脱力するために筋トレをする
スポーツをしていると、「余計な力を抜く」という意味でコーチから色々な表現で指示されます。
*脱力
*リラックス
*肩の力を抜く
余計な力を抜くためのアドバイスとして
*息を吐く
*握りしめない
*肩を下げる
*笑顔を作る
・・・など、こんな方法を試してみるように言われます。
しかし、選手本人としては、どう努力をしも力が抜けないということがあります。
肩が上がらないように、逆に肩を下げるための筋肉を余計に緊張させてしまうなどという場合もあります。
力が抜けない理由は筋力不足かもしれない
力を抜こうとしても、そもそも持っている筋力が低いために、力を抜くことができないのかもしれません。
鉄棒には自分を支えるだけの握力が無ければぶら下がれません。
握力が弱い人がぶら下がるには、握りしめるのはもちろん、肘も肩も背中もお腹にも全身に力を入れます。奥歯を噛み締めてすごい表情になっているかもしれません。
足首を捻挫してもビッコを引きながらでも何とか歩くように、人はどこか弱い部分があったとしても、他の部分を使って弱い部分をカバーする機能が備わっています。
足の指を強く握り込むと、強く握りしめられるようになります。一見すると関係ないように見える部分かもしれませんが、握力の弱い人は競技中いつも足の指を握りしめているかもしれません。
10キロの重りを持ち上げるのに、最大で10キロ持ち上げる人と20キロ持ち上げられる人がいたとしたら、20キロの人は半分の力をだせば持ち上げることができるので余裕があります。しかし10キロの人は最大限の努力をする必要がありますので、上記の鉄棒にぶら下がるときのように全身に力を込める必要が出てきます。
筋力の低い選手に脱力をさせようとしても、無いものは減らすことができません。その場合、不足している筋力を高めるために筋トレが必要になります。
筋力がアップすれば、動作に余裕が持てます。結果的に脱力ができスキルのアップも期待ができるようになります。