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Note,Sleep,Wake,Nothing But You

今年は映画をあまり見ていない
映画は舞台芸術より総合的に優れているし(舞台芸術特有の良さは認めているけど、自分は映画にこそ心打たれる作品は多かった)、写真に対してはかなりの要素で顕著な優位を持っている
映画は優れた表現にも関わらず今年は距離がある
年に十本以上見ている状態も全然いいけど本来そんなに沢山見ない方が自然な気がする
映画の隔離と没入具合はかなり特殊だし自然な生活とは結びつきにくいものにみえる

では映画を見ずに活動的に過ごしているかと言うと全然そんなことはなくて特に人にも会っていない
代わりに本をいつもよりちゃんと読んでいる
買って結局読めていない本をなるべく減らすだけでなく繰り返し読むようにしている
魔本と同じで時間が経ったり自分の状態が変わることで本の読めなかったところが読めるようになるのを実感している
やはり本はYouTubeとかと違ってちゃんとした大人が沢山関わって生まれ、有料で消費されることが前提の成果物だからどうしても読めないもの(読むに値しないもの)は中々見ない
逆にそこの成り立ちや結果のあり方に自分の成果物が人に受け入れられなかったり見向きもされない原因も見えてくるし、世に出て認められているものとそうでないものの距離と限界が分かる
ウケが悪くても自己完結していても出力することが一番大事なんだ、という考えがあり確かに言わんとすることや重要性は分かるけどどこをゴールに置いても「価値のあるものを作り出す」ことに変わりない限り、その先にある自分以外の受け手との対話と結果はどこまでも追い求めないといけない
実現は難しいけど出力と外部との接続はもっと近くないといけない
その上で前段階としての出力すること自体はすごく大事だ

サブスクとか立ち読みを駆使してヒロアカを全部読んだ
面白かった
でもやっぱり日本語の言い回しがキモウザすぎて総合ギリ0点って感じだった
面白い作品は臨場感を持って毎週追うのが一番楽しめるはずだけど、結論それは不可能だし一気読みするしかなかった
事実第1話からリアタイで追っていたけど日本語がキモすぎて耐えられずリタイアした
本当に面白い作品だと思うけど、日本語言い回しの部分に関しては有料コンテンツとしての質に達していないぐらい気持ち悪くて粗悪だと思う 申し訳ないけど

※俺は具体的には昔文化祭でみんなの前でバンドする辺りで読むのを諦めた
この辺に関しては日本語云々より俺自身が高校中退していて読むに堪えなかった側面が大きいが

アニメで見たらマシかと思って確かに最初の方はマシで本来の面白さに集中できたんだけど段々日本語のおかしさが目立つようになって本当に本当に苦しくなってきた
佳境で話が面白くなる≒筆が乗れば乗るほど、言い回しが終わってくるのかなと仮説を立てた
※ヒロアカ語で言うと、『打ち立てた』ね
でもこの仮説も怪しくて第1話とか何の問題もなく楽しめていた初期を改めて読み返すと台詞回しのキモさは特になかった
初期は面白さも保っていたが、打ち切りを回避するためにある程度機械的に描いていた側面が大きく別に筆が乗っているほどでもなかっただけな気もする(もしくは編集が機能していたor編集が介入できる権限が十分大きかった)
あと初期は準備期間が多めにとれるからどうしても全期間通じて品質が高くなるのもあるけど、ちゃんと『備え』が十分なら別に内容日本語共に問題ないものになると確認できる
別にそこを厳密に追究はしないけど、やっぱり日本語が加速的にヘンになるポイントがあった
最終的にキャラがそれぞれ喋ってるというより、作者の喋り方で全員に声を充ててる感じになって全員一律で変な喋り方になって二度と治らなくなった
いやエンデヴァーとかまともに喋ってる奴は本当にまともなんだけど、Mr.コンプレスとか誰も興味なくて作者も没入できないようなキャラは原液を注入するしかないから喋り方が本当に終わってる
サムライ8は確かに超ヤバかったけど10年間この脳にダメージ与える言い回しで通してきたヒロアカも結構同じくらいかそれ以上にヤバくないか
継続すると段々そうでもなくなるのか
狂っているのは俺の方なのか

