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オーディオとレコードの思い出話1

昨日は前々から午後は休む予定だったのですが、年内で消滅する有休が余っている(もう、がんばっても使い果たせない)ので朝から休みにしました。といっても午後の用事が会社から15分以内の場所なので、結局同じ方向に行くので気分転換的にはいまひとつ。方向途中駅にあるginger.tokyoさんでお茶してから向かったのですが、少しジュリー(沢田研二さん)のレコードを購入しました。

沢田研二さんは姉が好きだったので、「勝手にしやがれ」がレコ大獲得の1977年あたりから1980年代前半までは一緒に聴いていました。その前のシングルはデビュー曲「君をのせて」以外は国内チャートでも上位だったからリアルタイムで知っています。デビュー曲を知らないのは、ザ・タイガース解散後からソロデビューまでのいきさつを実はよく知らないからです。年齢的にそこまでグループサウンズには興味がなかったので、気づいたら「許されない愛」をテレビで聴いたという感じでした。ザ・タイガースの解散後にPYG(ピッグ)というザ・タイガース、ザ・テンプターズ、ザ・スパイダースのメンバーが集結したスーパーバンドを組んでいたのも後で知った話です。

先日のnoteオフ会で沢田研二さんつながりでPYGの話が出ました。何故に私が知っていたかといえば「帰ってきたウルトラマン」第34話「許されざるいのち」劇中で「花・太陽・雨」が使用されているからです。この話のリアルタイムの放送日は1971年11月26日、PYGのシングルリリースが1971年4月10日なので、当時たぶんこの曲を聴いたことはあったけれども誰の曲か認識していませんでした。後日、だいぶ大きくなってから(笑)再放送を見た時に、この声ジュリーじゃない?と気づいたのです。
帰ってきたウルトラマンを単なる怪獣が出てくる特撮ドラマと侮る勿れ。ストーリーも性あり、当時の社会問題にも触れている、むしろ今の大人のほうが楽しめるドラマです。意外と特撮系には昔からカッコイイ方々が出ているのですが、コレもその1つだったと思いますよ。時代が変わり、コンプライアンスにうるさい今は差別用語がすごくてピーピー鳴ってるかもしれないけれど。「許されざるいのち」の前週に放送された「怪獣使いと少年」は問題作として特に有名です。

こんな本も持っている・・・

あ、横道に逸れた(笑)ジュリーの話。沢田研二さんは以前ポリドールレコードでしたが、シングル「サムライ」からしばらくレコードレーベルが豪華になっていたのをご存じですか。昨日購入した3枚「白い部屋」(1975年)「サムライ」(1978年)「ロンリー・ウルフ」(1979年)を並べてみるとこんな感じです。開始が「サムライ」なのはその前後のレコードが家にあったからわかるのですが、終了時期がわかりません。1979年には変わっているので、恐らく1年くらいの短期間だったのかも。

そしてマスターがタイガースのレコードをごっそり出してきてくれて、「銀河のロマンス/花の首飾り」のレコードが入っているビニール袋が面白いんですよと見せてくれたのです。そこには当時の発売元、日本グラモフォンがキャンペーンでもしていたのでしょう「世界10大グループサウンズ プレゼントセール」の印刷がありました。当然「世界10大グループサウンズ」って誰たちのこと?と言う話になりました。世界だから日本だけでないだろうし、このキャンペーンが1968年に行われたものだったので、その頃活躍していた世界の有名ロックバンドのことなのでは?という意見にはなったのですが誰だと思います?

