プロセスエコノミー 尾原和啓著
あなたの物語が価値になる。
「プロセスエコノミー」(尾原和啓著)のサブタイトルだ。
良いものを作れば売れるという時代は終わった、ということは経済に無頓着な私でも感じている。
どんな新製品でも高機能な製品でも、数か月もすれば似たようなものが低価格で発売される。
更にいうと、特に今の時代若者は、産まれた時には家の中にはすでに必要なものがほとんど揃っているから、物欲がないのだそうだ。
確かに子ども達を見ると感じる。
中1の長男は、誕生日プレゼントに欲しいものがないという。
必要なものは家の中にあるから、いらないのだそうだ。
そんな今、人はプロセスにお金を払う。
物を作る過程をオンラインサロンで共有して、販売前から予約をもらう。
時間を共有するために、コミュニティに属したくてお金を払う。
そこで重要視されるのは、出来上がる製品そのもの以上に、作る人の「想い」だという。
想いがこもっていない製品は価格競争に巻き込まれ疲弊してしまう。
逆に「想い」がはっきりとしていて、そこに共感するファンがいれば売れていく時代だということだ。
目標を決め、そこに邁進していく方法から、目標が決まってなくても好きなことを夢中になってやっていくうちに目標にたどり着くという方法へ、成功法則が変わってきているという。変化の多い今の時代には、あらかじめ目標を決めるよりも、その都度微調整しながら目標を決めていく方が合っているという事だろう。
例えば、目的地を決めずに旅の行程そのものを楽しみながら行きたい場所に行く自由な旅のような生き方、そんな生き方をしていきたいと思った。