歩くことは脳に良いことばかり
運動脳について
あらためてアンデシュ・ハンセン著「運動脳」について
著者はスウェーデンの精神科医
神経科学の論文を元に書いた本、すべての内容に科学的根拠であるエビテンスがある
薬やセラピーも使うが、医師として患者に運動を処方している
万人が理解できることを目指したと言うだけあって、科学と事実がたっぷり詰まっていて、知識がすんなり入ってくる読みやすい本。世界的ベストセラー
数回にわたって覚書き的に「運動脳」を紹介してきました。
結論としては
体を動かせば心と体が健康になり、脳の働きも良くなる
運動はウォーキングを最低20分おこなうのがよい
高い効果を望むなら、30分以上のランニングを週に3回(心拍数を上げることが目的)
身体を動かすことほど脳に影響するものはない
運動すると気分が爽快になる
集中力が増す
記憶力が増す
創造性が増す
ストレスに対する抵抗力が高まる
情報をすばやく処理できるようになる
脳トレは効果が期待できない
クロスワードパズル、記憶力トレーニング、脳トレなど
動かない生物に脳は無い、移動することが脳の元々の役割
植物は移動しないから脳は無い
筋トレよりも有酸素運動がよい
正しく呼吸し正しく歩く
ここからは僕の考えや感想です
不調の無い体でいるためには、「正しい呼吸」と「正しい歩行」ができることが最も大事だと考えています。
体を真っ直ぐに立て二本足て歩く(直立二足歩行)のは人間だけです。
土踏まず、背骨のS字カーブ、骨盤の形、筋肉の付き方など、体の作りも直立二足歩行に適した作りをしています。
そう考えると脳も直立二足歩行をするのに適した作りをしていて、歩くことで脳が活性化するのでは無いかと想像します。
そのため、歩くことで気分が良くなるし、アイデアも湧くし、ストレスも解消されるしという効果が得られるのだと思います。
歩くことは、生きること
人間以外の動物は、歩けないことイコール死に繋がります。
歩けない(移動できない)と
食べ物を得られない
敵から逃げることができない
パートナーに出会えない(子孫を残せない)
有酸素運動と最低限の筋力トレーニングを満たす運動が「正しく歩くこと」
正しい呼吸=生きものとしての最低限の運動
=有酸素運動正しい呼吸ができないと、自律神経の乱れ、酸素不足などで生きていくうえでの不調が出る
正しい歩行=人間らしくいるための最低限の運動
=筋力トレーニング直立二足歩行ができないと、腰痛、肩こり、膝の痛みなどの人間らしく生活することに関係する不調が出る
(体に痛みがあると、”かばう動作”がおこなわれ、必ず筋力低下が現れ、姿勢や歩き方に変化が出てきます。)歩くことは片足立ちの連続。最低限バランスよく片足立ちできる筋力バランス力が必要
僕のおすすめ書籍
以前読んだ「脳を鍛えるには運動しかない」「ボーン・トゥ・ラン」なども、今回読んだ「運動脳」と同じくらい面白かったし勉強になった書籍です。気が向いたら読んでみてください。