趣味は読書と言ってみたい。
noteの作品を読むようになって、自分の好きなものの共通点が分かってきたような気がする。
最近私がいいなと思う作品は、とにかく心情表現の解像度が高い。私が言いたくても言えなかったフワッとした想いが全て並べられているような、むしろそう思っていたことに読んで初めて気がついたような、そんな感覚になった時、思わずいいねを押してしまう。読者に語りかけるというよりも、作者のひとりごとを盗み聞きしているような、心の中を覗いているような気持ちになるのがたまらない。そういった作品からは、「これを伝えたい!」という想いが、いい意味であまり伝わってこないように思う。その自由さとゆるやかさが、とても心地いい。
一方、私が文章を書くときには「伝えたい」という気持ちが先走ってしまい、どうしても熱がこもってしまう。「鼻息が荒くなる」と言った方が適切かもしれない。なんだか恩着せがましくなってしまっていないだろうか、無意識に「こう感じてほしい」「これを伝えたい」という圧をかけてしまっていないだろうか、と心配になる。
素敵な作品を読めば読むほど、あーもっとたくさん本を読んでおけばよかったな、とつくづく思う。本を読むことは嫌いではなかったけれど、好きでもなかった。趣味が読書だなんて口が裂けても言えない学生時代を送ってきた。たくさん本を読んでいれば、今頃芦田愛菜ちゃんのように、心に響く言葉を届けられる大人になっていたに違いない。(私の方が年上だけど。)
今日から10月。読書の秋。思い立ったが吉日。残りの人生で今日が一番若い。ということで、私もこれから読書家への道を踏み出してみようと思います。(最近読んだ「傲慢と善良」とても良かったです。真面目に生きてきた私にはグサッと刺さりました。)
あなたはどんな本を読みますか。
おすすめがあれば、ぜひ教えてください。