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GOD NOTE

15すぎ頃に寄生獣とかピンポンの面白いとされる漫画のスタンダードを何となく大体読み切った感覚が生まれ、生粋のブックオフキッズだった俺は以降数年暗黒の日々を送るようになった
何年前かは出てこないけど当時確かに新興漫画の暗黒期だったというのも勿論大きい AKBしか流れてなかった音楽暗黒期に比べたらかなりマシではあったけど
いま完全にアスリートとしてピークが来ていてブックオフで面白い作品を嗅覚のみで掘り当てる力が戻ってきている
というか稲中とか佐々木倫子を読んでたブックオフがアツかった時代は自分の力というより周囲の見聞や集合知に大きく頼っていたところがあるので、今スタンダードを経て押しも押されぬ力を振るえるようになった(怖いか?)
世界で一番、ブックオフで誰よりも燃え上がった人間にのみ与えられ、赤を通り越し青く燃える恒星になぞらえられるあの称号を俺はまだ諦めていない

変わらず人生と生活は苦しい
基本的に昔の高校中退〜浪人のトップ苦痛時期がありその時に比べたら全部マシ全然どうにかなるの思考で乗り切っているが最近その基軸に疑問を投げかけている
レールから外れた時の苦しみより、社会人の今の果てない何か(よりマシな方豊かな方)を追う方が苦しい気がしてきた
これは思考に悪影響のリスクがあるので深堀したくないけど人生は止まらない

レールを外れた時常に重苦しさがありながらも明らかに楽しんでる瞬間(昼間から図書館ブックオフ行ったり夕方暗い部屋でプログレ聴いて自傷したり)があったりしたけど今良くも悪くも起伏は曖昧だし浮き上がりに乏しい
改めてレールに復帰みたいなこれさえクリアすればいいという地点がないしかなりクロな気がしてきた

寝る前にここに到達するのマズい!

いくつもの夜を越えたがこの果てない問いかけは何となく時間が解決し、いまトピックとしては結局ネットデトックスをするのが一番近道だと気付いた
いや気付いているものの甘えているので即始めないといけない
具体的には物理的にスマホの電源を切る

スマホに完全に頼っている機能を重要な順から列挙する
・起床アラーム→元々それ用の道具があるから買え
・大戸屋アプリ→こればかりはどうしようもない
・整体の予約→こればかりはどうしようもない
・サーフィン→図書館行け
・連絡→断て
・ジャーナル→紙買え

真木よう子は死の境を漂いながらもスマホを手放さなかった じゃあ俺は?
先端技術を大戸屋と整体の予約にしか利用できていないことが分かったのはそれはそれで問題だが解決しそう

買うもの
・アラーム
・紙(家にあるから済)
・シャンプー詰替え

道具は肉体の延長として文明を発展させたが、肉体の機能を奪いもした
何かが生まれる時何かが滅びるのは当然で、利便性という見えないものが生まれる時も共通している
俺ももちろん自分の不足を道具に求めていて、なるべく綺麗な形で道具に自分の不足を滅ぼしてくれるように向き合いたい
それはアイマスクがくれる完全な瞼だったりマウスピースがくれるいくら壊してもいい3列目の歯な訳だが、スマホは俺達に何をくれた?何を奪った?

↑9時間経ったけど目くじら立てる程でもなくなってきた
スマホは消費者側(ザコ)の側に立つと奪われまくるだけのシステムだけど勝ってる側に立てば楽にむしり取れる便利ツールで間違いない
楽にアクセスできるというのは両者に等しい利益ではあるけど俺は正直ここまで楽になると最早つまらないと感じる 楽と面白さはトレードオフでこのつまらなさはちょっと耐えられない
俺が少なからずスマホ自体にキレてるのはまだまだ消費者側ということなんだけど俺はもう楽というポイントに便乗する気はない
だからデトックスする キリストと同じで構造の外で王になる

今日は全員論破するけど(悪いけどスマホの話まだ終わってねえから)上に書いた項目でサーフィンをさらっと流したことを疑問に持たなかったか?お前は中々鋭い様だが今からそれについて話す
サーフィンはスマホが与える刺激筆頭だけどこの刺激ってなんの刺激だ?ざっくりしててほんまごめんやけどここにない情報ってのが言えるね 少なくとも
ここにある情報っていうのは例えば自分の考えだろう
俺のnoteが超面白いのはもう間違いないが俺自身はこのnoteをこの世で一番つまらない気持ちで読んでいる いや一番つまらなく読むしかない だってここにあるのは自分の考えで既に知っているからここにない情報刺激として味わいようがない
逆にどんなつまらん他人noteでもここにない情報だから俺達は刺激として味わえる 不味さは時として美味さより強い刺激になるだろう
共感も最終的にここにある情報を確かめるの というか共感はそれこそ離乳食と同じで位置エネルギーが少ない分体験全体で良くも悪くも咀嚼が少なくて済む
食べられないものを無理に呑み込もうとして吐き出すのは辛いし身体に無駄な負担をかけるけど、なるべく咀嚼を避けて太ろうとするのはもっと不毛じゃないか?
優れた料理を作るもの(ここでは狙って優れた料理を作る能力を目指す。確かに偶然が偶然を呼び意図を大きく超えた料理が生まれること自体は非常に好ましいが、ここで俺は知性と再現性に着目するためにこういうノイズは例外とする)はものの良し悪しを量る優れた舌が必要だし、着実な咀嚼の積み重ねが舌・腕・脳を生み出すだろう
スマホで情報を読んでいたがやはり本の面白さには勝てない スマホの情報は軽すぎる
さらに悲しいことにスマホから出てくる離乳食みたいな薄い情報は脳にあまりに手軽に沢山詰まりやすすぎる
そしてあまりに手軽に脳から無くなってしまう

本から得られる重みのある情報は咀嚼を強いるから短期的には辛いこともあるかもしれんが、長期的に本を読み続ける習慣があれば苦じゃなくなる
スマホで簡易に情報を得られるのは本当に素晴らしいけど、デザインとして元々長期でやることではない

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