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“花咲く和紙” - シードペーパーが新しくなりました

ワランスのNatural dye Collectionについている丸いタグは、「シードペーパー」という再生紙を使っています。

シードペーパーは、紙ゴミとなった古紙を再生し、さまざまなお花の種を漉き込んだ環境にやさしいリサイクルペーパーです。
ハンドメイドで作られる風合い豊かなこの紙は、ひと晩水につけて土に埋めると、数日で発芽し、やがてお花を咲かせます。
紙の部分は徐々に分解され、数ヶ月で土に還ります。

この度、シードペーパーが新しく日本製の「花咲く和紙」に変わりました。

花咲く和紙

新たに採用した「花咲く和紙」は、山梨県見延町の400年つづく“和紙”のものづくり技術と、種子をすきこんだ再生紙“シードペーパー”のアイデアが出会って生まれました。

原料はもちろん古紙100%ですが、
今回は、SOUP Inc.さんで推進されている「捨てる紙を使える紙に」古紙循環プロジェクトに参加し、社内で出た古紙をアップサイクルしていただきました!

回収していただいたのは、主にコピー用紙や不要になったカタログなど。
分別→シュレッド→再生パルプ→種を入れて紙漉き、シードペーパーに!


社内から出る廃棄する紙が、
和紙の手すき技術を取り入れ丁寧に再生されて、なめらかな風合いの日本製シードペーパーに生まれ変わりました。

紙として役割を終えても、その先も植物を育て、土に還すことで大きな資源の循環を実現します。


花の種類

すき込んであるタネは3種類。

・カモミール
・ラベンダー
・忘れな草

暮らしにささやかな彩をくれる、馴染みのあるお花たちです。
(Non GMO、非消毒種子を使用しています)


シードペーパーの育て方

3種類のお花の種が漉き込まれたシードぺーパーは春蒔き(4~5月)秋蒔き(9~11月)が可能です。ベランダや部屋の中でスタートできます。
種はランダムに漉き込まれているので、どのお花が咲くか楽しみにしながらぜひ育ててみてください。

シードぺーパーの育て方はとっても簡単な3ステップです。

1. 一晩、水にひたし、種に水分を含ませます
2.5〜10mmほど土に埋め、上から軽く押さえます。
3. 乾かさないように水やりをすると、5〜10日ほどで発芽します。

シードペーパーの育て方手順

1. 3〜5号鉢を用意します。プランターの場合は、基本的に植え替えは行い ません。
土はできるだけ目の細かいもので、種まき用土、培養土など、あらかじめ生長に必要な栄養が混合されているものがよいでしょう。

2. 春・秋の20℃前後になったら、ひと晩水にひたしたシードペーパーを、十分に湿らせた土に5mm〜10mmほど埋め、軽く手で押さえます。
最後に鉢全体にもう一度お水をあげましょう。

3. 発芽まではシードペーパーを乾燥させないよう、目のとどくところに置いておきます。
シードペーパーも土も常に濡れているように、上から新聞をかけたり、ラップをすると乾燥が防げます。

4. 発芽までは、タッパーなどにコットンを敷き、水をひたひたにしてシードペーパーを置き、上からフタをするのもおすすめです。
その場合は、芽がでて1cmほどで鉢に埋めます。

5. 発芽したら、たっぷりと日光に当て、水はけのよい状態に保ちます。適宜水をあげましょう。
シードペーパーは観賞用です。発芽・生長は個々の環境によって結果が異なりますので、ご了承ください。

https://seedpaper.jp/howto/

例えば冬に蒔いて発芽しなくても、あたたかくなった頃にひょっこり芽を出すこともあります。
植物のタイミングを見守りながら、自然との繋がりを楽しんでください。


「花咲く和紙」の背景

古紙100%を原料とし、「再生紙と花の種」「芽が出て花が咲き、土に還る」というコンセプトのシードペーパーは、いまSDGsと持続可能な社会の実現を追求する世界の人々にサステナブルなプロダクツとして広がっています。

地方の歴史あるものづくり企業とともに、障がいのある人たちが働く福祉作業所と連携した「花咲く和紙」は、SDGsの8、12を推進することにもつながっています。


自然との調和を感じ、毎日を心地よく過ごしたい。
つくる人・素材・自然と手を取り、よりよい未来を想像して、環境にも人にもやさしいものづくりをしたい。
そんな思いを込めて。


花咲く和紙のシードペーパーは、22aw collectionからスタートです。
お楽しみにくださいませ🌿


シードペーパーとの出逢いから採用までのストーリーはこちらをご覧ください。

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