春の色
あなたのおもう、春の色は
何色?
淡いピンク、若葉、黄、みどり、澄んだ青。
春服は鮮やかで、早く着たくてウキウキする。
もちろん、着たら春を纏ったようで、上機嫌。
肌触りがよければ、有頂天🕊
街中で桜が咲いてたら、エモい写真とりたいし!
なんて思いながら、みんな写真撮ってるのに、
突然、傘を持ってた男性が、桜の木の前めがけて進んで、
傘をできるだけ高く縦に長くして、
ジャンプして、桜の木を攻撃してる。
2、3回枝にあたって、花びらがひらひら不自然に舞って、みんなは唖然としてて、男性はずんずんと人混みにまぎれて消えた。
私は何をしたかというと、距離を保ちながら、後を追いかけた🏃♂️
すーぐ湧く、儚い好奇心が100をギュン!と超えたから。
桜を傷つけた彼は、その後なにをするのか、どこへ行くのか。
何を思って、そんな行動をしたのか。
気分は、まるで探偵さ。
疾走感の中にあるスリルを味わいながら追いかけたのだが、ほどなくして彼は、携帯片手に立ち止まった。
その携帯は、パカパカのやつ。
スマホじゃないんや。
てか、なんで、傘もってるんやろ。
なんて思いながら、歩いてた私は速度を緩めれず、そのまま彼を通り過ぎた。
桜の写真撮ってた人からしたら、あいつはなんなんだ、こわい、不審者、変な人。
公共の場で、マナーを守れない人への違和感。
ただ、
彼は、もしかしたら、
写真を撮っている人と同じように、咲いた桜に喜んでとった行動かもしれない。
何かの苛立ちを制御できない感情に乗せたのかもしれない。
公衆の前で、目立ちたかったのかもしれない。
寂しくて、かまってほしかったのかもしれない。
何も考えてなかったのかもしれないしね。
彼の気持ちはわからないし、興味もないんだけども。
わたしの春って、そんな感じなんよ。
いつの間にか凍てついて辛かった冬が終わって、新しい息吹きが目覚めて、脱皮とか、前進とか、なんか、陽気な季節の移ろいを感じて。
だけど、希望の中の不安と、変わり目の不調と、動かなきゃいけない感?みたいな焦り。
気づいたら、満開になってる花々を見て、しみじみしちゃう。
そして、よくわからない感情は、食欲に変わる。
私の春の色は、マーブルです。
薄いグレーと、ブルーの差し色にピンク。
淡い色。
そんな色のソーダ、ありそうやん。
とぅっ!٩( ᐛ )و