【運動FX USD/JPY】「どこまで買い下がれるか」シミュレーションをしてみた
前回の記事「【運動FX】投資で勝つ人と負ける人の違いは?下げ局面ですることが真逆説」でお伝えした通り、下げている局面で勝てる人とそうでない人は真逆の選択をするという傾向があることはお分かり頂けたかと思います。
そこで、今回は「買い下がる」ということについてフォーカスしてお話しようと思います。
2024年夏のドル/円の動き
ドル・円でお伝えすると1ドル150円だったのが149円、148円と円高方向に動いて行って、どんどん円高が進む。
丁度、2024年夏、7月から9月くらいにかけての実際の動きになります。160円にも届いたドル・円相場があっという間に140円に到達、どこまで円高になるのか??
ドルを持っている人は全部今のうちに円に替えた方がいい、しまいには130円になるのでは??など少し円高に動くと世間やネットニュース、テレビは右往左往してその流れに乗ろうとする内容ばかり。
はっきり言って「くだらん」内容ばかり。
だって、先のことは誰にもわからないのです。どんな経済アナリストだろうが大学教授だろうが、同じです。
大事なのは「淡々と買い下がる」ことだけ。
現時点のドル・円相場にいつかは戻ると思う人は記事内容を参考にして下さい。生涯戻ることは二度とないと思う人は見ないで下さい。
前回の記事「【運動FX】投資で勝つ人と負ける人の違いは?下げ局面ですることが真逆説」も無料なので気になる人はどうぞ。
140円から130円に下がると想定して買い下がりシミュレーション
上記の通り、ドル・円が今140円と仮定して130円に下がると想定してみます。淡々と買い下がるのにもいくつか条件があるので、以下の3つの買い下がる方法でそれぞれシミュレーションをしてみましょう。シミュレーションを分かりやすくするため、1枚購入に必要な資金は固定で5万円で計算します。
1円下がったら1枚(1000Lot)購入
1円下がったら1枚プラスして(1000Lotの次は2000Lot、その次は3000Lot)購入
1円下がったら倍・倍で(1000Lotの次は2000Lot、その次は4000Lot)購入
ケース①「1円下がったら1枚購入」
こちらは一番安定の方法で資金も一番かからずに買い下がる方法の1つです。
140円 0枚(合計0枚)
139円 1枚(合計1枚)必要資金5万円
138円 1枚(合計2枚)必要資金10万円
137円 1枚(合計3枚)必要資金15万円
136円 1枚(合計4枚)必要資金20万円
135円 1枚(合計5枚)必要資金25万円
134円 1枚(合計6枚)必要資金30万円
133円 1枚(合計7枚)必要資金35万円
132円 1枚(合計8枚)必要資金40万円
131円 1枚(合計9枚)必要資金45万円
130円 1枚(合計10枚)必要資金50万円
計10枚 平均約定単価134.5円
少し資金に余裕がある人は1円刻みでなく、0.5円刻みにしてもよいでしょう。
ケース②「1円下がったらプラス1枚購入」
もっと買い下がるメリットを増やしたい、リスクをかけても平均約定価格を下げたい、価格が戻った時の利益を増やしたい人は前回買った枚数よりも1枚多く買う方法があります。
140円 0枚(合計0枚)
139円 1枚(合計1枚)必要資金5万円
138円 2枚(合計3枚)必要資金15万円
137円 3枚(合計6枚)必要資金30万円
136円 4枚(合計10枚)必要資金50万円
135円 5枚(合計15枚)必要資金75万円
134円 6枚(合計21枚)必要資金105万円
133円 7枚(合計28枚)必要資金140万円
132円 8枚(合計36枚)必要資金180万円
131円 9枚(合計45枚)必要資金225万円
130円 10枚(合計55枚)必要資金275万円
計55枚 平均約定単価133.0円
まあまあの資金が必要になるので、ある程度資金に余裕のある人向けです。無理は禁物ですが、価格が戻った時の利益はでかい。
ケース③「1円下がった倍・倍で購入」
こちらが最後にご紹介する利益爆上げの方法。ですがリスクも高いので注意。たまたま今回は130円まで下がる想定ですが、もっと下がる可能性もあるからです。
140円 0枚(合計0枚)
139円 1枚(合計1枚)必要資金5万円
138円 2枚(合計3枚)必要資金15万円
137円 4枚(合計7枚)必要資金35万円
136円 8枚(合計15枚)必要資金75万円
135円 16枚(合計31枚)必要資金155万円
134円 32枚(合計63枚)必要資金315万円
133円 64枚(合計127枚)必要資金635万円
132円 128枚(合計255枚)必要資金1275万円
131円 256枚(合計511枚)必要資金2555万円
130円 512枚(合計1023枚)必要資金5115万円
計1023枚 平均約定単価131.0円
トータル5000万、そのくらい余裕で調達出来るという方はやってみてもいいでしょう。(←自己責任で頼みます。)
140円に戻った時の利益シミュレーション
それぞれ3つのケースで140円にドル・円相場が戻った時に得られる利益を計算してみましょう。
ケース①資金50万円/計10枚/平均約定単価134.5円
140-134.5=5.5円
5.5円×1000Lot×10枚=55,000円(5万5千円)
ケース②資金275万円/計55枚/平均約定単価133.0円
141-133=8.0円
8.0×1000Lot×55枚=440,000円(44万円)
ケース③資金5115万円/計1023枚/平均約定単価131.0円
141円-131円=10円
10×1000Lot×1023枚=10,230,000円(1,023万円)
あくまで140円から130円に買い下がり、140円に戻ったという想定のお話です。仮定の話、机上の空論です。
投資は自己責任で(笑)!!
