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腹式呼吸ができない理由「間違えたボディーマップ」

ボディーマップとは

ボディーマップというのは、頭の中にある体の地図のことです。
正しいボディーマップを持っていると簡単だと思います。
*鼻の頭に小指の指先で触れてください。
*左の耳たぶを右手の親指と薬指でつまんでください。

横隔膜はどう動く?

横隔膜は肋骨の一番下にぐるっと囲まれるようにドーム型をしています。クラゲのような形です。

腹式呼吸をしたときは、息を吸う時は下に向かって平になり、吐く時はまたドーム型に戻ります。そのため吸った時はお腹が膨らみ、吐いた時はお腹は凹みます。

吸ったときにお腹が凹んで、吐いた時にお腹が膨らむと間違えたボディーマップを持っている人がいます。

このお腹の動きは腹式呼吸と胸式呼吸では逆になります。そのため逆の動き方をするボディーマップを持っていると、腹式呼吸ではなく胸式呼吸になってしまいます。

実際にやってみると・・・
お腹を凹ませながら息を吸い込むと胸がよく動きます。またお腹を膨らませながら吐くとやはり胸がよく動きます。

また正しいボディーマップでは、息を吐くとウエストが締り、身長を測るときのように上下に引っ張られるように体が伸びます。
吸う時はその逆で、ウエスト全体が膨らんで体全体が縮みます。

「この動きは逆じゃないの!」と思う人も多いと思います。私も以前はそう思っていました。しかし、太いものを細くすると長さは長くなり、逆に細いものを太くすると長さは縮みます。

粘土遊びを思いだしてみてください。粘土を紐状に伸ばすと径は細くなります。ウエストも同じで息を吐くと巾着の口が締まるようにウエストがキュッと細くなります。細くなればお腹は長くなります。逆に吸う時は、横隔膜に内臓が押されてウエストが太くなります。そのため長さは短くなります。

ラジオ体操に原因がある?

このボディーマップの間違いは、子供の頃におこなったラジオ体操が関わっていると考えています。

深呼吸をする種目では、必ず腕の大きな動きがともなっています。そうすると呼吸は胸式になりやすくなります。また大きく背伸びをするようにして吸うと自然と胸式呼吸になります。

呼吸のボディーマップが正されると、息を吸うのも吐くのも楽におこなえるようになります。胴体の動きを大げさにしながら横隔膜の動きをイメージして腹式呼吸の練習をやるようにしてみてください。



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