一回『中和』挟むか
ジャンプって基本ずっと暗黒期とされてるけど読んでる人の思い出補正とかがあって厳密には議論できないと思う
確かにスラムダンクとかの時期に比べると今は華がないのはすごく分かるけど、文化って世代を経るにつれてある程度技術やノウハウが洗練されていくから印象(華)≒そのまま面白さではなくて、近代に近づくにつれ目立たない漫画でも昔より全然水準高いなんてことはむしろ多い
打ち切り層は今も昔も臭いがヤバすぎるけど
利きチンポみたいに掲載時期・当時の評判を全部伏せてランダムで読ませてどれが面白かった?って順番付けさせたら結構近代の中堅以下の漫画の評価は意外と高めになると思う
個人的に磯辺ワートリ斉木楠雄火ノ丸相撲が中堅以上やってた時期は漫画水準と勢い的にかなり面白くて第何黄金期と言ってもいいぐらい毎週楽しかった
とはいえこの時期はヒロアカが盛り上がる時期(エンデヴァーとか死柄木に本格的にスポットが当たる辺り)とは被ってないけど
近年だと鬼滅呪術チョリソーマン性犯罪ージュ、そしてサムライ8が看板だった頃は文句なしで黄金期の面白さだったけど、軒並み引き伸ばし無しで普通に終わっていったのに加え未成年ージュが伝説の漫画に昇格してしまい現行の暗黒期に至る(普通にアウトな犯罪だったけど、常人の理解を超えた業を背負った男が日本一の雑誌で面白すぎる漫画を描いていた時期は歴史的にもかなり貴重だったと思う…………一線を超えた業を背負っている神漫画は実はジャンプにあまり現れなくて、歴史的にも他の雑誌に行っている気がする)

と思うとやっぱりヒロアカは暗黒期寄りのジャンプを満遍なく支えていた看板だったのか
ヒロアカが終わって30年ぐらい連載してる例の漫画を除くと、毎回回想の作戦会議で言い訳している漫画が看板になってるしそれも終盤だからそろそろガチの言い訳できない暗黒期が訪れそうで目が離せない
暗黒期が面白いというより戦後の更地の状態から脱暗黒期になるまでを見れるのはかなり楽しみだ
ギリワートリが週刊だった時期(あと無職で時間が無限にあったから新連載とか話が分かる漫画は全部追っていた)で鬼滅が誌面に現れた号は結構覚えてるんだけどやっぱり絵柄的に最初は打ち切りの臭いがしていた
でも少し目を離したら社会現象になっていて前後を知っていて傍から見るとこの一連の流れはかなり面白かったので、更地からの再生を目の当たりにできるのは純粋に楽しみかもしれない
一応ジャンプって日本一の雑誌だしこの情報氾濫時代から生まれたIGenの漫画モンスターの若者が数人流れ着くことも全然ありえるだろ
暗黒期とか言ったらコナンの雑誌とかずっと終わらない暗黒期って感じだし暗黒期終わらなくてコミックボンボンみたいに終わってもそれはそれで面白すぎると思う

ヒロアカの流れで冗長な比喩を好む大学生について今日も語るんだけど、結論冗長な比喩を好む大学生は読み書きとか文化が一切好きではない
ええ!?サブカル好きじゃないのかい!?読み書きとか文化に関心あるんじゃないのかい!?
ないよ
本当に伝えたいことがある奴は急ぐように本質を書き連ねる そういう文章は非常に読みやすい
あいつらは別に伝えたいことはない 語彙の自慢しかするつもりがない
語彙の自慢って量的だから簡単に力を誇示できて素晴らしいんだ
ホモソーシャルや単純指標競争で負けた奴はどこに逃げても同じルールで勝つまでいつまでも固執するしかない

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