「俺は馬1頭あたり25ドルより、35ドルを取るんだ」 "The Undefeated"(1969)
いささか油の乗り切った時期からやや離れた、それでも年に一つは自らのプロダクションで西部劇を製作し、アメリカン・ニューシネマの波に対して持ちこたえていたジョン・ウェインが、 今回は名優ロック・ハドソンを迎えた1969年制作の西部劇「大いなる男達 」より。
牛を運ぶ大規模なロングドライブの物語なら「赤い河」「ローハイド」他多数あるが、馬を運ぶとなると、なかなか珍しい。
ベトナム戦争真っただ中のくら~い時代を暗示するかのような、ジョン・ウェインらしくない導入部である。舞台は南北戦