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2017年5月の記事一覧
更科修一郎 90年代サブカルチャー青春記〜子供の国のロビンソン・クルーソー 第8回 高田馬場・その4【第4水曜配信】
〈元〉批評家の更科修一郎さんの連載『90年代サブカルチャー青春記~子供の国のロビンソン・クルーソー』は高田馬場編の4回目です。かつて「文化の発信地」だった高田馬場の白夜書房や芳林堂書店を巡りながら、2000年前後の出版業界・コンテンツ業界での記憶を辿ります。
第8回「高田馬場・その4」 結局、死に至ることはなく、現世へ戻ってきたが、退屈を持て余している。
病み上がりの暇潰しと称して、たまに東京
【春の特別再配信】『この世界の片隅に』――『シン・ゴジラ』と対にして語るべき"日本の戦後"のプロローグ(中川大地×宇野常寛)
第7弾となりました「2017年春の特別再配信」、話題のコンテンツを取り上げて批評する「月刊カルチャー時評」をお送りします。今回のテーマはアニメ映画『この世界の片隅に』です。戦時下の一人の女性の視点を通して個人と世界の対峙を描き、大好評を博した本作。しかし、その出来の良さゆえに逆説的に明らかになった「戦後日本的メンタリティの限界」とは?(構成:須賀原みち/初出:「サイゾー」2017年1月号/この記事
もっとみる神話構造論を揺り動かすCLAMPキャラクターの物語生成力/『石岡良治の現代アニメ史講義』第5章 今世紀のロボットアニメ(7)【不定期配信】
「日本最強の自宅警備員」の二つ名を持つ批評家・石岡良治さんによる連載『現代アニメ史講義』。今回は、『コードギアス』が今もなお男女双方から人気を集めている要因を、「CLAMP原案キャラクターがもつ機能」に着目して読み解きます。
いまだ根強い人気を誇る『コードギアス』と『カードキャプターさくら』 2017年は日本のアニメーション100周年にあたり、歴史を振り返る企画が色々立てられています。1917年
【特別配信】落合陽一 〈近代〉を更新するテクニウムたち――ジャパニーズテクニウム展ガイド
落合陽一さんのメディアアート作品を展示した展覧会「ジャパニーズテクニウム展」が、東京都千代田区紀尾井町のヤフー本社内で開催されています。日本で生まれたテクノロジーの生態系は、いかにして〈近代〉という概念を更新するのか。出展作品の中から8点を取り上げ、落合さん自身が解説を行います。(構成:菊池俊輔)
ジャパニーズテクニウム展
開催期間:2017年4月28日(金)~5月27日(土)
開館時間:平日1
東京における金銭的資本と文化的資本の交差点はどこなのか/古川健介『TOKYO INTERNET』
「けんすう」こと古川健介さんが日本的/東京的なインターネットの特質に迫る連載『TOKYO INTERNET』。今回は、日本のモバイルゲーム特有の課金システム「ガチャ」と、この国に脈々と受け継がれる「キャラクター文化」の接点について考察します。
東京における金銭的資本と文化的資本の交差点はどこなのか
(イラスト:たかくらかずき)
さて、今回のTOKYO INTERNETから、いよいよ「東京が生
【春の特別再配信】京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録 第3回 〈週刊少年ジャンプ〉の終わりなき日常
「2017年春の特別再配信」、第6弾は本誌編集長・宇野常寛による連載『京都精華大学〈サブカルチャー論〉講義録』の第3回です。今回からは少年漫画がテーマ。敗戦国のマチズモの否定と〈アトムの命題〉の影響下にある少年漫画は、トーナメントバトルという成熟なき成長の形式を生み出しました。80〜90年代の〈週刊少年ジャンプ〉黄金期とその終焉から、戦後日本人の男性性の内実を解き明かします(この原稿は、京都精華大
もっとみる都市生活者が忘れてしまった時間感覚・位置感覚を取り戻したい! | 猪子寿之
チームラボ代表・猪子寿之さんの連載〈人類を前に進めたい〉。今回は、まもなく北京で開催される大規模な展覧会での新作から、現在計画中という「森のアート展」についてまで語りました。彷徨いながら、自分すら失うアート体験とは?(構成:中野慧)