レバレッジには注意
FXを長くしている人はすでにお分かりかと思いますが、念のため初心者の方向けに改めてお伝えしておきます。
レバレッジには注意。どのFX会社を使ってもレバレッジはいつも頭に入れておく必要があります。
基本わたしの場合レバレッジは3倍前後でどのFX講座も取引していますが、高め(少し攻めた)設定で5~10倍でおさめるようにしています。
3倍未満だと、まあまあ安心の領域
3~10倍未満だと、若干攻めているかなレベル
10倍を超えると心の中のどこかでアラートが鳴っている感じ
15倍を超えると平静ではいられない、いつもそわそわ感が否めない感じ
20倍を超えるとロスカットの通知がいつ来るか不安、資金調達が最優先
そんな風なテンションでやってるので、10倍は越さないことをお勧めします。(10倍だったとしてもロスカットの危険がゼロではないことをご理解下さい。投資はすべて自己責任です。)
資金の移動には時間がかかる場合もある(経験談)
FX口座から別のFX口座に資金を移動する場合も、銀行口座経由になります。
AというFX口座がレバレッジ15倍になってしまった。
BというFX口座のレバレッジが2倍だからBからAに資金を移せばいい
そんな風に思って実行しようとしても、即明日には出来ないかもしれません。BのFX口座からの出金、その後自分の銀行口座に入金を確認。次に銀行口座からAのFX口座に出金、A口座の入金確認が済んでやっと資金が反映され、レバレッジが下がる流れです。
急にドルが下落してレバレッジが急騰!!やばいレバレッジが20倍を超した!!
「ロスカット回避しないとヤバいヤバいヤバい~~~~~っ!!」
となった時に考えても焦るばかりで銀行やFX口座の資金移動は急ぎでやってくれ~と言っても聞いてくれません。
そんな思いをしないためにも、ある程度想定をしておいて、資金移動に何日かかるかは把握しておくことをおすすめします。FX口座間の移動じゃなくても、銀行からFX口座への資金移動も同様です。
レバレッジが急騰して資金を補充出来ないときの対処法(体験談)
ポジションの一部を決済してレバレッジを下げるほかありません(体験談)。
損失が出るので、そんなことしたくないのはやまやまです!
そうです、ポジションを決済すればするほどマイナスが膨らむという地獄。
それでも、ロスカットを食らうよりはマシという地獄。
経験値を上げることが出来たと言って自分を慰める材料にすれば、そんな地獄を経験する意味もあるかもしれませんが、経験しなくていいならあなたには経験しないで頂きたい。その為にはレバレッジをいつでも下げた状態で取引を継続することに尽きます。
継続して買い下がるには、それだけの資金力が必要というお話でした。
金のあるところに金は集まる(残念。)
庶民派のわたしとしては、残念な結論です。
金のある所に金は集まる。
今回の買い下がるという行為も資金がなければ出来ないこと。
以下のシミュレーションを見れば一目瞭然ですね。
ケース①資金50万円
想定利益55,000円(5万5千円)→利益率11%
ケース②資金275万円
想定利益440,000円(44万円)→利益率16%
ケース③資金5115万円
想定利益10,230,000円(1,023万円)→利益率20%
投資を30年経験し、痛い思いもしてある程度「これならいける」と最後に残った投資の方法の1つが「定期積立購入」。その中で下がる局面での定期買い「買い下がる」ことが利益を出すポイントの1つと理解しています。
社会のほぼ全員が「売ってしまえ」と言うときに「淡々と買い増し」して、
社会のほぼ全員が「今が買い時だ」と浮かれているときに「淡々と手放す」。
おそらく、お金を投資で増やしている人はそんな風に行動をしているのでは、と最近分かってきたのです。