腰痛改善のゴールは?
本当のゴールを知るということ
腰痛を何とかして欲しいと患者さんは来院します。
このときの希望は痛みを取りたいことです。
でも本当のゴールは患者さん本人も気づいていないことが多いものです。
問診票で確認することー1
はじめて来院される患者さんには、必ず問診票を記入いただいています。
一言で腰痛といっても、人それぞれ痛む場所も痛み方も違います。
痛めた経緯も違うし、肩こりや膝の痛みも一緒に持っていれば、それが原因となって腰痛につながっていることも考えられます。
敵を倒すには敵を知る必要があるのです。
問診票によって、事前に敵を知ることができれば、後出しジャンケンのように、効果的に的確に敵を鎮圧することができます。
問診票で確認することー2
私の整体院の問診票には「今の症状をどうしたいですか?」という項目があり、「とりあえず今の辛さを無くしてほしい」と「根本的に痛みのでない体にしていきたい」の2項目を選んでいただくようにしています。
患者さんの希望を聞いて、イメージしているゴールを共有したいからです。
整体院は痛みや辛さを改善するという病院的な側面もありますがサービス業です。サービスに満足してもらってお金を頂いているので、患者さんの希望を聞くことが大事だからです。
ただ、ここで患者さんの言葉を鵜呑みにしてはいけないと考えています。
「とりあえず今の辛さを無くしてほしい」、「根本的に痛みのでない体にしていきたい」を選んだ理由を聞くようにしています。
とりあえず今の辛さを無くしてほしいを選んだ患者さんであれば・・・
心の底では根本から改善したいと思っているけれど、長年腰痛に苦しんでいて、良いと言われる病院や整体院などに何件も行って、結局どこでも良くならなかった。という経験をしていて腰痛の根本的な改善を諦めてしまっているかもしれません。
スポーツの試合が数日後に控えているなど、待ったなしの状況で長期的なことよりも、まずは目の前の状況に集中するために動けない状況をなんとかしたいのかもしれません。
根本的に治していきたい気持ちはあっても、そのためのお金や時間をひねり出すことができないかもしれません。
根本的に痛みの出ない体にしたいを選んだ患者さんにも話を聞きます。
何で根本的に治していきたいのか?
やりたいことがあっても腰が痛くなるかもと思うと躊躇してしまったり、やること為すことすべてが、腰痛が中心になっていることに嫌気がさしている
仕事で迷惑をかけ続けていることに気が引ける
仕事で重いものを持つ作業があるときなど、周りから腫れ物を触るように扱われるのが嫌だ
子供を抱っこしてあげられない
人それぞれ、痛みを取ったその先に本当のゴールがあります。
腰痛を改善したい本当のゴールは?
とりあえず今の辛さを取りたい人の中には、本当のゴールに気づいていない患者さんもいます。むしろ気づいていない人の方が多いかもしれません。
ゴールが見えていないと、ダイエットであれば水分をカットして体重だけ減らすようなことをするようになってしまいます。
あなたが腰痛を改善したい本当のゴールは何ですか?
腰痛を根本から改善するのは、それなりの時間や努力が必要になります。
落ちてしまった筋力や柔軟性をさせるには筋トレが必要になります。
腰に負担がかかる動作を改善していくには、スポーツと同じで動きを脳に覚え込ませるように素振りをしたり、自転車に乗る練習のように何度もチャレンジすることも必要になります。
何年も悩んだ腰痛が、一回の施術で完治するなんて夢のようなことはありません。
ゴールへの思いがはっきりすると、人は頑張ることができるようになります。また一人だと諦めてしまうようなことでも、並走してくれる人がいるとモチベーションを保つことができるようになります。
私自身も腰痛で苦しんだ経験があります。
腰痛改善にはゴールを意識することが大切なことを身をもって体験しています。
あなたが腰痛を改善したい理由は何ですか?
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