このキャンペーンをキーワードにググってみたのですが、キャンペーンの応募券が付いているシングルの写真がいくつか出てきたものの、「ザ・タイガース」「ザ・フー」くらいしか見つからず。このキャンペーン自体も今となっては謎です。日本グラモフォンがリリースした10大グループサウンズのレコードが対象なのか、誰かが決めた世界10大グループサウンズの何かをプレゼントするキャンペーンなのか、さっぱりわからない。(あ、日本グラモフォンは後のポリドールです。)

それから、今回購入したジュリーのレコードがラインナップの中ではわりと安めのレコードばかりになってしまい(価格で選んだわけではない)、レコードの値段に話が移りました。自分が知ってるシングルレコードの販売価格は多分400円台だった気がするのですが、それよりもっと古いレコードを持ってきてくださって、それが日本ビクターのレコード部門時代のレコード袋だったときに家に日本ビクターのオーディオがあった話をしたのです。昨日は話していない内容をちょっと足してご紹介します。

実家にあったオーディオシステムがCD-4というビクターの4チャンネルステレオ。フロントスピーカー2個、リアスピーカー2個で4つのスピーカーから音が出せるオーディオセットで、新し物好きの父親が独断で購入したものでした。(展示即売会みたいなのに連れられて家族で足を運んだ記憶はあるのですが、まさか購入手続きをしていたなんて、でした。)日本ビクターのウィキペディアの年表にも載っている商品なので、4chオーディオの先駆けとなった物と思われ多分かなり高額。スピーカーも大きくてかなり場所を取りました。家にはそぐわない物だったはずですが欲しくなっちゃったんでしょうね。ま、それで子供達は好きな音楽を聴けてうれしかったのですが、ある日問題がおきました。

百恵ちゃんの「横須賀ストーリー」のレコードを再生したときにノイズが発生したのです。レコード再生でいままでそんなことが起きたことはなく、最初はレコードのせいだと思って、購入したばかりだったので取り替えてもらいました。しかし交換したレコードも同じ。こりゃレコードじゃなくてオーディオ機器のほうに原因があったかということになり、でもこのレコード以外ではノイズは起きなかったので不思議に思っていました。

しかしある日この問題は解決します。CD-4のステレオは4chモードと2chモードがあり、リアスピーカーから音を出さないようにもできるのですが、普段は4chで聴いていました。たまたま何を間違えたか2chモードのスイッチがオンになってしまった時、百恵ちゃんのレコードのノイズが消えたんです。えっ、これって4chで聴いていたから?

ノイズが出たのは最後のシンバルのところだったと思います。それが4ch用のシステムではうまく処理できなかったのですかね。世に出ているほとんどのレコードの音源はライト・レフトの2ch。後ろのスピーカーから聞こえるのは、おそらくフロントの2chと同じ音。そして時にはこんな再生エラー(じゃないんだろうけど)も出る。あえて4chで聴く必要はない、そんな解決方法でそれ以降このようなノイズで悩まされることはなくなり、リアスピーカーはほぼ使用されなくなりました。

ステレオ付属のレコードプレーヤー(当時は一体型です)の針は特殊針で4ch用でした。購入からしばらく経ったある日、針は摩耗するので定期的に交換するものと知りました。このステレオの正しい4chモードの利用方法は、4chで録音された音源を、4ch用の針を使って再生することです。どうする?って話になったのですが、4ch用の針は高いしそんじょそこらに売ってない、そして4ch用の音源は家には試聴用レコードしかない。だったら安い2ch用でいいのではないかとの結論に達し、4ch用の針ではなくなっていました。間違って4chで聴いてもほとんどこのような不具合は起きなかったのですが、4chって結局ウチには必要なかったんじゃないのかな、父親。ほぼ子供たちが占領してしまい、自分はほとんど使わなかったですからね。

家にあったのがビクターの音響システムで、レコードも岩崎宏美さんやピンク・レディーのレコードが多数あって、ビクターは私には非常に馴染んだ愛着のあるブランドだったのです。それがきっかけで一時的にこの企業内で働いていたこともあるのですが、勤務しているときに購入したのはCDプレーヤーとAVテレビくらい。実は結構、他のブランドの機器を持っていました。
特に顕著なのはポータルブルプレーヤー。いわゆるウォークマン。ウォークマンはSONYの製品の商標で、ポータブルオーディオプレーヤーの総称ではないのですが、自分が持っているのはほぼほぼウォークマンだったのです。
次はその辺の話をしようと思います。


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