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部屋の白い壁を眺めていた。 もし、どんな願いでもかなえられるのなら、ぼくの最期の息が…
パソコン入力の得意なヘルパーさんの泊まりのとき、夕食を早めに済ませスタンバイをする。 …
久しぶりに、ヘルパーさんと買い物へ出かけた。ここのところ、悩まされている腰痛もおとなし…
渡さんを想うとき、自分が障害者であることの幸運に感謝したくなる。 ぼくが大阪へ出てき…
二十年近く前だったと思う。 ある土曜日の午後、ぼくは自宅から十五分ぐらいの住宅街にあ…
「清拭」という介護用語がある。お風呂に入る代わりに、全身を熱いタオルで拭くイメージだ。…
地味な話を書く。だれも見向きもしてくれないかもしれない。 ぼくは、すぐに「積み残し」をしてしまう。 ものすごく短時間ですむことでも、ズルズルと手をつけないままで、記憶が定かではなくなり、慌てて助けを頼んだり、確認をしなければならなくなったりする。 今日もこの文章を書きながら、二つの「積み残し」が気になっている。 一つは、ガラケーの充電器の場所替え。 もともとは、デジカメ用のポーチへガラケー本体といっしょに入れて、車いすの背もたれに吊り下げていた。 ぼくは根
訪問入浴の女性スタッフや看護師さんたちから、「まつ毛が長いですねぇ」とうらやましがられ…
「ドン」という鈍い音が、四畳半を隔てたぼくの部屋まで聞こえた。 「またやりよったか」…
いつものように、日付が変わってから眠りについた。 トイレに一度、寝返りのために二度、泊…
先日、昼間からうとうとしていたら、ガラケーのショートメールの着信が鳴った。それだけで、…
わが家は、朝から大爆笑だった。 来週には、記録的な早さで大阪も梅雨に入るという情報か…
「思いこみコロナ」が引き金になり、一日のほとんどが天井を見つめる生活になり、一年以上が…
夕食を終えて何か一本書こうと思っていたら、一時間ほど居眠りしてしまった。 先週末、不十分ながらもぼくを「書くこと」へ駆りたてたテーマのひとつが一段落して、心に空白がうまれた。 noteへの投稿をスタートするとき、すこし勘違いして「ブログ開設にあたって」という一文を書いた。 内容は異なるかもしれないけれど、あらためて、なぜ自分を書き残そうとするのか、一段落を終えた高ぶりにまかせて考えた。 生まれつきの障害によって、日常的に自分以外の人にゆだねなければならない時間の重