が降り、短時間で止むのが特徴ですが、夏の暑い空気の中に漂う雨には独特な香りがあります。この夕立のときに感じる香りの正体は、カビや排ガスなどを含むホコリが雨水と混ざり、アスファルトの熱によって匂いの成分が気体となったものなんです。「ペトリコール」という名前がつけられていて、ギリシャ語で「石のエッセンス」という意味を持っています。
#ペトリコール
雨の匂いが好きという人にとっては「ホコリの匂いだったの?」と少しがっかりされてしまいそうですが、この時期ならではの匂いに、季節の移り変わりを感じられるのは僕だけではない気がします。
本格的な夏の到来を感じさせる
雨の後の香りだけでなく、本格的な夏の到来を感じさせる他の香りもあります。例えば、庭の草花の香りや、海の潮風の匂い。これらの香りは、夏が来たと実感させてくれます。四季の移り変わりを感じる瞬間って、本当に素敵ですよね。特に夏の草花の香りは、「ああ、今年も夏が来たな」と思わせてくれます。
蚊取り線香の香りも、ある意味夏の香りの一部かもしれません。
#夏だね
古代からの感性
ちなみに、古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、雨の匂い(ペトリコール)を「虹の匂い」と呼んでいたそうです。この表現も素敵ですよね。自然の香りに対する感性は、時空を超えて共通しているのかもしれません。でも、虹の匂いってどんな匂いなんでしょうね?ひょっとしたら、アリストテレスも雨の後に「虹の匂い」を感じて、ちょっとロマンチックな気分になっていたのかもしれません。
#アリストテレス
夏の香りを感じることで、季節の移り変わりを楽しむことができます。皆さんも、ぜひ夏の香りに注目してみてくださいね。
#2024年夏