【お知らせ】
この連載が元となった猪子寿之×宇野常寛『人類を前に進めたい チームラボと境界のない世界』が好評発売中です。
「彷徨(さまよ)って、そして自分すら失う
『カフェ・ソサエティ』『スウィート17モンスター』☆加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage
バラエティに富んだ趣味を生かして活躍中のタレント・加藤るみさんの映画コラム『映画館(シアター)の女神』は、今回で最終回を迎えます。紹介するのは現在上映中の2作品、ジェシー・アイゼンバーグの出演作『カフェ・ソサエティ』と、アメリカン青春コメディが大好きなるみさんが「傑作」と太鼓判を押す『スウィート17モンスター』です。
加藤るみの映画館(シアター)の女神 2nd Stage
第12回『カフェ・
我々はなぜ「生身のX」に居心地の悪さを覚えるのか?――X JAPANのドキュメンタリー映画『WE ARE X』を語る(市川哲史×藤谷千明『すべての道はV系に通ず』第9回)【不定期連載】
80年代以降の日本の音楽を「V系」という切り口から問い直す、市川哲史さんと藤谷千明さんの対談連載『すべての道はV系に通ず』。今回は、現在公開中のX JAPANのバンド・ヒストリーを追うドキュメンタリー映画『WE ARE X』を取り上げます。(構成:藤谷千明)
▲『WE ARE X』劇場パンフレット
映画公式サイトはこちら
〈雑誌〉の機能を代替し始めた音楽ドキュメンタリー藤谷 今回は市川さんたっ
【春の特別再配信】『君の名は。』興収130億円でポストジブリ作家競争一歩リード――その過程で失われてしまった“新海作品”の力(石岡良治×宇野常寛)
「2017年春の特別再配信」第5弾は、話題のコンテンツを取り上げて批評する「月刊カルチャー時評」から、映画『君の名は。』についての石岡良治さんと宇野常寛の対談をお届けします。コアなアニメファン向けの映像作家だった新海誠監督が、なぜ6作目にして大ヒットを生み出せたのか。新海作品の根底にある“変態性”と、それを大衆向けにソフィスティケイトした川村元気プロデュースの功罪について語ります。(構成:金手健市
もっとみる第二章 「寓話の時代」としての戦後――宣弘社から円谷へ(1) | 福嶋亮大『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』
文芸批評家・福嶋亮大さんが、様々なジャンルを横断しながら日本特有の映像文化〈特撮〉を捉え直す『ウルトラマンと戦後サブカルチャーの風景』。今回は、『月光仮面』『モスラ』『浮雲』といった50年代〜60年代初頭の作品群が、いかにして「帝国」の地理的想像力に裏付けられていたのかを読み解きます。
本連載が書籍になりました。
昭和が生んだ最大のヒーロー「ウルトラマン」。高度成長期の〈風景〉を取り込みながら、
インターネット時代の新帝国主義(後編) | 落合陽一
メディアアーティストにして研究者の落合陽一さんが、来るべきコンピュータに規定された社会とその思想的課題を描き出す『デジタルネイチャーと幸福な全体主義』。〈物質〉と〈実質〉の境界が失われ、人間中心主義ではなくなっていく世界の中で、GoogleやFacebookに代表される新帝国主義に対抗する、オープンソース的な「穏やかな世界」の実現を考えます。(構成:長谷川リョー)
インターネット時代の新帝国主義(
西洋的な人工知能の構築と東洋的な人工知性の持つ渾沌 | 三宅陽一郎
ゲームAIの開発者である三宅陽一郎さんが、日本的想像力に基づいた新しい人工知能のあり方を論じる『オートマトン・フィロソフィア――人工知能が「生命」になるとき』。今日の人工知能を生み出すに至った、機械論的な知能の構築を試みる西洋の思想。混沌から知性を「削り出す」東洋の発想との相互補完によって開かれる、人工知能の次の可能性について提案します。
オートマトン・フィロソフィア――人工知能が「生命」になる