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真面目な選手ほど「疲れたら休む」という当たり前のことができない
鍛えるのか?休むのか?
力が弱い、筋肉を硬く固められないなど、筋力不足を感じた場合、筋肉を鍛えて筋力アップを目指します。
しかし、筋力不足が起こるのには大きく分けると2種類の原因が考えられます。
1,筋肉の量が少なくて筋出力が低い場合
2,本当は筋力はあるのだけれど筋肉の疲労などで、筋出力が低くなくなってしまっている場合
筋肉の量が少なくて筋出力が出ない場合は、腕や脚であれば細くて締まりが無い感じがします。同じ細いといってもマラソンなどの持久系の種目では細いのですが、しっかり筋肉がしまっている感覚があので細いけれどマッチョです。
筋肉が疲労してしまってい筋出力が低い場合というのは、ウエイトトレーニングでも最初は50キロ持ち上げられたものでも、回数を重ねれば筋肉が疲れてきて50キロは持ち上げられなくなる。この筋肉が疲労している状態が、慢性的に起こっています。
選手本人としたら、どちらの場合でも筋トレで対策しようとします。
*筋肉量が足りない→筋トレ
*最初は力を出せるのに、すぐにバテて力が落ちてしまう(筋持久力が足りない?)→筋トレ
と、どちらの場合も筋トレをして対処しようとします。
同じ筋力不足でも対処方法は真逆
筋肉は基本的には縮んでいるときに力を発揮します。なので縮める筋肉ほど力を出せるということになります。
筋肉の量が少ない場合は、縮むための筋肉の量自体が少ない状態です。
100キロを持ち上げられる選手が50キロの重さを持ち上げるのと、60キロを持ち上げるのが精一杯の選手が、50キロを持ち上げるのでは、体への負担が違います。
筋力は筋肉太さが太いほど大きくなるので、筋トレで筋肉の量を増やすと筋力は上がります。
逆に、筋肉が疲労している場合は、縮むための筋肉はあるでのですが、縮むことができない状態です。
筋肉は疲れてくると短く縮んで硬くなります。疲れた筋肉はそれ以上縮むことはできません。疲れている筋肉を鍛えるように追い込んだなら、その筋肉は余計に疲労してしまいます。筋肉の疲労を回復させると筋力は上がります。手軽にできるストレッチが有効です。
よく縮むためには、縮み代が必要です。縮んでいる輪ゴムはそれ以上は縮みませんが、引っ張って伸ばしてあげると縮むことができます。よく伸びる筋肉はよく縮むものです。
真面目な選手ほど逆の対応をしてしまう
「疲れると筋力は低下する」文字にすると当たり前のことです。
でも、選手本人とすると、「腰が弱いから(筋力が低いから)腰が痛い、腰痛が改善しない」と思ったとしたら、必ずトレーニングをしようとします。真面目で努力家の選手ほどです。
私も腰痛で苦しんでいた時は、練習後に自主トレで懸垂と背筋の筋トレをやっていました。間違えた方向の努力をしていたのです。