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「あなたより辛い人はいるよ」が受け入れられない私#21

こんにちは。わくわくらすです。
【わくわく+暮らす】をモットーに生きている20代社会人です。自分の好きや日常を形にしたくてnoteを始めました。


私が人生で最も落ち込んでいた時期、友人に相談をしました。その時友人は

「大丈夫、あなたより辛い人はこの世にたくさんいるよ。」

と言いました。

本当に親身になって相談に乗ってくれた友人には多大な感謝をしていますが、この言葉だけはどうも受け入れられなかった私がいました。心がモヤモヤしました。


ある時、雨宮処凛さんというコラムニストのコラムを読みました。

そこには「犠牲の累進性」というワードがありました。

簡単に説明すると、正社員の人が「大変だ」と口にしたら、非正規労働者の方が「大変だ」と言われ、非正規労働者が「大変だ」と口にしたら、ホームレスの方が「大変だ」と言われることらしいです。

累進とは、地位などが次々に進み、上位に上ることを意味します。


このコラムを読んで、友人の言葉がどうして受け入れられなかったのかが、わかったような気がしました。聞いていないのでわかりませんが、友人の気持ちを推測すると、

「あなたより辛い人はいるよ。だから、その辛さを深く考えすぎないで。」

と言ったところでしょうか。

しかし私には、

「あなたより辛い人はいるよ。だから、あなたの辛さはそこまで大きくないよ。」

と聞こえていたのでしょう。

だから、以降は想像でしかありません。しかし、想像は直接言われたかのように記憶してしまうことがあります。声なき声を私は想像してしまったのです。

そして、私の辛さをどこの誰かもわからない辛い人と比較されたことに、ショックを受けたのです。

私は誰かに相談されても、あなたより辛い人はいる、と助言することは絶対しないと誓いました。この犠牲の累進性にのっとると、この世で辛いと言える人はたった一人しかいません。だって、上には上がいると言われているのですから。


私は最近、言葉って本当に難しいなと思いました。価値観や人生経験で全く違う意味に捉えられてしまうから。良かれと思っていったことが他者を傷つけることになってしまうことをこの年で大いに自覚しています。

他者を傷つけないポイントがあるとするならば、それは安易に他者と比較する言葉を使わないということでしょう。比較には優劣の意味を含めます。比較するものが電化製品の性能などであれば、問題はないでしょうが…

また一つ人生の教訓のようなものを手に入れることができました。

お読みいただきありがとうございました。



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