小規模事業者持続化補助金に採択されました(資金の出し手側の考え方について)
はじめに
こんにちは。今回は、第14回小規模事業者持続化補助金について、最も調達額の大きい創業枠(+インボイス特例)で採択頂きましたので、記憶が鮮明なうちに、事業者目線と金融機関(資金を出す側)目線で資金調達について記載してみたいと思います。
同補助金の採択を目指す人は勿論、銀行や投資家からの資金調達を検討する方にも役立つような内容にしますので、良ければご一読下さい(基本のキから記載しますので、分かってる人は目次から読みたいとこだけでOK)。
補助金による資金調達とは(小規模事業者持続化補助金とは)
そもそも「補助金」での資金調達について簡単に説明しておきます。補助金というのは、その名の通り資金支出を補助するお金ですので、返す必要がありません。とはいえ、ただもらえるわけではなく、その補助金の目的に応じて、こちらが実際に払った金額に対して補助されるもの、つまり「後払いで一部費用を負担してくれる」お金です。
小規模事業者持続化補助金とは「持続的な経営に向けた経営計画に基づく、小規模事業者等の地道な取り組みを支援するため、それに要する経費の一部を補助するもの」(HPから引用)です。これが補助金の目的となります。つまり、これに沿った内容の費用でないと、補助を受けることはできません。
共通する資金調達時の「ポイント」
ひとつ前の見出しで説明したように、補助金はその目的に合った用途でないと資金調達は出来ません。これは、銀行や投資家から資金調達を受ける際にも大事なポイントです。つまり「資金使途(使い道)」が非常に重要であるという事です。
例えば小規模事業者持続化補助金であれば「本補助金事業は、小規模事業者等が自ら作成した持続的な経営に向けた経営計画に基づく、販路開拓等 の取組や、販路開拓等と併せて行う業務効率化(生産性向上)の取組を支援するため、それに要する経費の一 部を補助するものです。」(公募要領より)とあります。読んでいくともっと細かく使い道の上限などが決められていますが、つまり「何にお金を使うのか」が明確であることが、ルール上の第一歩になるという事です。
「何に使うかよくわからないけどお金ちょうだい」と言っている人より「〇月に〇円必要で、それでこんなことができるんだ」と言っている人の方があなたもお金を貸したくなりませんか?そういうことです。
「資金の出し手」が考えていること
上記ポイントを抑えた上で「資金の出し手」(融資する金融機関や補助金を出す機関等)は何を考えて我々事業者をサポートしているでしょうか。
それはお金を出す「必要性」があるかです。
例えば、代表的なものは「社会的意義」です。当然ですが「別に我々がお金だす必要ないじゃん」と思われたら誰もお金は出してくれません。
資金調達したお金が、社会課題や誰かの悩みの解消、便利な世の中に近づくためや誰かを幸せにするために使われるか。「融資なら返ってくればイイ」「出資なら企業が成長すればイイ」「補助金なら採択額の通りに使われればイイ」という事ではない、という事は当たり前ですが忘れがちなことです。資金の出し手が最後にGOサインを出すのは、実はこんな基本的なことなのです(勿論他にも様々なポイントはありますが)。
最後に
今回は弊社が小規模事業者持続化補助金に採択されたので、それを題材にしてみました。ちなみに採択されたのは保育・介護・障がい福祉等の「福祉経営を学ぶeラーニング」の事業です。今後も福祉人材をサポートできるよう努めて参ります。
もし今後資金調達をお考えの方は、資金使途と併せて、今あなたが行っていることが社会的に意義があるのだ、という事を何も知らない人に説明できるよう気を付けてみてください。補助金や融資の資金調達については無料相談も受けておりますので、お気軽にご相談頂ければと思います。
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