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走り出した電車は確実にゴールに向かう

私は長い間、健康情報を日々浴びながら、
「動けるデブ」をキャッチフレーズとして、
生きてきました。

傍から見ればどう見ても暴飲暴食ですが、
当の本人としてはそれが当たり前で、
自分のキャラを際立たせるために
毎日、毎食実行することが生きがいでした。
(ちょっと言い過ぎました)

人間、どんなに?がつきそうな内容でも、
「これだー!」と強烈に感情と紐づくと、
誰に何を言われようが粛々と行動できる。
素晴らしいパワーを秘めています。

そんな私が現在では、
「御社の健診データの傾向としては・・・」
などと講釈を垂れているとは、
なんとも不思議なものです。

「正常」という二文字に騙されるな!

定期健康診断においても
必ず実施する空腹時血糖ですが、
この項目、ちょっと厄介もののようです。

空腹時血糖は110mg/dL未満を
正常としていますが、
100〜109mg/dLは「正常高値」として
注意が必要と言われています。

なんでもある研究結果では、
糖尿病発症率が
空腹時血糖110mg/dLになる前から上昇する
ということがわかっています。

また、空腹時血糖が正常高値の人は、
健常者よりも糖尿病が6倍も発症しやすい
という研究結果もあります。

隠れボス?食後高血糖

糖尿病に詳しい看護師から教わったのですが、

「一定の範囲に自動制御できているはずの
 血糖値が制御できなくなり始めてから、
 完全に自動制御出来なくなるまでを、
「正常」  ・・・ 110mg/dL未満
「境界型」 ・・・ 110〜126mg/dL未満
「糖尿病型」・・・ 126mg/dL以上
 の3つに分けます。

 「正常」から「境界型」へ移行する直前って
 どんなことが起きているかというと、
 食後高血糖を時々起こしているはず。
 でもそれは検査をしていないから
 気づいていないだけで、
 糖代謝異常という電車は
 すでに出発してしまっている。
 電車は出発したら後戻りはできないんです。

 何も症状がなくてもちょっと空腹時血糖値が
 高いということは、
 もう電車は走り始めてしまったんだな、
 
とか、
 初期段階は過ぎたんだな
 と思ってほしいんです。
 
 多くの人は、そんなことは知らないので、
 境界型糖尿病ってことは、
 まだ予備軍だからまだ大丈夫だよねって思う。
 でも、まだ大丈夫じゃなくて、
 もう後戻り出来ない段階なんだって
 思ってほしいんです。

 だけど、人生100年、
 あと何十年この身体を持たせるということを
 真剣に考えるのであれば、
 正直これでも遅すぎるんじゃないか
 と思うんです。」

LINEで教えてくれたのですが、
これ読んでいて、正直ムチャクチャ怖くなりました。

電車は出発している、
電車は出発したら後戻りはできないんです。

糖尿病行きの片道切符。
スピードは人それぞれでしょうが、
確実にゴールに向かって走っていく・・・
ということですよね。

怖くなりませんか?

何を選択するかは自分次第

糖尿病と長年付き合ってる父。
血糖の乱高下が激しく、
正直もう運転免許証は返納してほしい
とも思いますが、病気とはいえ、
趣味を楽しみながら
日々を過ごしている姿を見ていると、
とてもそんなこと、言えません。

そんな親子関係と同じように、
私たちは仕事として情報をお渡しし、
活動に関する提案はできますが、
何を選択するかは企業様、
ご本人様にしか決めることができません。

私はただ粛々と、
それぞれの健幸習慣を磨くお手伝いを
させていただきながら、
ワクワク習慣をデザインする
きっかけをつくっていきたいと思います。

私の未来への電車はもう出発しています。

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